2011/5/15 (Sun) at 1:46 pm

映画|ザ・ヴァイオレント・カインド|The Violent Kind

ネーチャンが悪魔的ななにかに憑依されてびっくりするホラー映画。コーリー・ナウフテイラー・コールブレット・ロバーツジョー・イゲンダー。監督ブッチャー・ブラザーズ(ミッシェル・アルティエリ + フィル・フローレス)。2010年。

ザ・ヴァイオレント・カインド / The Violent Kind DVDDVD画像

ここは北部カリフォルニア。

森の一軒家に、いかついバイカーのみなさんが続々と集まってくる。なにをやるんだと思ったら、ファミリーのママの50歳の誕生日パーティなのだった。

飲んで食って浮かれ騒いだあとはおひらきとなり、みなさんはぼちぼちと帰っていきます。

あとに残ったメンバー数人(コーリー・ナウフテイラー・コールブレット・ロバーツChristina Prousalis、、ニック・タガス)がうだうだやってたところ、いい気分で帰ったはずのネーチャン(ティファニー・シェピス)が、血塗れ姿で舞い戻ってくるんでびっくり。彼女は「ヘルプ・ミー」といってバタンと気絶した。

ナニゴトであるかと驚いた連中は、とりあえず彼女を寝かせて介抱した後、彼女が乗った車を見にいった。そしたら車は道路にあり、運転席で女の恋人男(テリー・ウェイン)が血塗れで死んでいた。が、事故が起きた様子はない。

はて、面妖な。いったいなにが起きたのであろうか。

連中はオタオタと動き回り、とにかく女を病院に連れて行かなくちゃと思ったら、車が壊れていた。森の中に正体不明の敵が潜んでいるな。と感づいた彼らは酔いもブッ飛んで、行動開始となる。銃を持て。闘うぞ。

そうこうやってるうちに、気絶していた血塗れ女がガバッと起きあがり、リンダ・ブレアみたいになっちまって、仲間たちをガオーと襲い始めるではないか。ぎょおぉええおえおえ。その姿は、なにか悪魔的なものに憑依されちゃったみたい。彼女をこんな目に遭わせたヤツの目的はなんなのでしょうか。

夜の森から、ロカビリーの陽気なメロディに乗って謎の敵がジャジャーンと出てくるよ。なんて笑ってしまう設定なんだが、これはお笑いでなく、シリアスなホラー映画です。

Whoo! Lemonade & Dancing! I love this country!

トレイラー動画

The Violent Kind (2010) trailer

感想

ミッシェル・アルティエリフィル・フローレス、ふたり合わせてブッチャー・ブラザーズというコンビ名の監督さんたちは、ウィキペディアによれば↓

音楽バンドのプロデュースの経験が豊富なんだそうな。

The Butcher Brothers
ブッチャー・ブラザーズ

さすがそういう人がつくっただけのことがあり、音楽が凝っています。緊迫シーンで妙にユルイ曲が流れたりするんだが、ギャグ調ではなく、独特の雰囲気があっておもしろい。シネマトグラフィがよい。俳優さんたちもよい。

んで、この映画に出てくるわるもん連中は1950年代に失踪したひとたちだからロカビリー好きてことなんだが、これは少々コジツケぽいというか、監督さんが音楽好きだからこんな設定を採用したのかなっておもいました。こいつら、趣味で仕事してやがる。でも、ま、いいです。

この映画は変わってておもしろいですよ。同監督の『パニック・ゲーム (2006)』に比べると、通底する『らしさ』はブレていないんだが、格段の進歩が感じられます。奇妙で悲しげな人間ドラマがこの監督さんの持ち味だと思いますが、今回はそこにゴア描写が加わっています。憑依女がガオーと襲う場面は、ゴアゴア版リンダ・ブレア風で迫力あります。他にもいろいろなグロシーンがあるけど、やっぱりこのシーンがいちばんすごかったな。

エクソシスト風の憑依女
映画|ザ・ヴァイオレント・カインド|The Violent Kind 憑依女 画像

こちらはちょっとシャイニング風
映画|ザ・ヴァイオレント・カインド|The Violent Kind 憑依女 画像2

こんなのが出てくるから悪魔ネタのオカルト映画なのかなと思ったら、後半になると意外な展開になる。ラストはびっくりですヨ。じつに奇天烈なオチ。

わるもん連中は男女合わせて5人のグループなんだが、リーダー男(ジョー・イゲンダー)がおそろしくおしゃべりなの。ペラペラペラペラペラペラペラと、どっかの店先に吊るしてあるオウムみたいにしゃべりまくる。後半は彼のオンステージになる。

ペラペラ男はしゃべりっぱなし!
ジョー・イゲンダー

このジョー・イゲンダーていうアンちゃんは『パニック・ゲーム (2006)』ではおまわりさん役で出てきて、チョイ役ながら存在感を誇示していましたが、こちらではどーんと出世して重要なroleをゲットしました。ぱちぱちぱち。

私は、ふだん、しゃべり好きなキラーって好きじゃないんですけど、こいつはおもしろいからいいです。彼だけじゃなくて、この映画に出てくる俳優さんはみんな個性的です。ブッチャーブラザーズの映画に出てくるのは奇妙な人たちばかりです。そこが魅力。

ロカビリーなホラー映画

余談ですが、ロカビリー!といえば、こんなのもあったよ↓

ロカビリーの陽気なtuneに乗って死体が蘇るというアホバカ映画でちょっとおもしろい。フェイ・ダナウェイが出演しているんですよ(カメオでなくメインキャラのひとりとして)。

ロカビリーという点に絞って見れば『Flick (2008)』の方が本式っぽいです。インディーズ臭い低予算映画なんですが、衣装/セット/ダンスシーンが凝っています。今日レビューした『The Violent Kind (2010)』のロカビリーはあれほどの凝り具合ではなかったとおもう。

Memorable Quotes

Vernon: Lying is a weakness, Cody. And you ain't weak! You're a strong boy. I can see it in you.

DVDのオマケ

  • Lemonade & Dancing: The Making of The Violent Kind (16:13)
  • Deleted Scenes (04:50)
  • Trailer

コーリー・ナウフ演じる主演男はバイカー連中の仲間なんだが、彼は過去にいろいろあったらしいよという話があって、でも明確には明かされなかったんだが、Deleted Scenesを見ると、そこらへんがより明確にわかるようになる。

このDVDは映画本編は英語字幕つき。

ちょとあとから追記。

私は変なもの好きで、この妙な空気感がピピッと合っちまったもんで、えらく褒めちぎったんだが、この映画は万人向けではないんですよ。特にあのラストは脱力するひとも多いかも。私は好きなんだが。。

過度に期待するひとが出てくるかもしれんと思い、いちおう書き足したのでした。

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原題: The Violent Kind
別題: Von der bösen Art
Il bosco dell'orrore
制作年: 2010年
制作国: アメリカ
公開日: 2010年1月25日 (アメリカ) (Sundance Film Festival premiere)
2010年7月 (カナダ) (Fantasia International Film Festival)
2010年10月30日 (フランス) (Fantastique Semaine du Cinéma)
2011年5月10日 (アメリカ) (DVD)
2011年5月25日 (イタリア) (DVD)
2011年7月22日 (イギリス)
2011年9月22日 (ドイツ) (DVD)
2011年11月26日 (フランス) (Paris International Fantastic Film Festival)
2012年1月4日 (フランス) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: The Violent Kind
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
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