2014/6/17 (Tue) at 8:55 am

映画|そのネズミ、凶暴につき|Torment

かわいいかわいいキャサリン・イザベル(『アメリカン・ドクターX (2012)』)のギャーギャー演技を楽しもう!ホームインベイジョンなホラー映画。ピーター・ダクーニャロビン・ダンスティーヴン・マクハティ。監督ジョーダン・バーカー。2013年。

そのネズミ、凶暴につき / Torment DVDDVD画像

どっかの田舎の住宅街の一軒家。

3人家族(Bill Colgateエイミー・フォーサイスAdrienne Wilson)が謎のキラーにズダーンと襲われる。いいかんじのスラッシャーなオープニングです。

殺人があった家の隣の家に、別の家族がやってくる。彼らはその家の持ち主だが、別荘に使っているから、たまにしかこない。隣家で起きた殺人事件はまだ死体が発見されず、誰も気づいていないようです。

家族のメンツは、パパ(ロビン・ダン)、ママ(キャサリン・イザベル)、坊や(ピーター・ダクーニャ)という顔ぶれだが、この夫婦は再婚である。子供は父の連れ子で、まだ新しいママになじんでいなくて、「ママの椅子に座るな!」とかいって、夫婦を悲しませる。新ママは子供の敵意にとまどい「もうだめですわ」とかって、パパは「ぼくたちは家族なんだ」とかいって、よくあるホームドラマが進行しつつ、さて、別荘に久しぶりにやってきたらば、異変に気づく。

家の中に誰かが侵入した形跡があるではないか。キッチンに汚いお皿があるし、寝室も散らかっている。ホームレスが勝手に入り込んでいたずらをしたような雰囲気。夫婦はきもちわるく思い、警察に通報したらば、おまわりさん(スティーヴン・マクハティ)がやってきたが、あまり役に立たない。

「ガキどもが勝手に侵入してパーティをやらかしたんでしょうな。よくあることですよ。家を長く空き家にしておくとこうなっちゃうの」なんていわれたパパは「指紋を採ったりしないの?」と訊いてみたが、「あんたら、テレビのみすぎ。あはは」なんていわれてしまった。無能ポリスめ。

家族の不安はおさまらないが、かといって長距離ドライブをしてわざわざやってきたのだから、そこを離れることもできず、不安な気持ちで夜を過ごしていたところ、ズダーンとキラーが登場!キャー!

The father will be coming!

トレイラー動画

Torment (2013) trailer

邦題『そのネズミ、凶暴につき』

この映画は邦題『そのネズミ、凶暴につき』にて、2014年9月5日に国内版がリリース予定だそうです↓

感想

よくあるホームインベイジョンものの設定に『父と子供の関係性』という主題がフリカケ要素になっています。これがキラーの動機に関連している。

それはいいが、私は子役の演技にノリ切れませんでした。いかにも『子役オーディションで選ばれました』的な演技をするんだよね。目をうるうるさせてさ、「パパはぼくを愛してないの?」とかいうの。私はああいうのがだめなんだ。

自分自身の子供時代を思い返すに「お父さんはぼくを愛していないの?」なんていったら、大笑いされるか、病院に連れて行かれたと思いますよ。私の死んだ父親は「おまえは橋の下で拾ってきたんだぞガハハハ」とかよくいってたし。いや、べつにいぢわるをされたというんでなく、そういうのが普通だった。自分がこういう調子で育ってきたので、この映画みたいな「家族愛でごぜーますよ泣いてくださいよ」的な演出のどこがいいのかぜんぜんわからないんだよね。

たぶんさ、この子役はさ、「カーット!」の後に監督に「いまのはよかったヨ」とかいわれて、いい気になって、スター気取りで「ジュース買ってこい」とかいってるんですよ。あー、いやだいやだ。なんて連想が浮かんでしまう。

つっても、周囲の話を聞くと、コレ系を好む人は意外に多い。私みたいなのは少数派らしいので、あなたはこの映画を好きになるかもしれませんよ。だから、気になる方はご覧になってください。

キャサリン・イザベル!イエーイ!

そんな話はおいといて、キャサリン・イザベル。やっぱり彼女のギャーギャー演技はいいですなあ。心が洗われるようです。特に車で襲われる場面がよかった。『アメリカン・ドクターX (2012)』を未見の方はぜひぜひ。

キャサリンちゃんがママ役をやってるなんて隔世の感があります。ティーンの頃はポテポテ顔で、田舎臭い顔つきで、心底に一生懸命演技をしていました。めんたま飛出顔で「オーマイガー!」っていうのがほんとうによかった。いまはシュッとスリムになって、きれいなおねえさんになった。彼女を見ていると、孫の成長を見守るおじいちゃんになったきもちです。むこうには迷惑な話でしょうが。

彼女は性格もいいので、おそらく撮影の合間にはクルーにお菓子を配ったりしているんですよ。憎たらしい子役とは大違い。やっぱり彼女はえらいよね。想像ですが。

てわけで、クサい子供演技には辟易しましたが、キャサリンちゃんのファンは必見です。ファンじゃない人にはどうかな。映画は全体的にソツなくつくってあり、撮影もうまいから、まずまずオッケーくらいかな。という印象です。ゴアゴアはあんまりないです。

ちょっと但し書き

子役のことをケチョンケチョンに書いてしまったが、この子役俳優はピーター・ダクーニャというのだが、私は彼が出ている映画を以前にも見たことがある。そのときにはこんな風に思わなかったので、おそらくこれは彼が悪いせいでなく、演出の意図が私の好みに合わなかったということなのだろう。悪く書いてごめんごめん。おじさん、こんどジュースを買ってあげる。いらん!っていわれるわ!

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原題: Torment
別題: Faces do Medo: Bem Vindo a Família
邦題(カタカナ): 『そのネズミ、凶暴につき』
制作年: 2013年
制作国: カナダ
公開日: 2013年10月11日 (アメリカ) (Screamfest Horror Film Festival)
2014年3月1日 (イギリス) (Glasgow Fright Fest)
2014年5月4日 (イギリス) (Dundead - Dundee Horror Film Festival)
2014年6月10日 (アメリカ) (internet)
2014年7月1日 (カナダ) (DVD)
2014年7月15日 (アメリカ) (DVD)
2015年1月24日 (イギリス) (limited)
2015年1月26日 (イギリス) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Torment
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
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