2010/3/21 (Sun) at 11:16 am

映画|サイン|The Sign (Signos)

陰気な貧乏村で奇怪な不審死が続くフィリピンのホラー映画。ルイス・アランディ。監督アロイ・アドラワン。2007年。

サイン / The Sign (Signos) DVDDVD画像

都会で平和に暮らしていたルイスくんは、ある日「父、心臓発作で倒れる」のメールを受信し、大急ぎで田舎の村に帰ったら、父親はピンピンしていた。彼は「だれかのいたずらか!」と腹を立てつつ、実家に滞在する。家の中には、父親、その後妻、後妻の連れ子の兄妹というみなさんがいて、家の近所にはルイスの幼なじみなどがいる。

彼らの会話から察するに、ルイスくんはほとんど実家に帰らなかったらしい。「ケッ、都会人め!おまえは田舎を捨てたのだ」「ちがうヨ!」というよくあるホームドラマ風景が続きつつ、このあたりではさいきん不審死が連続しているという点が明かされる。犠牲者たちはいずれも「どどーん!」という轟音が聞こえるといい、ガガーと苦しみだし、泥を吐いて死んだそうな。この村は呪われているのだろうか。

感想

よくあるホームドラマが続くので退屈でした。「どうしてパパは町に引っ越して、ぼくといっしょに住んでくれないのか?」「息子よ、自分が生まれた場所を忘れるでないぞ。あの山を見よ」みたいな。あー、かったるい!

物語が進行しつつ、ルイスくんは超自然的な幻を見るようになり、バタバタと人が死んでいき、こわい目に遭う。ということなんだけど、こわがらせの手法はありきたりでつまらない。また、最後に明かされるtwistもまたありきたりでつまらない。「またこれか」的なヤツなんだけど、たとえオチが読めたとしても、そこにいくまでのプロセスがおもしろかったらいいなと期待したんだけど、最後まで凡庸でした。残念。

いかにもオバケが出てきそうな陰気な貧乏村という舞台装置はよくできていたと思うんで、それが救いかなあ。死体の上にヒヨコが乗ってるというのがおもしろかったですね。「ヒヨコを置くのは、死者が安らかに眠れるためのおまじない」というような台詞がありました。フィリピンにはほんとうにそんな習わしがあるのかな。私は初めて知りました。

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原題: Signos
別題: The Sign
制作年: 2007年
制作国: フィリピン
公開日: 2007年7月24日 (フィリピン) (CINEMALAYA: Philippine Independent Film Festival premiere)
2007年8月22日 (フィリピン) (Manila)
2007年9月5日 (フィリピン) (Davao)
2007年11月10日 (アメリカ) (Lone Star International Film Festival)
2008年6月25日 (イギリス) (International Filmmaker Festival)
2008年9月11日 (イタリア) (Salento International Film Festival)
imdb.com: imdb.com :: Signos
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
アートディレクション
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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