映画|水野美紀 サム・ヘイゼルダイン in 甲冑師団 コマンダー731|Dead Mine

インドネシアのジャングルに探検隊がやってきた。

グループを率いるのは、金持ちのパトロン男。戦争時代に日本軍が残した黄金を発見せんがため、自費を投じて護衛役の兵士たちを雇い、こんな辺鄙な場所にやってきたのである。

メンツの中には、日本の美人女優、水野美紀がいるではないか。おまえはこんなところでなにをやっているのだ。と誰もが不思議に思うところだが、彼女は金持ち男に雇われた学者さんという役どころなんですよ。

一行は森の中で廃坑トンネルを発見。おー、これかー。と思ったら、謎の山賊に襲われ、ひーひーいってトンネルに逃げたら、どどーんと岩が落ちてきて、閉じ込められてしまう。

お宝どころじゃないよ。こんなところで死ぬのはまっぴらごめんだ。はやく出口を探そう。でもお宝もほしいよね。とかなんとかいって、ずんずん進んでいったら、バケモノが出てきて、ガオーと襲われる。

戦時中、この廃坑には日本軍の731部隊の秘密施設があったそうな。非道な人体実験が行われ、たくさんの捕虜たちがキチガイ科学者のオモチャにされた。その生き残りがいまも地下深くにうろついているのである。こわーい。

後半になると、鎧兜のバケモノ兵士軍団がジャジャーンと出てきてびっくりするよ。うわー。

トレイラー動画

Dead Mine (2012) trailer

感想

く、く、くだらない。ははははははは。

最初のへんはスゲーつまんなそうなんだけど、後半になるとどどーんと盛りあがってなかなかのもんであった。こんなくだらない映画に出てきて、おおまじめに演技をしているみなさんを見ていると笑えてきます。

トンネルの中では、バケモノにまじって、日本軍の生き残り兵士も登場します。こいつは戦争が終わったことを知らずに、そのままずっとひとりぼっちでバケモノと闘いながら生きてきたという男で、いわゆる横井庄一さんみたいなひとです。これがなかなかおもしろい。

壁のポスターに注目

低予算のホラー映画ですが、怪物のメイクや地下のセットなどはよくつくられていたと思う。コレ系の映画はチラ見せばかりでイライラさせられるのが多いけれども、『水野美紀 サム・ヘイゼルダイン in 甲冑師団 コマンダー731 (2012)』の場合は、気前よくたくさん見せてくれたからよかった。

しかし、水野美紀はパッとしなかった。陰気顔でボソボソしゃべっているだけで、ぜんぜん印象に残らない。英語のアクセントはうまいとはいえないが、これはアジア映画だし、彼女の役どころは『英語が話せる日本人の学者さん』という設定なので、あれならギリギリ許容だと思うが、しゃべりも動きも顔も地味地味で、自信ナサゲにやってるように見える。もっとバシッとしゃべればいいのに。あれが日本女優の『感情を押し殺した演技』というものなのだろうか。監督さんの指示でわざとああいう風にやってるのかもしれないけどもさ。

『Mum and Dad (2008)』はおもしろいよ

スティーヴン・シェイルというUKの監督さんがどうしてインドネシアに呼ばれてこんな映画をつくったのか謎でありますが、彼の前作はすごくおもしろいのでオススメです。カワイコちゃんが変態家族にとっつかまってヒデー目に遭うっていうお話で、邪悪オーラむんむんのパパとママがすごいんですよ。人間の内臓を使ってオナニーをするんですよ↓

• Mum & Dad (2008)

US版Blu-Rayのオマケ

この映画のBlu-Rayのオマケはトレイラーだけでした。英語字幕はついていました↓

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