2010/3/15 (Mon) at 1:39 pm

映画|ザ・ウォール|Walled In

変人建築家がつくった不思議デザイン住居ビル(陰惨過去あり)にやってきたカワイコちゃんがこわい目に遭うホラー映画。てか、サスペンス映画。ミーシャ・バートンキャメロン・ブライト。監督ジル・パケ=ブランネール。2009年。

ザ・ウォール / Walled In DVDDVD画像

サム(ミーシャ・バートン)はめでたくカレッジを卒業。エンジニアとしてデビューする。彼女のパパはビル解体業(大きな建物をドカンと爆破するアレですね)をやってるので、彼女もファミリービジネスの一員になり、初仕事をもらう。

ミーシャ・バートンがビル解体だと!?彼女はクギ一本抜くこともできないのではないか」と考えるのは早計である。彼女の仕事ってのは、荒くれ男の真似をするわけではなく、ビル爆破のレシピをこしらえることなのだ。建物の構造を調査測量し、工学的な専門知識を元に、爆薬の種類/量/取り付け箇所などを指定するというのが彼女のタスクで、だからクギ抜きやトンカチは使わないのです。

サムが向かった先は、荒野にどかーんとそびえ立つ不思議な外観の8階建の住居ビルであった。この建物は変人天才建築家として知られるジョセフ・マレストラッツァ(Joseph Malestrazza)氏の設計によるものであり、並々ならぬ天才性を感じさせる個性的な外観の建造物である。これを見たサムは次のような感想を述べた↓

"It's insane! I mean, imagine something from Gotham City in the middle of a freaking marshland."

この建物はその見てくれが強烈であることに加え、怪奇陰惨な歴史がある。15年前。この場所でたくさんの人が部屋の壁面にセメントで生き埋めにされた。設計者であり住人のひとりでもあったマレストラッツァ氏も死体として発見された。警察は、レイプ前科のある工場労働者トム・サリヴァンを犯人と断定したが、彼は姿を消した。迷宮入り。当時この事件は Walled In Massacre と呼ばれて大きく報道された。

といういわくつきの建物にサムがやってきたらば、いわくありげな人々が彼女を出迎える。女管理人(デボラ・カーラ・アンガー)、その息子少年(キャメロン・ブライト)、上品オババ(Jane Redlyon)、黒人男(ユージン・クラーク)というみなさんは、いずれもマレストラッツァの個性に魅入られ、この天才建築家を忘れられないでいるらしい。彼が死んだいまも亡霊が漂っているような雰囲気である。黒人男はサムに対してこんな台詞をいってました↓

"For you it's a job, for us it's our lives! Never forget that!"

変わり者建築家の作であるからして、建物の内部には怪異な仕掛けが施されており、設計図にない通路があったりする。この不思議迷宮に足を踏み入れたサムはどんなこわい目に遭うんでしょうか。

Walled In trailer

感想

映画の舞台となる建物のデザインがとてもよかったです。外も内も。外観はCGI合成、部屋の中はセットだと思うんですけど、いかにも変人天才建築家がつくったんだなあというかんじがする。モダンでインダストリアルでゴシックで突然変異的ていうんですかね。映画の冒頭でこの建物がどどーんと出てくると「おぉおおおお!」と期待が高まります。映画が進行するにつれ、この建築家の手法哲学が明らかになってきます↓

"It was believed that human energy and emotions could be imprinted in the foundations of a structure. Fear and death were considered to be the most powerful elements to increase a building's longevity. The Egyptians practiced this by immuring sacrificial humans. "

Primitive Beliefs in Architecture

上の文章はサムが見つけた本の記述ですが、なかなかいいなと思いました。

が!

後半になったら、急につまらなくなっちゃいました。残念。予算不足ですかね。後半は大した見せ場もなく流れてしまったような気がする。最後のtwistはどうでもいいやというかんじがしました。

マレストラッツァという建築家を私なりに解釈するとこんなひとだったのかなと思えるのですが↓

『異能的天才。狂人一歩手前。厳格な自己抑制者。一切の妥協を許さないプロ。完全理想型をひたすらに追究する建築家』

こんなキャラはすごくホラー向きだと思うんで、彼をもっとメインに据えて表現してもらいたかったなと。

また、爆破解体業という、これまたユニークな要素があるにも関わらず、それにまつわるシーンはとても少なく、ドッカーンのシーンさえないからつまらないなあと思いました。

という感想になっちゃいましたが、ミーシャ・バートンのファンなら楽しめるのかなあ。『ザ・ウォール』という邦題で日本語版DVDが出るそうです。

画像

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原題: Walled In
別題: Atrapados vivos
Duvarlar arasinda
Eingemauert
Htismenoi zontanoi
Les emmurés
Los muros
The Wall
邦題(カタカナ): 『ザ・ウォール』
制作年: 2009年
制作国: アメリカ/フランス/カナダ
公開日: 2008年11月11日 (アメリカ) (American Film Market)
2009年2月9日 (ドイツ) (European Film Market)
2009年2月20日 (イギリス) (Glasgow Film Festival)
2009年2月24日 (カナダ) (DVD)
2009年3月17日 (アメリカ) (DVD)
2010年6月4日 (日本) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Walled In
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