2010/8/31 (Tue) at 6:18 pm

映画|ヨガ教室|Yoga

もっときれいになりたい!と願う美女のみなさんがこわい目に遭う韓国のホラー映画。美女美女美女美女美女美女づくし。ユジンチャ・スヨンチョ・ウンジパク・ハンビョル。監督ユン・ジェヨン。2009年。

ヨガ教室 / Yoga DVDDVD画像

テレビショッピングの司会をやってるおねーちゃん(ユジン。働く女キャラ/年増とギャルの中間地点/勝間本好きそう)が新米カワイコちゃんに仕事を奪われ、あー、もうはらたつ!と悔しがったら「ヨガに行くといいですよ」と教わった。彼女にこれを勧めたのは昔の同級生なんだが、昔の姿からは想像つかないくらいに美女に変貌して周囲を驚かせたという、噂の女(イ・ヨンジン)である。

「ヨガでもなんでもやってやるわ」と眉間をぴくぴくさせつつ、教わった場所にいったら、氷のような顔つきの美女インストラクター(チャ・スヨン。すごく怪しい雰囲気の美女)が出てきて説明をしてくれた。

参加者は1週間の合宿ヨガ修行をやる。厳格なルール(ケータイだめ/食事制限/鏡を見てはだめ/運動後1時間はシャワーを浴びてはだめ)を守って最後までいけたら、最終日には、この教室の経営者女(イ・ヘサン。美の総帥みたいなもんらしい)に会えるそうである。美のマスターから直々に伝授してもらえるってことらしいです。

人間の肉体にはチャクラと呼ばれる場所が7カ所存在し、精神エネルギーが眠っている。ヨガによってそれを解放させ、クンダリーニ(Kundalini)を手に入れた者だけが『究極の美の境地』に達することができるそうな。

やってやるわ。なんでもこい!わたしは美を手に入れる!がんばるわ!女のしあわせをつかんでやるわ!と誓って参加決定。彼女と似たような境遇のおねーちゃんたち(パク・ハンビョルチョ・ウンジファン・スンオンキム・ヘナ)もやってきて、みなさんは集団生活を行い、厳しいヨガ修行に突入するのです。

そこに、あれだ、こわいオバケがジャジャーンと出てきて、みんなをヒィヒィいわせます。我慢できずにルールを破ると、オバケにとっつかまって、こわいめに遭わされます。きゃああああああ。

ところでテレビショッピング女には貧乏カレシがいるんだが、ヨガに行く前に大ケンカしてそのままだったのだが、こちらは、かつて一世を風靡しその後消えていったという美人女優のことを調べていて、彼はドキュメンタリ映画をつくるために取材をやってるんだが、その消えた女優ってのが、例のヨガ教室を経営する女と同一人物らしい。なにかオカルトめいた秘密があるらしいですよ的なサブストーリィが同時に進行します。

トレイラー動画

Yoga (2009) trailer

感想

ヨガ教室っていうと、会社や学校の帰りにホイと寄って、心身共にリフレッシュするスポーツジムみたいなものを想像しますが、この映画のヤツはああいうのとはちがいますね。瞑想(meditation)に近いものかなと思いました。インドの瞑想にしょっちゅういってる友人に話を聞いたことがあります。数ヶ月間、断食(どうしてもムリなひとはフルーツをちょっぴり)をして瞑想するそうです。ああいうのに似てるかんじがする。

映画の中で、インストラクターが「あなたの魂を解放しなさい」とかいって、みんながピーピー泣きだすというシーンがありましたが、瞑想をしていると過去のことがワーと思い出されてみんな泣き出すと友人がいっていました。

その他、いくつか似てるところがあったから瞑想みたいなものかなと思ったけど、違う点もあります。瞑想の方は「24時間会話禁止。己の世界に100%没入する」てことだったんだけど、映画では普通にしゃべってました。いろいろ種類があるのかもしれない。日本だと京都の山の中でやってる人たちがいるとかいってパンフもらいました。10年前の話なのでいまもやってるかどうか知りませんが。

