山田参助×下関マグロ(第2回)ポットチャンネル - おもしろいいいいいい!
ははははははははははははは。ちょっと余談。
山田参助さんは男色テーマの漫画家(『さぶ』に連載していた!)で、音楽もやってる人(大正ロマン風の変わった音楽)で、この人が下関マグロさんを相手にしゃべくってるんだけど、これがおもしろかったですよ。
男色漫画/和装談義/褌(ふんどし)談義/土下座セックス/デブの役者/古い日本の映画の話。等々について語っておられます。後半が特によかった。
この番組は、フリーライターの下関マグロさんがパーソナリティで、毎回ゲストを呼んでヨタ話をするっちゅうもんで、先週の北尾トロさんもよかったですが、今週はさらにおもしろかった!ぜんぶで2時間もあって長ったらしいんで、ひまなひと向けですが。
これです↓
始まってまだ2回目で、マグロさんもスタッフのみなさんもやや不馴れな調子で、オタオタとしつつ、緊張気味に始まって、中だるみしてるような部分もあるんだけど、そこらへんも含めて初々しいからいいんじゃないでしょうか。予定調和のないハプニング性がかんじられます。
この下関マグロさんというひとはご存知の方も多いと思いますが、私、格別の思いがあります。あれは20年前か30年前かよく覚えていませんけれど、当時、流行っていたテレクラとか伝言ダイヤルという、いまでいう出会い系の走りみたいな風俗があって、それをドキュメント取材なさっていて、ものすげえインパクトがあったんですよ。
彼がナニをやったかというと、自分の名前と自宅電話番号を印刷したチラシをつくって、それを繁華街に貼りまくって、テレクラ気分で電話してきたおねーちゃんと出会って、取材して、ときにはナニしちゃうのもあったのかな、本が手元にないのでよく覚えてないけど、とにかくそういう体当たりイケイケ本番の取材スタイルで、それを連載して、本にまとめて出版したというひとです。
彼は他にもいろんなエロネタの仕事をなさっているけれども(パイ投げとかフェチとか)、私はこの自宅テレクラ話がいちばん印象に残っています。視点がプロっぽいというのかな、その世界にズブズブにハマりつつ、どこか自分を客観視しているような文体がよかったなあ。独特のバランス感があった。
それはもう何十年も前の話なんですが、以来、私は隠れファンのようにこの人の動向をチェックしていて、こちらから話しかけたりはしないんだが、ストーカーのようにくっつき回って、ニタニタ笑っていたんだけど、今回のコレはじつにおもしろかったので、紹介をさせてもらいました。
今回のゲストの山田参助さんというひとは男色漫画家で、『さぶ』にも連載をされていたということで、その作風はモロにアンダーグラウンドというか、エロ一直線なんだけれども、こういう人にとっていまいちばん気になる話題といえば、アレですよね。
石原都知事がわーわーいってひんしゅくを浴びてるヤツ、エッチな漫画を規制するどーのこーのというヤツ。こういう時期なので、それについてもなにかしゃべるのかなと思っていたら、話題にものぼりませんでした。マグロさんもそんなネタを振らないし。この「触れない」という姿勢がひとつの主張なんですかね。淡々としていていいですね。
「おれらはかんけいないです。石原都知事にギャラもらってるわけじゃないし」と思ってるかどうか知りませんが、なにかこう、暗黙の『主張しない主張』というようなもの、冷めた熱意のようなものがかんじられました。「いわないことでいったことになる」というような精神性っていうの?こういう主張の仕方を選択する人がまぢに怒ったらこわいと思いますね。
再びリンク。2時間うだうだしたいひとは見てくださいよ。これこれ↓
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