映画|レッド・フック|Red Hook

クリスティーナ・ブルカト演じるジェニーは子供時代に姉がキラーに殺されるところを目撃したというトラウマ女なんだが、このたび、めでたくNYCの大学に入学。ノールカロライナの田舎から都会に出てきた。まずは学生寮にいったら「あなたがうわさのジェニーちゃんか！」といわれてげんなりする。10年前の殺人事件は当時大きく報道されたので、学生たちはみんな彼女の過去を知っており、ゴシップ好きなみなさんの噂の種になっていたのだ。どこにいっても「きみがあれか！」というような視線を浴びてしまうので彼女は落ち着かない。

周囲になじめないジェニーは憂鬱顔で孤独なキャンパス生活をやってたんだが、そんな彼女にも優しいカレシができる。ようやく生活に馴れてきて「都会もまぁ悪くないわね」と思い始めたころ、寮の学生のティムくんが『スカベンジャー・ハント（『○○を探してくるのだ！』みたいなお題を与えられて、競争ゲットするゲーム）』のお遊び企画をやりだす。静かな生活を好む彼女はそんな騒がしいゲームなんか興味ないのだが、いやいやながら参加するハメになる。

したらば、参加者たちがあの手この手でスラッシャー殺戮されていく。ゲームの発案者ティムくんがダンジョンマスター気取りですべてを仕組んでニタニタ笑っているのだろうか？あるいは、優しかったカレシがじつはキラーかも？あるいは、テレンス・マン演じる刑事はじつはストーカーなのかも？

感想

私も子供の頃にscavenger huntをやったことあります。「黄色いTシャツを着たデブ男を連れてこい！片手にアイスクリームを持ってること！」といわれたもんで、知らないオッサンを説き伏せてビーチに連れていった記憶がある。夏の余興によくやってましたね。というのはもう何十年も昔の話ですが、いまはケータイがあるのでscavenger huntのお題もケータイ経由で送られてきます。この映画に出てくるティムくんというのは、いろいろとおもしろいことを考えるのが好きで、じつにあれこれと凝ってるのですね。

てわけで、ネタとしてはおもしろかったんだけど、映画としてはパッとしなかったような。いろんなトラップがあるんだけど、アレコレ盛り込みすぎてわかりにくいし、説明的になりすぎているような。だからしばしば忍耐力を要しました。それはさておき、こういうゲームをやってる最中に死体が出てきたら、普通ならcall 911しますよね。NYCなんですよ。ちょっと歩けばそこらへんに制服警官がいるだろうになあ。なんてことはホラー映画の感想としては禁句だってことはわかっているんだけど、ついそう思ってしまいました。

ゴアゴアはところどころありましたが、このパケデザインから期待するほどのもんではなかったです。チョロッとゴアくらい。

ところで余談ですが、観光ツアーにこういう趣向を取り入れたらおもしろいかもですね。知らない土地で地図を持たされてアレコレやらされたらいろんなハプニングがあって楽しいでしょう。てか、危険？

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