2009/12/19 (Sat) at 3:20 am

映画|トランク|Trunk

夜の駐車場でおねーちゃんが拉致されてキャー！ジェニファー・デイ、デヴィッド・ブランチャード。監督ストロー・ワイズマン。2009年。

美人ミニスカシングルマザーが夜の駐車場で男に拉致される。有無をいわさずトランクに放り込まれて、そのまま連れ去られる。犯人男はトランク内にマイクとスピーカーをセットしていた。それを使えば運転しながらおねーちゃんと会話できるってわけです。「なによなによこれ、あたしをどうするのーーーーー！」「イッヒッヒ、楽しいデートが待ってるぜ」「こんなのデートじゃないワ！ひどいワひどいワ！わーーーん！」「あんたはひどいって言葉の意味を知らないね？こんなもんじゃないんだよ。もうすぐわかるよ。わっはっは！」てな具合に犯人とおねーちゃんは会話する。映画は恐ろしく単調である。この調子でふたりの会話が続くだけなのだ。

Trunk trailer

※感想

見始めて30分くらいしたら、もしかしてこれはこういうゴッコ遊びをやってる仲良しカップルなのではないかと私は疑いだした。拉致プレイっていうんですかね。サスペンス映画の犯人探しは苦手だが、こういう鼻は利くのだ。でも違ってた。途中でおまわりさんを殺しちゃうシーンがあるから、違うなってわかった。

ジェニファー・デイのカマトトぶった熟女演技（horny!）がおもしろいといえないことはないが、まぁおそろしくヒデー映画です。これならポッドキャストのラジオドラマでもよかったんじゃないか。ふたりの会話がずーっと続いて、おねーちゃんと運転席の男の顔が交互に出てくるだけなのだ。だが、待ってほしい。こんな映画でも取り柄はある。あなたは映画を見ながら（てか、聞きながら、ですね）、洗濯物を片づけることができるし、キッチンの掃除もできる。おもしろい映画だとこうはいかないが、これなら溜まった家事がどんどん進んでしまうよ。すばらしい。ウォルマートの洗剤売り場でこの映画のDVDが売られていても私は驚かない。ただひとつ注意すべき点がある。ラスト近くになったら自分の手の届く範囲にケータイや割れ物ガラス製品などを決して置いてはならない。ラストを見ちゃうと手元にあるものを投げてしまうから。