映画|ブギーマン3|Boogeyman 3

前作パート2『ブギーマン 2 憑依』にて描かれたヒルリッジクリニックの惨劇のその後の物語。ラストで死亡した不気味なサイコロジスト（トビン・ベルが演じていた男）の娘が登場。父の死後、彼女は研究日誌を発見して父の真意を知る。人間の恐怖を研究していた彼はその過程でブギーマンの存在を知り、患者たちを助けようとしてたんだと信じるようになる。したらば、こんどは、彼女の元にもブギーマンがやってきてウギャー！大学の学生寮を舞台にしたキャンパスオカルトホラー。

前作パート2はショボイ出来ながらも残虐シーンが散発的におもしろかったが、今回のパート3では残虐描写はぜんぜんナシになり、特殊効果はテレビドラマ並みになった。ウィンチェスター兄弟が出てこない『スーパーナチュラル』に、インチキなフレディ・クルーガーが登場する映画を想像してください。それがブギーマン 3なのだ。いいじゃないですかべつに。

ニッキー・サンーダーソン、ミミ・マイケルズ、エリン・ケイヒルというhot chicksトリオが出てるだけで幸せ〜 & ショボイSFXに文句をいわない & 過去のホラーと比べてどーのこーのと理屈を述べない。このすべての条件を満たすあなたにオススメ！

これがテレビのエピソードだったとしたらtv.comの評定は7.2くらい？ミミ・マイケルズがでてるから8.5だ。彼女はさいきんでは30 Days Of Nightのスピンオフのドラマに出てました。彼女はいいよね。よかったquote↓

Hello? Earth to Captain Oblivious?

Ha!

ところでどうでもいい話ですが、映画のいちばん最初に犠牲となるのは、医者の娘の飼い犬のレイラちゃんだが、このワンコは顔はミニチュアダックスみたいなんだけど、そのわりには足が長いように見える。なんでしょ。ダックスとトイプードルのミックス？あるいはカメラの角度のせいで足が長く見えてるだけかもしれません。私、犬が好きなので気になって仕方ありません。

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ！

だれかがブギーマンを目撃する → みんなに警告する → 狂人扱いされる → そいつは殺される → もしかしてブギーマン？とだれかが思いつく → 警告する → 信じてもらえず → 殺される ... の繰り返しパターン。

エリン・ケイヒル演じるサラは「ブギーマンがくるから逃げなくちゃ！」とわーわー騒いで、キャンパスのローカルラジオのDJをやってる彼女は電波ジャックする。「みんな逃げなさいー」とブチかましてますますキチガイ扱いされる。んで、だれかが死ぬ。

このへんから彼女にもカラクリがわかってくる。「ブギーマンっているのかも？と信じたら殺される」というのがキメなのだ。ゆえに「バーカ」とセセラ笑っている連中のほうが安全なのであり、みんなを信じさせる努力をするってのは大間違いだったのだ。前作パート2では精神病院が舞台になっていたが『狂人だけに見えるブギーマン』という基本コンセプトは受け継がれている。

上の感想で書いたように、映画としてはアレだが、このアイデアはおもしろいんじゃないかと思う。フレディのなにが恐かったかといえば「眠ると襲われる」っていう点だったと思うんですよ。だから、こっちは「信じると襲われる」というのをベースに、もっとちゃんとしたホラー映画にすれば案外イケてたかも？

ラスト。主要キャラは全死亡。新しく寮に入ったカワイコちゃん新入生が出てきて、ウギャーとブギーマンに襲われるというありがちクリフハンガーでおしまいでした。次もいつかやるんでしょうか。

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