映画|猟奇的な家族|Somos lo que hay (We Are What We Are)
メキシコのカニバル(人食い)家族が出てくるホラー映画。監督ホルヘ・ミチェル・グラウ。2010年。
メキシコ。
父をなくした4人家族が登場。母、長男、次男、長女というメンツで、子供たちはみため高校生くらい。
彼らはカニバル家族なんだが、父親が死んで極度の不安に陥っている。母親はヒステリーを起こして、子供たちにヤツ当たりの台詞をいうのだが、その言葉によれば、死んだ亭主は「売女に狂ったダメ男」だったらしいです。
これを見た子供たちは顔を見合わせ「ママはだめだ」「わたしらだけで、なんとかしなくちゃ」つって、外に出て行って、そこらへんにいるやつを捕まえようとするんだが、これがおそろしくトンマである。この様子を見ていると、彼らはこれまで父親に頼りきりだったのかなと思われる。
ホームレスの子供をひっさらおうとしたら失敗し、ガキ共に「ヤーイ」と追われるはめになってしまうし、苦労して売女をさらってきたら、こんどは母親に「これは売女ではないか!わたしの目はごまかせん!」とかいって怒られる。
この家族は空中分解寸前というか、みんなやってることがバラバラなんだが、かといって、いがみ合っているわけでなく、各自は複雑な心理で葛藤しているようです。悩めるカニバル家族は、首尾よくめしにありつくことができるんでしょうか。
トレイラー動画
感想
なんだかよくわからない映画であった。私はもっと単純なホラー映画、貧乏家族が腹ペコに耐えかねて人を襲って食いまくる悪趣味ゴアゴア映画、みたいなヤツかなと思っていたんだが、ぜんぜんちがっていましたよ。
家族の会話の中に「ritual = 儀式」という言葉が何度も出てくるんだが、その意味するところがわからなかった。単に食事のことを形式ばってそう呼んでいるだけなのか、あるいは、なにか宗教的な儀式を意味しているのか、謎であった。
ゴアゴアはぜんぜんない。ホラーなシーンはチョロッとあるけどとても少ないです。だいたいカニバル映画と宣伝しているくせに、映画の中で食われるひとがひとりもいないんですよ。ちょっと「がぶっ」くらい。イテテとか。そんくらい。ほんとまぢで。
ブッ殺すシーンはありましたよ。でもそのあと死体を食わないの。カニバリストのくせにさ。なんで?へんなもんを見ちゃったなっておもいました。
シリアス顔で語り合う家族の会話シーンやら、長男がゲイの男を付け回して拾ってくるとか、いろいろあるんだが、これはゴアスプラッターな悪趣味ホラー映画でなく、カニバリストという異端の人々の内面を描いてどーのこーの、みたいな家族ドラマなんだなってことはわかったけれど、私にはぴんとこなかったですなあ。
と、まァ、ダメダメ感想になっちゃったんだが、みなさんおなじみのBloodyDisgustingやRotten Tomatoesでは、やけに評価が高いからびっくりした。BDは9ptをつけているよ。
世間の評判と自分の好みが食い違うことは多いけれども、ここまで差が出るのも珍しい。
私にはつまらなかったけど、あなたにはおもしろいかもしれないから、興味のある方は一度ご覧になってみてください。
でもゴアゴアを期待するとハズします。それは間違いない!
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Somos o que Somos Wir sind was wir sind Mä oon mitä oon Vi är vad vi är Ne nous jugez pas Nous sommes ce que nous sommes Vagyunk, akik vagyunk Jestesmy tym, co jemy We Are What We Are Kan Kokusu | |
『猟奇的な家族』 | |
2010年 | |
メキシコ | |
2010年3月15日 (メキシコ) (Guadalajara Film Festival) 2010年5月15日 (フランス) (Cannes Film Festival) 2010年7月 (カナダ) (Fantasia International Film Festival) 2010年8月21日 (ドイツ) (Berlin Fantasy Filmfest) 2010年9月 (アメリカ) (Fantastic Fest) 2010年9月7日 (フランス) (L'Étrange Festival) 2010年9月18日 (日本) (Latin Beat Film Festival) 2010年10月7日 (アメリカ) (New York Film Festival) 2010年11月12日 (イギリス) 2010年11月13日 (アメリカ) (Denver International Film Festival) 2010年12月3日 (メキシコ) 2011年1月28日 (フランス) (Gérardmer Film Festival) 2011年2月18日 (アメリカ) (limited) 2011年2月23日 (アメリカ) (Video On Demand) 2011年3月17日 (アメリカ) (Tallgrass Film Festival) 2011年6月2日 (ドイツ) 2011年7月2日 (フランス) (Paris Cinéma) 2011年7月26日 (アメリカ) (DVD) | |
imdb.com :: Somos lo que hay |
- Jorge Michel Grau :: ホルヘ・ミチェル・グラウ [imdb] (screenplay)
- Francisco Barreiro :: フランシスコ・バレイロ [imdb] (Alfredo)
- Adrián Aguirre :: エイドリアン・アギレ [imdb] (Adriana)
- Carmen Beato :: カルメン・ベアート [imdb] (Patricia)
- Alan Chávez :: アラン・チャベス [imdb] (Julián)
- Juan Carlos Colombo :: ファン・カルロス・コロンボ [imdb] (Director de la Funeraria)
- Paulina Gaitan :: パウリナ・ガイタン [imdb] (Sabina)
- Daniel Giménez Cacho :: ダニエル・ヒメネス・カチョ [imdb] (Tito)
- Miguel Ángel Hoppe :: ミゲル・エンジェル・ホッペ [imdb] (Gustavo)
- Raúl Kennedy :: ラウル・ケネディ [imdb] (Adán)
- Octavio Michel :: オクタビオ・マイケル [imdb] (Teniente)
- Humberto Yáñez :: ハンベルト・ヤネス [imdb] (Papá)
- Jorge Zárate :: ホルヘ・ザラテ [imdb] (Owen)
- Miriam Balderas [imdb] (Sheila)
- Esteban Soberanes [imdb] (Octavio)
- Nicolás Celis :: ニコラス・セリス [imdb] (producer)
- Henner Hofmann :: ヘナー・ホフマン [imdb] (executive producer)
- Liliana Pardo :: リリアナ・パルド [imdb] (executive producer)
- Alejandro Vázquez :: アレハンドロ・ヴァスケス [imdb] (special effects)
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- Martha Orozco [imdb] (thanks)