映画|パルス|Pulse

コンピュータオタクのジョシュくんはジグラーっていうハッカーのサーバにアクセスしてゴニョゴニョやってるうちに人格が変化し、彼はやがてヒキコモリとなり、廃人へと転落。冷蔵庫の中にはイモムシが湧いてて、クローゼットの中にはネコが死骸。そして最期には首吊り自殺した。彼は元々が快活な青年だったので、残された恋人は納得できない。彼女はやがて彼に起こった症状が全国的に拡散していることを知ってゾゾゾとする。ルームメイトや仲良し友達も同様のパターンでひとりづつ消えていく。パターンは同じだが、死に方がケースによって違ってて、いろんなビックリワザで攻めてくるからけっこうおもしろい。敵の正体は不明だが、あらゆる種類のコンピュータネットワークを通じて、都市生活者たちの精神を破壊して回っているのだ。気がつけば町はゴーストタウンと化していた。

"Do you want to meet a ghost?"

のメッセージを見ちゃったらもうだれにも止められない。赤いテープだけがその侵入を防ぐ手だてであるが、それもいつまでもつかわからない。この謎の現象のせいで国の人口は激減し、政府の機能は完全マヒ。ジョシュくんが残したウィルスバスターは効くんだろうか〜。

黒沢清の『回路』を見たのがずいぶん前なのであっちと比べてどーこーというのがいいにくいが、インパクトは『回路』のほうがある。でもこれもおもしろかったよ。くらーいかんじのビルとか、都市の毛細血管みたいなLANケーブルとか、無機質サイバーパンクな雰囲気がよく出ていた。クリステン・ベルがその雰囲気によく合う！彼女はほんとにいいなー。クリステンちゃんを見るといつも思うが、なにかこう言葉に表現できない魅力があるんだよね。

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