映画|ハウスメイド|The Housemaid

若いネーチャン（チョン・ドヨン）がお金持ち家族のメイドとして雇われる。

そこんちは夫婦（ソウ + イ・ジョンジェ）と一人娘（アン・ソヒョン）の3人家族で、奥さんは妊娠中。おそろしく腹がでかいなと思ったら、こんど産まれるのは双子なんだそうな。

ネーチャン以外にもうひとりメイドさんがいて、こちらは年配のオバちゃん（ユン・ヨジョン）。この先輩にいろいろと教わりながら、彼女はメイド仕事をやる。その主たる仕事は一人娘の世話をすることなんだが、この少女はかわいくてお利口なので、彼女は喜んでこの娘と友達になる。

と、まァ、平凡なメイド生活をやってたところ、ある日、ワイングラスを片手に持つご主人様がベッドに現れ、あはーん、うふーん、とエッチしてしまう。むりやり、どーこー、というのではなく、彼女の方もノリノリだったみたいですな。

ソレが元で、ヒデー事が起きる。

トレイラー動画

感想

1960年につくられたキム・ギヨン監督の『下女』のリメイクだそうですが、私はそっちはぜんぜん知らないので、この映画だけの感想になります。

カンヌでどうしたとかいって話題になっていたので観てみたんだが、私には合わなかったなあ。話題作が自分の好みになるとは限らない、の典型パターンであった。

よくできているとは思いますよ。映像はきれいだし、俳優さんも雰囲気あるし。でも筋書きがありきたりでつまらなかった。貧乏メイド娘が金持ち主人にヤられちゃってどーこーなんて、よくあるメロドラマじゃんね。最後に驚かせがあるが、そう大したもんでもないしなあ。こういう話が好きな人、俳優さんに思い入れがある人にはイイのかなっておもいました。

この映画に出てくるみなさんは、私などには一生縁のないお金持ちの家族です。お城みたいな家に住んでて、朝からナイフとフォークでめしを食う。夜にはガウン着てワイングラス。ご主人様は朝起きるとピアノを弾くのが趣味とかさ、なんかすごいっす。このひとたちは、朝起きたら冷めたピザを食って、ぬるいコーラをガブ飲みするなんてしたことないんだろうなあ、なんて思いつつ鑑賞しました。韓国にはこんなヤツそこらへんにゴロゴロいるのかなあ。

こういう浮世離れした調子の家族って、韓国映画によく出てきますね。私、新しい日本映画を見ないので知らないんですが、こういうノリの金持ち描写って最近の日本映画にはあるんですか。私の感覚からすると、お手伝いさんがいる金持ちつっても、日本の場合はもっと庶民的で、愛川欽也演じる主人が「○○さーん、お茶漬け！」とかいって、台所でかっこんでるような風景しか思い浮かばない。あー、関係ない話ですません。

ものすごい禁断の不倫！的なエッチなシーンがあるらしいよとか聞いてたんだけど、そこらへんはそう大したもんではなかったなあ。映像よりも台詞がヤらしかったなあ。「口に出すぞ、吸うんだ、いいか、吸うんだぞ」「やってみます、ご主人様」なんつってたよ。ははははは。笑うトコじゃないのか。

この映画のDVDのオマケはメイキングのみ。英語字幕つき。

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