映画|猿の復讐 ISLAND OF THE APES|The Forgotten Ones

ジュエル・ステイトとジャスティン・バルドーニは恋人同士で、3人の友達連中といっしょにヨット遊びをしてたら、ダダーと転覆。みなさんは遭難してどっかの無人島に流れ着く。そしたら、謎の残虐凶悪原人（けむくじゃらメイクでガオーって襲う猿人みたいなの）が出てきておったまげ、こいつらは猿みたいに木登りが得意で、ヒョイヒョイと移動しながらヒャッホーガオーと雄叫びをあげて襲ってくるのです。ジュエルちゃん以外の連中はホイホイと食われちゃって、後半は彼女ひとりで逃げ回ります。低予算B。

トレイラー動画

感想

ジュエル・ステイトが出てれば幸せというひと向け。

『Firefly』のファンならとりあえず見てくださいよといいたいが、自分が好きだったドラマの女優がお安いB級モンスター映画に出てるのを見るのはつらくてたまりません、という正常な神経の方は見ない方がいいです。彼女はこの前もSyfyのしょーもないの（『モスマン / Mothman (2010)』）に出ていたし、ファンとしては悲しいです。

かわいいのになあ。へんな映画ばかりに出てるなあ。と惻隠の情を噛み締めつつ冒頭あたりを流し見ていたら、彼女の相手役のジャスティン・バルドーニてのがLA的男前なんだけど、浮気者キャラなのですね。ちょくちょくどっかの女から電話がかかってくるもんで、ジュエルちゃんが怒って「いまのだれよ！見せなさい！」なんていうんだが、私の頭の中では女優本人と役柄がゴッチャになってきて「こういう男とつきあってるからだめなんですよ」と近所のオバチャンのようなきぶんになりました。

んで、そのあとお話が進んで、ボートが転覆、島に流れ着いたら、ジュエルちゃんは砂浜にヘアドライヤーを発見し「これ買ったばかりだったのに！」と怒るのです。遭難したというのにドライヤーの心配してるなんて、やっぱりちょっとバカなのかもしれない。と思ったら、さらに、次は、砂浜のはじっこにつかつか歩いていって、うんしょ、としゃがんでおしっこをするのです。んで、そのシーンで、な、なんと、ぷぅぷぶぷぶぶ、とオナラらしき音が聞こえるのですよ！あの音はなんだろう？？ギャグリールじゃあるまいし！監督さんはナニを考えているんでしょうか。

やっぱり同じことを思ったひとがいたようで、imdbのBBSにもさっそく、あれはオナラなのか？おれたちはジュエル・ステイトのオナラを聞いたのであるか？というスレッドが立ち「うむ、少し実が出ていたようにも聞こえる」というレスがつきました。また、最後の方の、怪物がジョエルちゃんを襲うところでズボンを脱がしちゃうシーンについて、あれはまぢにジョエル・ステイトのパンツらしいですよ、やったね、わははというスレッドもあり、異常な盛り上がり。やっぱジョエルちゃんしか見る価値がないってことがよくわかりますね。

ところで、この映画はいくつかの別名があって、私が観たのはUK版DVDで『After Dusk, They Come』となってるんだが、imdbのタイトルは『The Forgotten Ones』となっており、またドイツ版フランス版は『The Tribe』です。ホラー映画でタイトルがいくつかあるのはよくあるけど、これの場合はさらにややこしくてですね、別監督別キャストのバージョンもあるのです。こちらは『The Lost Tribe』という。ややこしい！

• imdb - The Lost Tribe (2009)

私はこちらは未見なのですが、ランス・ヘンリクセン、エミリー・フォクスラーなどが出ています。plotを読むと確かに同じ話みたい。混乱する話です。bbsでしゃべってる話によれば（ココ）、ジュエル・ステイトの方が先に完成して、US以外の国で先行リリースされたんだが、それとは別に新バージョンとしてつくったのがランス・ヘンリクセン・バージョンである。てことらしいですが、これが正しい話かどうかは知りません。とりあえず『オリジナル→リメイク期間が最短である賞』はキマリだなと。

なんでこんなめんどくさいことになってしまったのでしょうか。脚本を取り合いするほどのもんじゃないと思うのですが。

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