2009/2/7 (Sat) at 1:08 pm

映画|フィア・チェンバー|The Fear Chamber

人間の臓器を目的に殺人を繰り返すキチガイ医者とそれを追う刑事。殺傷ゴアスプラッターにオカルト不思議を加味したホラー映画。レット・ガイルズリチャード・タイソンミランダ・クォックスティーヴン・ウィリアムズ。監督ケヴィン・キャラウェイ。2009年。

フィア・チェンバー / The Fear Chamber DVDDVD画像

※ボリス・カーロフの古典ホラー『恐怖の館 / The Fear Chamber (1968) 』とはぜんぜん関係ないんでおまちがえなく。

女性がベッドに拘束されてて、イヒヒ顔のキチガイ医者がメスをおなかにずぶりー!うぎゃああああああああ。イッヒッヒヒ〜。ゴアシーンの特殊効果はなかなかリアル。いいじゃんいいじゃん。

主人公刑事のニックがキラーを追いつめるところからアクションスタート!格闘。逆上反撃するキラーはニックの胸になにかをズブリ。ニックは犯人を逃がしちゃう。病院で目が覚めた。心臓の手術を受けたそうで、そんな大手術をしてどれくらいの治療期間を要するのか私は知らないが、いくらなんでもはやすぎないかという短い期間で現場復帰。こんどこそ捕まえるぞぉ。映画だからサクサク進むんですよ。

ニックはその後も粘り強く捜査をしてキラーを追いつめていくんだけど、入院以来、オバケをしょっちゅう見るようになった。正確にいうとオバケじゃなく、キラーに殺される直前の風景が幻視のように見えるのだ。いわば予知能力の一種だが、これが捜査に役立つかというとそうでもない。予知能力といっても、殺される直前に断片的な風景が見えるだけなんですね。予知夢の意味がわかったときにはすでに被害者は殺されている。

彼は優秀な警官だが、奥さんが殺されたという過去トラウマがあり、犯人を逃がしたという自責感、さらにきもちわるい予知夢のせいでヘロヘロになり、ピルと酒に溺れるようになってくる。上司からの信用は徐々に失われてピンチになっていくが、ある日、キャサリンていう謎の女性と知り合う。彼女もまた予知夢を見るのだと告白し、ニックを助けてくれるようになる。ニックはきもちわりぃと思いつつも、彼女の助けが必要になる。

そうこうしてるあいだにも犠牲者が続出。ニックはこのキチガイキラーを捕まえることができるんでしょうか。

The Fear Chamber (2009) trailer

※感想

B-movieといってよいと思われるが、テレビドラマによくあるようなお話だが、なかなかおもしろかった。Bのわりには、って意味ですヨ。ゴアなシリアルキラーものに超常現象をくっつけたのってあんまりないですよね。リアルな特殊効果を好む系のひとは「オバケなんか子供くせーもん見るか!」というし、逆にオカルト好きなひとは「ゴアなんて下品でしょ」なんていう調子で、両者は住み分けをしているから、製作する側もどっちかの嗜好に合わせるんだろうなあといままで思っていたのだけれど、こういうのもおもしろいじゃんとおもった。

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ!

ニックは再び犯人を追いつめるが、またまた逃がしてしまう。このへんになると署内の信用はガタ落ちで、ついにバッジをとりあげられる。それでも彼は単身で捜査を続けてやっとこさ捕まえたかと思ったら、逆に拘束される。目の前で女性が殺されるのを目撃。やってきた同僚刑事も殺される。

「次はおまえのばんだ」とイヒヒ顔が接近して、ヤラレちゃうーとおもったら、地面がグラグラー。ばたんばたん。ナニゴトかとアワを食うキラー。どうやらコイツに殺された犠牲者のオバケのみなさんが加勢してくれているようです。このチャンスにニックは反撃。やっとこさ、キラーを倒しました。ふぅ。

エピローグでは、ニックが驚く事実が明かされる。上のあらすじでは『心臓手術』とだけ書いたんだけど、じつは『心臓移植手術』だったのですね。これをいっちゃうとオチがわかってしまうからそうしたんですが。つまりニックを助けてくれた謎の女性、キャサリンてのはすでに死んでいて、彼女も犠牲者のひとりで、ニックが移植された心臓のドナーだったというオチでした。

彼の上司はこんな配役でしょっちゅう出てくるスティーヴン・ウィリアムズが演じてましたが、彼はニックがピンチのときはさんざん文句をいってたのに、事件が解決したらニコニコ顔。昇進話をだしてくるというお調子キャラですが、ニックは憂鬱顔で、ほとほといやになったという調子で警官バッジを返上。

おしまい〜。

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原題: The Fear Chamber
制作年: 2009年
制作国: アメリカ
公開日: 2009年5月19日 (アメリカ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: The Fear Chamber
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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