映画|ナイトライダー|Chernaya Molniya

政府のわるもん科学者チームが極秘計画をやってて、それはモスクワの地下深くにあるダイアモンド鉱石を手に入れようっていう話で、彼らは巨大ドリルでガガガーと地面を掘るのであるが、そんなことをしたら町は崩壊して多数の死傷者が出るんだが、こいつらはわるもんなので、死人が出ようが知ったこっちゃないのである。「よしよしヤレヤレ！」と掘り進む。

が、途中でドリルのパワーが落ちて止まってしまう。くそォ。わるもんは悔しがり、なんかいい方法はないかと調べたら、かつてソビエト時代に研究されていたnanocatalystていう夢の動力源（ていうのかな。どう訳せばいいのかわからないんだが、とにかくすごいエネルギー源なのです）をゲットすればドリルを強力に変えられると知り、大昔に政府のラボがあったところを探して回るんだが、なかなか見つからない。

さて、ここはどっかの工事現場。地面の下からボロクルマ（ソ連時代のヴォルガ）が出てきて作業員たちはびっくりする。彼らは上司に報告せず、小遣い欲しさにクルマを売った。んで、巡り巡って、そのクルマを手に入れたのが貧乏市民のオッサンで、彼はそのクルマを買い、息子にプレゼントした。

という経緯でボロクルマを手に入れたのは、貧乏大学生の善良ボーイのアンちゃん（グレゴリー・ドブリギン）である。彼は喜んでそれを乗り回すのであるが、やがてその特殊機能を知り、おったまげる。このクルマは空を飛べるのであった！それはかつてソ連時代に研究された夢の動力源nanocatalystが装備されたテスト車だったのだ。

アンちゃんは花屋で配達のアルバイトをやってて、少ない給料でヒーヒーいってたんだが、空を飛べるクルマを手に入れて以来、渋滞に巻き込まれなくなったもんで、たくさんお金をもらえるようになって喜ぶ。こんなすごいもんを手に入れといて「配達がらくになった！」と喜ぶというのは、おそろしく貧乏人気質である。

そこに政府のわるもんチームが噂を聞きつけて襲ってきて、まぁいろいろあるわけです。善良で正義感あふれるパパがどうしたとか、ヒロインのカワイコちゃん（エカテリーナ・ヴィルコワ）を巡ってゲスな金持ちボーイとトライアングルになるとか、いろいろあって、最後はドドドーとアクションになる。善良ボーイはソ連時代のヴォルガで、対するわるもんはメルセデスの改造車で襲ってきます。ミサイルどどーん！ばこーんぐしゃーひゅうううううう！ラストはハッピーエンドです。

トレイラー動画

感想

上のトレイラーを見て「なんかすごそうだ！」と期待したのですが、見てみたら、ホームドラマ風景が多すぎるなあとおもいました。ベタベタベッタンコのメロドラマ泣いてください感動してくださいお涙頂戴くっさーがやたらめったらきやがるもんで、私、じんましんが出そうになりましたが、最後はいちおう盛り上がったのでよかったです。

主人公の貧乏アンちゃんが人助けに走るという、『スーパーマン』みたいな展開になるんだけど、ああいうコッぱずかしい話をあけすけにつくるアメリカ人ってうまいものだなあといつも感心するんですけど、この映画はそこまでのツキヌケ感はないように思われるのですね。やっぱ、ノーテンキな正義の味方キャラはアメリカ人しかできないんじゃないですか。あー、わるもんのオッサンのキャラが立ってないという点も影響しているのかもしれないなあ。

パッとしない感想文になっちゃいましたが、この映画を褒めてるひとも多いです。ふうん。好みの問題かなあ。後半クライマックスはそれなりにやってくれたので、観て損したというほどではないけれど。。。

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