映画|デビル|Devil

どっかの高層ビルで、だれかが投身自殺する。警察がきて捜査をしていたら、こんどはそのビルのエレベーターが故障し、5人の男女が閉じ込められる。ビルの警備員はエレベーターの技術者に頼んでいろいろやらせるが、ぜんぜん直らない。待ちくたびれたみなさんはガーガー文句をいって、ここらへんまではおきらくノリに進行するのであるが、そのあとびっくりすることが起きる。

警備員は警察を呼んだ。消防隊もやってきて、救出作戦開始となる。刑事（クリス・メッシーナ）は警備室のモニタを注視しつつ、5人に語りかけたりしていたところ、エレベーター内の照明が一瞬消えたと思ったら、ガガーと混乱して、なにが起きたかぜんぜんわからないんだが、照明が戻るとひとりが死んでいた。他の4名はおそれおののいて死体を見ている。だれがどうやって殺したんだかぜんぜんわからない。

刑事はエレベーター内を監視しつつ、5人のバックグラウンドを調査する。彼らは一見すると、偶然同じエレベーターに乗り合わせた一般市民というかんじなんだが↓

• ペラペラしゃべるセールスマン男（ジェフリー・エアンド）
• 閉所恐怖症の新米警備員（ボキーム・ウッドバイン）
• 寡黙な若い男（ローガン・マーシャル=グリーン）
• OL風ネーチャン（ボヤナ・ノヴァコヴィッチ）
• 普通のオバちゃん（ジェニー・オハラ）

こいつらの背景を調査したらいろいろつながりがわかって「これは巧妙な殺人事件ではないか！」という疑いが浮上し、そうこうやってるうちにひとりづつ死亡し、その死に様はじつに奇怪かつ面妖であるからして刑事はうぅむと推理するんだが、ぜんぜんわからない。

警備係の中に信心深いアンちゃん（ジェイコブ・バルガス）がいて、彼は聖書キチガイみたいな調子で「あ、悪魔だああ！悪魔の仕業だあああ！」とわめきだす。ほんとに悪魔が殺人をやってるんでしょうか。

トレイラー動画

感想

『Devil』というタイトルから「悪魔が出てきてうりゃうりゃ！ぎょおおおおおえええええ！」的なオカルト話を期待するとハズす。いやー、新年早々ハズされちゃいました！ホラー映画というより、オカルト要素が少し混じったスリラー映画というかんじだったです。

スリラー映画としてもつまらなかった。説教臭いから。信心深い警備員のナレーションがコチョコチョ挿入されて、うだうだ話を聞かされるのです。一見すると無関係に思われた5人のみなさんがじつはこーであーでとつながりがわかってくるところはおもしろいぶぶんがあったので、そういうのを活かしてですね、説教をカットして、もっとハラハラ要素を入れて、45分のテレビドラマにすればおもしろかったかもしれない。

それにしてもアメリカ人ってこういうのが好きですね。人間の罪がどーのこーのみたいなヤツ。いや、アメリカ人全員が好きということではないんだが、この手のヤツを好む層というのが確実に存在しているのかなと思う。制作側からすると確実に小銭を稼げるオッケー映画なのかな。

と、まァ、いつもの調子で2011年が始まりました。今年もみなさんよろしく！

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