ところで、私が普段よく観てるアメリカ映画だと、おねーちゃんたちが出てくるヤツだと、デコボコのキャスティングになるのが定番です。普通のカワイコちゃんに加えて、いぢめっこビッチ/お色気担当女/デブ女/アル中女/ゴス女/自殺女/インテリ女/レズ女、といったみなさんが出てきてどーのこーの。わーわー。『Gossip Girl』にゲスト出演したことのある女優が2、3人混じっていたら完璧。というのが多いです。インディーズ低予算ホラーだと基準がガターーーンと落ちますが、デコボコキャスティングにすべきであるという基本は同じです。

でも、韓国ホラーの場合は(てか、アジアのホラー全般かな)美女オンリーです。美女美女美女美女美女美女です。韓国には美女しかいないんだろうか。美女のみなさんはまじめなので、ラリラリパーティをやるなんていうことはなく、夜になると「おなか空いたなあ」とかいいつつ、明日に備えて就寝します。正しい美女なのです。ヨガのシーンは美しいです。化粧品のコマーシャルみたい。動きについていけないデブがドテッとズッこけてアゴを床にぶつけるなんていうシーンがあるわけないです。美女ですから。

アメリカのプロデューサーがこれを見たら、「おぉおお、美女美女だ!」と感動しつつ、でも5分後には「んー。なにかが足りない」とかいいだして「そうだ!この美女軍団にトーニャ・ハーディングみたいなのをカマせれば完璧ではないか。だれかいない?」とか言い出しそうな気がする。アメリカはトッピング文化ですから、すぐにそういうことをしたがるのです。チョコの上にナッツが乗っていないと物足りなく思える国民なのです。アジアはアジアらしく美女美女で攻めていくのがいいとおもいます。

美女のみなさんはいまいち見分けがつかないという難点があるのですが、その中でひとりだけ、よく記憶に残るキャラのおねーちゃんがいました。ハムスターを持ってきたコ(チョ・ウンジ)です。彼女はいまはほっそりした美人ですが、昔は巨デブだった。いまも太るのがこわいから体重計を持ち歩いているというおねーちゃんでした。こういう女いますよね。彼女はおもしろかったので、私は映画を観ながら勝手にエンディングを想像して遊びましたよ。

最後はダダーとオバケが出てきてみんなひーひーいってブッ殺されるんだけど、彼女のばんになったら、ハムスターがデカネズミに変身してオバケと闘い始める。ぐじゅぐじゅキーキー。きゃああああ!デカネズミはおねーちゃんを救う。でも死んじゃう。おねーちゃんはハムスターのお墓にお参りをする。感動する。おしまい。という展開だったらいいなあ。美女がデカネズミに乗り移ってしまうなんてのもいいなあ。とか思ってたんですけど、やっぱちがってた。ハムスターはちょっとしたこわがらせの小道具に使われておしまいでした。

この映画はこわがらせが普通すぎませんかね。『究極の美』を手に入れようとやってきたみなさんは、まさにQuest Of Beauty!に取り組んでいるわけですから、彼女たちがいちばんおそれるのはなんだろうと考えたとき、それは『老い』や『醜悪になること』ではないですか。自分がこれまでの人生で「こうはなりたくない」「わたしはあんなふうでなくてよかった」と蔑んできたものに強制変換させられてしまう。そしてその姿をだれかに見られて笑われる。あるいは同情される。それが永遠に続く。これがいちばんこわいのではないですか。

だからですね、朝起きたらおばあさんになってた、とか、ブス顔に整形された、とか、手足を切断されて不具者にされた、なんていうほうがよほどおそろしいと思うんで、そういう特殊効果のシーンがあってもいいのではないか、変化させられるばかりでなく、どっかの繁華街に置き去りにされ、衆人の目にさらされ、羞恥の余りに狂いわめく、とかあってもいいんじゃないか。などと余計なお世話を考えてしまいました。

「さらなる美を求める美女たちがヒデー目に遭う」という着想はたいへんおもしろいけど、手法がパッとしないなあと思ってしまいました。残念でした。

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原題: Yoga Hakwon
別題: Ölüm pesimizde
Yoga
Yoga Academy
Yoga Class
Yoga Institute
制作年: 2009年
制作国: 韓国
公開日: 2009年8月20日 (韓国)
2009年11月29日 (日本) (Korean Film Showcase)
imdb.com: imdb.com :: Yoga Hakwon

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