2013/4/20 (Sat) at 1:01 pm

映画|ジェイコブ|Jacob

知恵遅れのオーバーオール着用スキンヘッド大男が怒りの大魔神で大暴れするホラー映画。グレース・パウエルディラン・ホーンクリスティン・コールドウェル。監督ラリー・ウェイド・キャレル。2011年。

ジェイコブ / Jacob DVDDVD画像

テキサスのメルヴィンフォールズていう小さな町。

町のシェリフがいたずら小僧を捕まえたら、その場所は、地元で知られるオバケ屋敷の真ん前だった。「ジェイコブってほんとうにいたの?」と訊かれたシェリフは当時deputyだった。昔話が始まる。

1979年。

天使のようにかわいくて優しい少女、シシーちゃん(グレース・パウエル)は、ママ、兄ジェイコブ、ママの恋人男の4人暮らしであるが、いろいろと問題の多い家庭である。

ママの恋人(ラリー・ウェイド・キャレル)は飲んだくれの暴力男であり、町の嫌われ者。ウェイトレス仕事で家計を支えるママ(クリスティン・コールドウェル)は、こんなダメ男に一途であり、ずるずるべったりいっしょにいる。

彼女が暴力男から逃げないのは理由があるんだが、それにしてもひどいありさまだから、職場のボス(Joe Grisaffi)やら同僚ウェイトレスは「いつか殺されるよ。子供たちがかわいそうだよ」なんていうが、ママはいっこうに耳を貸さない。

ぶん殴られてパンダ顔になろうが、マスカラまみれの泣き顔で、「わたしがわるいの、わたしがわるいの」と暴力男の肩を持つ始末。暴力男は女を殴って、留置場に放り込まれ、シェリフ(レオ・D・ホィーラー)に説教されても、反省する気はなく、図に乗って暴れ放題。

そして、さらに問題をややこしくするのが、長男ジェイコブ(ディラン・ホーン)である。こちらは知恵遅れで、レスラー体型スキンヘッドの大男。誰とも口を聞かない。しばしば暴力衝動を堪えることができず、暴力男を相手にデスマッチをやる。ものすごい力持ちだから、暴れると手がつけられない。ボリス・カーロフのフランケンシュタインみたい。

ジェイコブは妹シシーにだけは従順で、彼女のいうことはなんでもきく。妹に手を引かれて歩く姿は絵本に出てくるクマさんみたいなので、ほんとは優しいのかなと思ったら、なんだか知らないが、急にネコをブッ殺したりするから、やっぱり頭がおかしいようです。

幼いシシーちゃんは、流血沙汰の絶えない狂った家庭にあって、兄ジェイコブのお守りをし、ママを慰め、暴力男に怯える日々を送っている。かわいそうですね。こんな少女はいつか幸せになってほしいですね。

と、思ったら、なんと暴力男は彼女に折檻をし、ブッ殺してしまう。うへー。ジェイコブの怒りは頂点MAX。ズズガガーと怒りの大魔神。腕を引きちぎって惨殺ウギャー。愛する妹の死体を抱き抱え、町をさまよう。これを知った町の人々は、イノシシ狩りをやるような調子でジェイコブを追いつめる。彼は手向かう者たちをブッ殺していく。ギョェええエエエ!

トレイラー動画

Jacob (2011) teaser trailer

Jacob (2011) Cast Interview Including First EXCLUSIVE Behind The Scenes Feature

感想

これはなかなかのもんであった。

  • キャラの立ちヨシ
  • シシーちゃんはかわいくて、かわいそう
  • 暴力男はおそろしく暴力的でおっかない!
  • 暴力男に依存するママの涙目演技が哀れ
  • そしてジェイコブさん!
  • おおきい!
  • こわい!
  • でもかわいそう!
  • ゴアゴアもあるよ
  • 撮影がうまくて映像がきれい
  • ケタケタ笑いのオバちゃんもよかった

憎々しい演技がよかった暴力男を演じたのは、監督であるラリー・ウェイド・キャレルなんだが、彼は暴力男の兄弟のdeputyも演じて、ひとり二役。どうしてわざわざそんなややこしいことをやったのかわからないが(だってふたりが出てくる場面を撮影するのめんどくさそうじゃん?)、うまく演じ分けていたから、違和感などはなかった。

通常、この手の低予算ホラーで、監督さんが出演もしていると、オレオレ流のダルさがにじみ出てくるものだけれども、この映画はそういう悪い点は感じられなかった。きっと自分の作品を客観的に見れるひとなのだろう。

上のあらすじでは割愛したが、ママが暴力男と出会う以前の話がチョロッと出る。シシーちゃんがママのお腹の中にいた頃、彼女のパパが生きていた頃、彼のところに銀行のえらいさんがやってきて、書類を出し、「あなたはこの家を相続したんですよ」といわれてびっくり。タナボタで不動産オーナーとなり、新聞ネタにもなったんだが、その家ってのがオバケ屋敷で、すったもんだの末、パパは狂って死んだ。その後、ママは暴力男と出会い、不幸のどんづまりに転落した。そして、さらに、パパを狂わせた暴力衝動は呪いのように受け継がれ、ジェイコブの肉体に宿っている。

というオカルトじみた話なんだが、観るひとによっては、このオカルト設定が気に食わないかもしれないが、私はそこも含めてよかったと思う。「貧乏人が身分不相応な財産を手にしたら人生が狂っちまった」というのはよくある話なので、それをホラー映画風にアレンジしたと解釈すればいいんじゃないのかな。

あとさ、そのオバケ屋敷ってのがすごい外観なの。これこれ↓

映画|ジェイコブ|Jacob 画像

ボロボロの家がひんまがって壊れそうに建っています。CGなのか、セットなのか、あるいは、どっかで見つけたのか知りませんが、これにはびっくりした。視覚的にも随所にこだわりが感じられるホラー映画であった。

DVDのオマケ

私はこの映画をVODで観たので、オマケの内容はわからないんだが、版元のKino Lorberのページによればいろいろ入っているようです↓

DVDとBlu-Rayは絶賛発売中↓

画像

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原題: Jacob
制作年: 2011年
制作国: アメリカ
imdb.com: imdb.com :: Jacob
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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