映画|ザ・アブノーマル|The Road

12年前。カワイコちゃん姉妹（リアン・ラモス、Louise de los Reyes）が失踪した。手がかりゼロ。死んでるかどうかもわからない。

限りなく迷宮入りだが、警察署きっての期待のホープ、イケメン警官のルイス（TJ・トリニダード）はこの事件に興味を抱く。彼はまだ若いが、実績が多数あり、ご褒美のメダルをもらったばかりである。

またもや事件が起きる。3人の不良子供（バービー・フォルテサ、レキシー・フェルナンデス、Derick Monasterio）が親の車を持ち出し、深夜ドライブ。横道に入ったら、森に迷い込んで戻れなくなる。オバケが出てきてウギャー！

子供たちの親が警察に届けたところ、2人の死体が発見された。1人は行方不明。さらに、現場の近くで、12年前の失踪者の死体も発見されたので、過去とつながりがあるらしい。イケメン警官のルイスさんも現場にやってくる。警察は威信を賭けて捜査を開始する。2度に渡る失敗は許されない。

1998年。12年前の事件の真相が明かされる。

カワイコちゃん姉妹が田舎道をドライブしてたら車が壊れた。そこに男（Alden Richards）が現れて助けてくれるのかと思いきや、がつーんと襲われ、拉致監禁される。

犯人男はみためおとなしそうな青年で、キチガイキラーには見えないから姉妹は油断してしまったのですね。このキラーは何者であるか。後半で意外な事実が明かされる。陰鬱ねちねちのくらーい雰囲気のホラー映画。

トレイラー動画

The Road (2011) trailer

感想

よかったところ↓

• 陰鬱ねちねちきもちわるーい。
• カワイコちゃん出るよ。
• ギャーギャー演技うまい。

わるかったところ↓

• 展開がスロー。
• ゆっくりゆっくり。
• グロショッカー少なめ。
• 強引オチはおもしろいが、破綻しすぎ。

この映画は3部構成になっています。

PART1では、3人のティーンがヒデー目に遭う。PART2では、12年前の姉妹失踪事件の真相が明かされるが、キラー男の動機などは一切わからない。PART3では、キラーの子供時代に遡る。そこで「これゆえに彼は狂っちまったんですね」とわかる。最後、再び現代に戻る。行方不明になっていた少女が救出され、彼女の証言で犯人が明らかになる。てわけです。

複雑なプロットを3つのパートに分け、アンソロジーのような構成にしたのは工夫が感じられます。きもちわるい映像表現もよくできている。ネーチャンはわめく。

そこはいいんだが、かなりスローなんですね。ねちねちじわじわとくるかんじが持ち味なのだろうけど、私はノリ切れなかったなあ。しばしば退屈に思えてしまった。加えて、最後のびっくりオチを支える描写が足りないと思う。だから破綻しているように見えてしまう。

しかし、この映画を褒めているひとも多いです。好きな人は「このじわじわ感がたまらん」と思うんだろうなあ。

ところで、ヤム・ララナス監督の映画を見たのは『ホスピタル・オブ・ザ・デッド 閉ざされた病院 (2009)』以来だったですが、これって日本ではゾンビ映画として紹介されていたのですね。アマゾンのレビューでは評判最悪ですなあ↓

• アマゾン - ホスピタル・オブ・ザ・デッド~閉ざされた病院~ [DVD]

安っぽい低予算ホラーだからけなされるのはわかるが、そんなにひどかったですかね。私、あんなもんかなって思いましたけど。邦題のミスリードが余計に燃料投下になっちゃってるんじゃないのかな。あと値段ですよ。5000円だって。あのなー。この価格設定もかなり反感を買うだろうなあ。

DVDのオマケ

US版DVDのオマケ↓

• Green Band Trailer
• Red Band Trailer
• Location Photos And Storyboard guides
• Costune Design Sketches And Notes

英語字幕つき↓

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ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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