2009/1/30 (Fri) at 2:34 am

映画|エンバー 失われた光の物語|City of Ember

暗闇の架空都市を舞台に、勇気あふれる少女が大冒険するファンタジーSF。ジェニー・デュープロ著『エンバー失われた光の物語』を映画化。シアーシャ・ローナンハリー・トレッダウェイビル・マーレイ。監督ギル・キーナン。2008年。

エンバー 失われた光の物語 / City of Ember DVDDVD画像

映画の舞台である『エンバー』ていう町は小さな架空都市で、たくさんのひとたちが暮しているんだけど、慢性的な困窮状態が続いている。エネルギー枯渇でしょっちゅう停電するし、みんな腹ペコだし、下水管を修理するパイプもない。ナイナイづくしの貧乏シティ。でも人々の表情は意外に明るい。いつか転機が訪れるとだれもが信じている。

みんなの期待を一身に背負う男ってのが、ジャジャーンと登場するビル・マーレイ演じる市長なんだけど、じつはコイツはキム・ジョンイルみたいな悪党である。威勢のいい演説するしか能のないバカ政治家は人々の苦労なんてへとも思っておらず、おいしい食べ物をぜんぶひとりじめしてわっはっはーなのだ。許せん!ビル・マーレイ、憎たらしィ!

主人公のリナ・メイフリートちゃんは第7代目市長(大昔)の末裔という少女である。ある日、彼女は家の中で不思議な箱を見つける。箱の中から古い文書が出てくる。それはかつて大昔にエンバーを建設した『Builder』の遺したもんで、それを見つけて、つなぎあわせて、どーこーして、優しいボーイフレンドといっしょに大冒険!

冒険ていうのは町の外に出ていくっていうだけのことなんだけど、これがいろいろあってたいへんなのだ。町を出るのは重罪だし、町の外がどうなってるのかなんてだれも知らないし、だいたいどうやって出ていけばいいのかさえ謎なんだけど、彼女は苦労しぃしぃやり遂げちゃう!地下に構築された大掛かりなカラクリシカケの謎を解きつつ、ジェットローラーコースター感覚のアクション連続でじつにたのしい。ホラー好きなお父さんもたまにはお子様といっしょにこんなファミリー映画はいかが。

City Of Ember trailer

※感想

お約束通りの冒険活劇ファンタジーってかんじでなかなかおもしろかったっす。『Saoirse Ronan』と書いて『シアーシャ・ローナン』とカナ読みするんですか!コレは読めないなー。allcinema.netさんで教わりました。私はこの俳優さんをよく知りませんでしたが(普段はゲスなホラーしか見ないもんで)、『Atonement / 罪 つぐない』でオスカーノミネート!imdbを見ると、他にもたくさん受賞歴がある!これからもぐんぐんノシてきそうなオーラのある子役でした。

物語自体に意外性はないけれど、リナと友達男のパパ同士がじつは過去にエンバーを脱出しようとしたことがあったんだとか、それがわかったきっかけていうのが、リナが妹に聞かせてた死んだパパの声の留守電のメッセージだったとか、話のもってきかたがさりげなくてうまいですよね。冒頭ツカミの『Assignment Day』ってのもおもしろかった。原作は児童文学なんでしょうか。よく知りませんけど、冒険小説好きな子供たちが(大人も?)ぐんぐんのめりこんじゃうようなおもしろい本なんだろうなーと思いました。

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ!

古い文書てのは町の外に出るためのマニュアルだった。その切れっぱしを集めて、謎を解いて、脱出成功。そこにいくまでに幾多のアクションがあるわけですが、詳しいことは映画を観て頂くとして、ふぅふぅいって外に出てみたらば、そこはとってもきれいな大自然の地球でした。朝のおひさまを初めて眺めた彼女はホエーと大感動。

なぜ悪徳市長はみんなを外に出したがらなかったのか、そもそもどうして人々は地下都市を築いたんだろうかというような点についてはちゃんと説明されていなかったと思われるのですが、まぁいいや。

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邦題(カタカナ): 『エンバー 失われた光の物語』
制作年: 2008年
制作国: アメリカ
公開日: 2008年9月25日 (アメリカ) (Austin Fantastic Fest)
2008年10月10日 (カナダ)
2008年10月10日 (イギリス)
2008年10月10日 (アメリカ)
2008年10月12日 (スペイン) (Sitges International Fantastic Film Festival)
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2008年12月17日 (フランス)
2008年12月19日 (イタリア)
2008年12月26日 (スペイン)
2009年10月7日 (日本) (DVD)
2010年3月19日 (ドイツ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: City of Ember
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