2008/11/18 (Tue) at 11:10 pm

映画|11:46|End of the Line

終末思想を狂信する過激派カルトが一斉蜂起!狂信者たちの無差別ハードコア殺人が世界を覆う!低予算ホラー気合いの一本!イロナ・エルキンロビン・ウィルコックニコラス・ライト。監督モーリス・デヴェロー。2006年。

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イロナ・エルキン演じるカレンは精神病院のナースである。退院したばかりの患者が自殺したっていうイヤーな話を聞いて沈鬱な面持ちで帰宅したらば、地下鉄内で事件発生。列車がトンネル内で急停車し、どこかからきもちわるい声が聞こえて、ホラーなムードがジャジャーンと高まっていくのであり、こ、こ、こわいよおおおと思ったら、そこに出てきたのは、無差別殺人を行うカルト信者たちであった。

ヒャホーと狂った顔で犠牲者を襲う中年男、無慈悲にナイフを突き刺す無表情青年、「ハレルーヤ〜♪」と歌いながらナイフを振り回す気狂いオババ。といった調子で、そこらじゅうからキチガイどもが湧いてきて、目につく者すべてを襲う。彼らが手に持つのは十字架を模したナイフ。

カレンを含むマトモな乗客たちはナニゴトか!とおののくのであり、彼らはちからを合わせてトンネル内を迷走。必死で脱出口を探す。ドロドログチャグチャの死闘に発展するのであった。こりゃおもしろい。

※感想

モーリス・デヴェロー監督の最新作。さきほどアプした『Slashers』はお笑いバカホラーだったですが、こちらはぐっと趣が変わって本格派のホラー映画。オープニングからしてこわいです。現在、カナダとドイツでDVDが先行発売中。amazon.caで買えるよ↓

ツキヌケ感のあるキャラがたくさん出てくるんで、すごくおもしろかった。ハレルーヤ笑いババァはじつにまったく狂信者というか、イッちゃってる存在感があった。また、オンナと見るやニタニタ笑いを浮かべてレイプしたがる暴力サイコパス男の淫楽者ぶりはとても憎々しくて、邪悪なオーラに満ちていた。

一方、追われるみなさんの方もいいかんじである。主役のカレンちゃんは、勇気があって善良というごく普通のヒロインキャラで、それはまぁいいとして、いちばん印象的だったのは、しもぶくれブス顔の日系(かな?)のおねーちゃんだ。彼女のカナキリ声絶叫演技や追いつめられたときのひぃいいいと怯える演技はホラー女優のお手本みたいである。彼女がいちばんよかったのは、傷ついて歩けなくなった仲間を迷いつつも見捨ててしまうところ。「ご、ごめんなさいいいいいい!」と叫んでダーーーーと走っていくところが人間臭くてよかった!スバラシイ!

SPOILER ALERT!!!!
ネタバレオッケーな方はスクロールしてこの下をお読み下さい。

カルト教団員の持つポケベルにアポカリプス作戦指令が一斉送信された瞬間に信者たちは一斉蜂起。『魂を救うため』の無差別殺人を行ったが、それは唐突に終わった。「作戦終了」の指令が届いたからである。殺人をやっていた信者たちはポケー顔となり、ナイフをおろした。そして信者同士で手をつなぎ、服毒自殺した。運良く生き残ったひとたちは、目の前で死んでいく狂信者たちを驚愕顔で見守った。

この瞬間、主人公のカレンちゃんは邪悪レイピストで信者のひとりであったパトリックに追いつめられていたところだった。信者たちは決められた手順通りに死んでいったのだが、パトリックだけはそれに逆らった。彼にとっては仲間であるハレルヤババアをズブリと刺殺。そして、カレンをレイプ。しようとしたところで、彼女はファイトイッーパツ!相手の舌を食いちぎり、メッタ刺しの反撃。ハァハァ。

やったぜ!と思ったらば、こんどはさらに凶悪な敵が出現して絶望する。それはミュータントみたいなエイリアンみたいな連中で、その存在について説明は一切ないんだけど、これが信者たちが祈っていた『神』の正体だったのだというオチなのだろう。クリーチャーがウジャーと湧いてくる。放心するカレンを取り囲む。ウギャー!

おしまいー。

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原題: End of the Line
別題: End of the Line
11:46
End of the Line - Gott liebt Dich
Jízda smrti
邦題(カタカナ): 『11:46』
制作年: 2007年
制作国: カナダ
公開日: 2007年9月 (カナダ) (Toronto International Film Festival)
2008年1月25日 (フランス) (Gérardmer Film Festival)
2008年10月14日 (カナダ)
2009年5月 (アメリカ) (DVD)
2009年9月11日 (フランス) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: End of the Line
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
セット制作
衣装デザイン
Makeup
謝辞

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