2008/9/1 (Mon) at 4:17 am

映画|SIX シックス|The Morgue

深夜の霊廟にさまようオバケが出現。掃除係のおねーちゃんと闖入者たちが襲われる〜。出演リサ・クリリー、ビル・コッブス他。監督ヘイルダー・ゴーメス。2008年。

SIX シックス / The Morgue DVDDVD画像

モルグ。といっても刑事ドラマなどにでてくる殺風景な死体安置所じゃなく、霊廟っていうんですか、死者をまつってあるところというようなモルグです。古くて大きな建物はしんと静まり返っていて、厳粛な雰囲気。夜になると留守番兼掃除係のおねーちゃんと夜警のおじさんだけになる。おねーちゃんは鼻歌を歌いながらせっせとモップで掃除したりしてたらば、この夜に限って騒がしいひとたちが乱入してきた。

最初にきたのは小さな女の子を連れた若い夫婦で、ドライブ中にガス欠して助けを求めてきたんである。夫婦は疲れてるみたいでむしゃくしゃと機嫌が悪い。トイレを貸してやったりしてたら、こんどはガサツな男ふたり組がやってきた。ひとりは大ケガをしてて、血塗れで担ぎ込まれてきた。交通事故にでもあったんだろうか。この男たちは犯罪者のような雰囲気である。警察に追われてるギャングふたり組かな。

ふだんはとても静かなモルグにやかましい連中が続々やってきたのでねーちゃんはてんてこまいになるが、彼女は優しいのでめんどうをみてやっている。そうこうするうちにオバケらしき不審者があたりを徘徊し、やがてひとりづつ消えていき、夜の闇は不気味であり、不審者はスコップを振り回してキチガイみたいに襲ってくるのであった〜。

※感想

これはおそろしくつまらなかった!ひさしぶりに記事を書くのに、こんなつまらない映画を紹介してどうするんだ!といいたくなる内容であった。前半はなかなかよくって、オカルトっぽい雰囲気にすごく期待をした。夫婦がフラリと立ち寄るところなんかは『モーテル』みたいだなとわくわくした。オカルト版『モーテル』なんてイイじゃないですか!でも後半はダダダーと盛りさがり、最後のオチは、な、なんと、○○だったといういまどきありえない陳腐さだったので驚いてしまった。この脚本にのったプロデューサーはいったいナニを考えてたんだろうか。直に会って聞いてみたい。「この脚本を映画化して売れたら、アンタ、なんでも売れまっせ」とか映画会社の重役にいわれたんだろうか。

Spoiler Alert!!!!!
ネタバレです↓

掃除婦ねーちゃんも、外からやってきた3人家族も、ガサツ男ふたり組もじつはぜーんぶ死人だったのでした。彼らはまとめて交通事故に遭って即死していた。だからこの夜に起こった出来事はぜんぶ脳内ビジョンていうか、死者の脳裏に閃いたまぼろしだったのでした。優しい掃除婦ねーちゃんは、最後になって自分が死んでたっていうことを知り、死んだ自分を見て驚いた。いまどきこんな話をよくつくるよね!

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原題: The Morgue
別題: Cadáveres 2
The Morgue - Endstation Tod
邦題(カタカナ): 『SIX シックス』
制作年: 2008年
制作国: アメリカ
公開日: 2008年4月17日 (アメリカ) (Los Angeles, California)
2008年9月2日 (アメリカ) (DVD)
2008年12月26日 (日本) (DVD)
2009年2月24日 (ドイツ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: The Morgue
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
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