映画|モンスターズハンター|Jack Brooks: Monster Slayer

トレヴァー・マシューズ演じるジャックはかんじのいいアンちゃんなんだけど、ひとつ欠点がある。かんしゃく持ちなのだ。些細なことで瞬間沸騰しちゃうともう止まらない。ウガーと怒り狂って、ときにはパンチが出ちゃう。そして自己嫌悪になる。心理カウンセラーに「ばっかやろおおおお」とゲロを吐くように叫んでもすっきりしない。また同じことを繰り返す。彼の悪癖は、幼少時代に愛する家族をモンスターに虐殺されたという過去トラウマがあるせいである。

ジャックはあるとき自分が通っている夜間学校の教師に頼まれて古い家の配管工事を請け負った。ロバート・イングランド演じるこの教師はダメ生徒のジャックにすごく優しいんだけど、彼が借りた古い家の庭には、悪魔の黒い心臓が埋められててて、地元の金物屋のオッサンがその由来を話すんだけど、まぁ、詳しいことはいいや。映画を観てください。それを発見した先生はモンスターに変身しちゃう（スリザーみたいなやつ）。ジャックはモンスタースレイヤーとして開眼していく。

※感想

バカギャグがことごとく当たっておもしろい。バッティングセンターでパッカーンと打ち返しているようなきもちよさである。no-okay-guyのアンちゃん、昔話を語るブキミな金物屋のオッサン、ヒステリックにわめくガールフレンドといった脇を固めるみなさんも粒ぞろいで楽しい。

前半はワハハと笑わせといて、後半15分はゲロゲロアクションのテンコ盛りに突入だ！ロバート・イングランドが大変身した巨大グニュグニュ怪獣はグロい触手をズコーンと伸ばし、そこらじゅうの人間を捕まえて食っちゃう！食われた人間はむくりと起き上がってゾンビみたいにひとを襲う。学校じゅうが死体とゲロまみれ！

主演のトレヴァー・マシューズのハジケっぷりは爽快であり、アクションをガンガンやってた頃のカート・ラッセルアニキみたいなノリのよさがありました。

ところで余談ですが、ロバート・イングランドが演じた優しい先生を見てたら、不肖、私、学生時代にお世話になったジュレヌーヴ先生を思いだしました。私はすごくダメな生徒で、しょっちゅう学校をサボったりしてたんだけど、ジュレヌーヴ先生はあるとき私を捕まえて用事をいいつけたんです。

英会話の授業で使うためのテキストブックをいっしょにつくってくれという話で、それから何度も先生の家にいって、文章に合わせて絵を描いたり、台詞を考えたりしました。とにかく優しい先生で、私はしょっちゅう先生との約束をほったらかして遊びにいっちゃったりするんだけど、そんなときには私のアパートまでようすを見に来るんです。ドアにメモがはさんであるの。「帰ったら電話ください」とか書いてある。うぅうううう。せんせいいいいいいい、あんときはすませんでした。ほんとにお世話になりましたです。

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