映画|カタコンベ|Catacombs

パリの地下にはカタコンベっていう700万の死体がある巨大埋葬場があって、その歴史は200年も前にさかのぼる。世界一美しい都市の地下に中世時代の呪われた墓地があるっていうマッチングが人々の興味を惹くので「オバケが出る」「呪われた場所である」といわれ続けている都市伝説のメッカである。

主人公の内気娘がバカ姉に誘われてパリにきたらば、さっそく地下のクラブに連れていかれた。カタコンベの中の巨大な地下の洞窟に、DJブースとダンスフロアをあつらえたクラブがあって、エッジなみなさんに大盛況なのだ。そこからさらに地下に誘われていったら、ひとりはぐれて道に迷って、迷路の中を伝説のシリアルキラーに追われてウギャーと逃げ回る話（最後にオチあり）。

カタコンベってそういえば歴史の教科書に載ってたな。閉塞迷路で女の子がシリアルキラーに追われて逃げ回るというのはホラーの王道パターンである。ワンパターンでもいいじゃないかっていうホラーファンのためにつくったのだろうか。設定はパリの地下だが、撮影はブカレストで行われたとimdbに書いてあった。いかにもホラーなヨーロッパの巨大墓地という雰囲気がよく出ていて、さいしょは「コレいいかも」と興味が湧いた。その後30分もすると眠くなってきた。寝ても構わないのだ。うたた寝をしつつとぎれとぎれに見ていても物語は把握できる。とにかく逃げ回るだけだから。ホラーファンっていうのはなんだかんだと文句をいいつつ、セキセイインコがエサを食べるみたいに同じパターンの映画をせっせと見るんだよなぁ。いったいなにがそうさせるんでしょうか。

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