2008/4/3 (Thu) at 1:58 pm

映画|デス・リベンジ|In the Name of the King: A Dungeon Siege Tale

ビデオゲーム『ダンジョン シージ』の映画版。わるもん魔法使いと闘う運命の男。魔法と剣のファンタジーSF。ジェイソン・ステイサムリーリー・ソビエスキーロン・パールマン他豪華キャスト。監督ウーヴェ・ボル。2007年。

デス・リベンジ / In the Name of the King: A Dungeon Siege Tale DVDDVD画像

主人公男は妻と息子を愛する寡黙な農夫である。ある日とつぜん、残虐なわるもんに子供を殺され、妻を拉致された。敵はガリアンていう邪悪な魔法使いである。ガリアンはクログっていう半人半獣の魔物みたいな子分たちを意のままに操り、善良な人々を殺したりさらったりしてるのだ。怒りと悲しみに駆られた男は妻を救出に向かう。彼をサポートする優しいオヤジ役にロン・パールマン。お城の王様/おてんばなお姫様/従順な家来たち/裏切り者のバカ甥といった関係者のみなさんが登場し、あっちこっちでアタフタする『ロード・オブ・ザ・リング』モドキの魔法と剣の世界を描いたファンタジー映画。最後はお約束の大バトルの末にもちろんハッピーエンド。

※感想

この映画はゲームが原作てことですが、わたしはそっちのほうはぜんぜん知りません。だからゲームのシナリオやキャラ設定にどれだけ忠実なのかってのはわかりません。映画だけの感想になります。

Spoiler Alert!
ネタバレ含む!

長かったー。120分。バート・レイノルズレイ・リオッタその他モロモロの豪華なキャストを集めて、ハリウッド版学芸会を延々と見せられたようなきぶんです。私は普通におもしろいじゃんと思ったんですが、あっちこっちでクソミソにいわれてる。みんなは厳しいなー。ウーヴェ・ボルってほんとに文句いわれるひとですね。

このわるもん魔法使いは人々を殺したりさらったりしてますが、彼はいったいナニをやりたいんだろうかという点がいまいち不明だったのですが、映画の後半でこのようにいってました↓

I'm beyond mercy. I'm beyond good and bad. These are childish ideas. I'm changing the structure of the world.

無政府主義者の魔法使いちゅうことですかね。単にみんなにいぢわるしたいだけなんだろうか。ただのいぢめっこ?コイツのほうがchildishではないか。悪人キャラとしてはマグマ大使のゴアとイメージがダブりました。人々をとにかく苦しめてやりたいみたいな。わっはっはーみたいな。この悪人キャラの台詞といい、この映画の脚本ってギャグなんだかシリアスなんだかよくわかんないおトボケな会話が多かったような気がする。たとえばコレ↓

偉大な王様が死んでしまうシーン。王様は自分の後継者である運命の男に重い言葉を託すのですね。かなりじわーんな感動シーンだけどなんかへん。王様が「海の海藻をコヤシにすれば土地は枯れない」っていう話を重々しく語る。それを聞く男は「なぜそんなことを知っている?」とシリアス顔で尋ねる。王は答える。「なぜなら私は王だから。王は土地のことをぜんぶ知ってるのだ。おまえもそうなるのだ」といって、土地のために闘えとか平和のためにどーのこーのって会話が続いて、ふたりがシリアス顔でしゃべってるうちに音楽がジャジャーンと大きくなってくる。さささ感動して下さいよーみたいな。

男は王を継ぐことを最後まで拒む。「私は一介の農夫にすぎない。子供を殺されたのだ」というと、王様は「わたしもおなじ。息子をさらわれたんだヨ」と答える。「むすこを」っていう台詞を聞いた男は初めて心が揺れた。彼は思わず父の手を握る。音楽がジャジャーン(『風と共に去りぬ』風)!ついに王様は静かに息を引き取った。ハイ、泣いてください。っていわれても、この数分前までこの王様は普通にしゃべってたんですよ。なんかへんじゃないか。それに海藻がどーのこーのっていう話がいまいちピンとこなくて、そんなシリアス顔で「なぜそんなことを知っている?」って聞き返すほどのもんなんですかね。あ、あ、あれええええみたいな、バート・レイノルズの演技にダマされたみたいな気分になりました。

なんて調子のシーンがシュールで微妙にアレでしたが、全体的には普通くらいにはおもしろかったです。いちばん印象的だったのはクリスタナ・ローケンです。かわいかったな。森の妖精(?)みたいなのを演じてました。ピーターパンみたいなコスチュームだった。あとロン・パールマンもよかったです。

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Dungeon Siege: In the Name of the King
邦題(カタカナ): 『デス・リベンジ』
制作年: 2007年
制作国: ドイツ/カナダ/アメリカ
公開日: 2007年7月22日 (カナダ) (Fantasia Film Festival)
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imdb.com: imdb.com :: In the Name of the King: A Dungeon Siege Tale
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