映画|ホエン・ナイト・フォールズ|When Night Falls

1932年。ニュージーランドの田舎にある瀟洒なお屋敷。屋敷の主人は若い男で、彼は病気でねたきりなので、住み込みのナースが2名いる。他に管理人夫婦がいるんだが、男の方は町に注射のナントカを取りにいくことになって、彼は翌朝まで帰ってこない。つまり、病人1名 + 女3人で一晩過ごすことになったわけだが（ネコ1匹も）、みなさんはなにやら緊張気味。「カギかけた？」「かけました」「まどはぜんぶ閉めた？」「オーケーです」てなことをいってるのは、この近所にナースばかりを狙うシリアルキラーが潜伏しているという情報がラジオでがんがん流れているからである。ナース2名と家政婦オバちゃんの3人は「戸締まりを厳重にしていればだいじょうぶだ」と励まし合うのだが、夜中にこわいことがおきておののく。キラー？オバケ？1930年代懐古ムードのサスペンスホラー。

感想

とにかく眠くなる映画をみてーんだよ！というひとむけ。

まったりと進行します。退屈です。昔の映画みたい。女3人は晩ごはんを食べたらもうやることがないという調子で夜を迎える。オバちゃんは「まだ9時か。時間が経つのがおそいなあ。沸かないヤカンを眺めているようだわね」という言葉を最後に、いびきをかいて寝ちゃいます。そしたら、この先、登場キャラのみなさんはみんなねむくなっちゃうのです。映画を見ている私たちも眠くなります。ははは。さいきんは3Dの映画が流行ですが、これは新種のバーチャル体験映画なんだろうかと思ったりして。俳優さんの眠る演技を見守る観客はすべて眠っている。シュールすぎ。

みんなが寝ちゃって、最後にひとり起きてるナース女（タニア・ノラン）がいろいろとこわい目に遭うんだけど、最後にtwistがあるんだけど、まぁ退屈でした。が、俳優さんの演技はdecentでした。1930年代の古くさい雰囲気もよく出てました。DVDの監督のコメンタリによれば、予算1万ドルで撮影期間は10日少々だったそうで、低予算のわりには家具とか台所の道具とか、じつに凝ってるかんじがしました。それだけじゃつまらないわなと思うんですが、1930年代に思い入れのある懐古趣味人にはグッとくるのかも。

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