2009/12/28 (Mon) at 11:18 pm

英語の勉強法について

私ごときがいうのもおこがましいんですが、ちょっと英語の勉強法について書きます。

英語に関してときどきメールを頂くもんですから、私なりに考えを書いてみました。

映画やドラマを直に理解したいという欲求はだれでもあると思います。普段は日本語字幕に頼っている人がヤルキを出して英語字幕に切り替えてみたとする。わからない単語が出てくる度にポーズして辞書サイトで調べて意味を考えつつ見ていく。これをやると90分のDVDを見るのに、200分くらいかかるかもしれません。人によっては半日かかるかも。

さて、英語のむずかしいところは辞書を引いても解決できないケースが多いという点です。have, take, get, lookといった再頻出動詞は様々な副詞、前置詞と組み合わさっていろんな意味になります。日本人にとっていちばん難しく感じられるのはこの点だと思います。あとよくひっかかるパターンとして、文化的な背景がわからないもんだから、文章の意味はわかるんだけどなんでコレがココで出てくるんだよ!というケースもありがちです。

よって、辞書に頼るだけでは理解度は高まりません。そのために「だれかに質問する」という行為に出るのが常識だと思いますが、自分の身の回りにいる英語を得意とする日本人に「コレ、なんて意味?」と質問して教わるわけですが、これがそもそもよくないです。堕落です。これをやってるとずっと上達しません。私は昔から思っているのですが、よほどの初心者でない限り、日本人同士で日本語を介して英語を教え合うというのは不毛です。不毛はいいすぎかな。簡単そうな道に思えるんだけど、じつはずいぶん遠回りしちゃってるというかんじです。

英語でわかんない表現が出てきたら、英語で英語圏の人間に質問しましょう。日本語で質問するという誘惑を断ち切るのです。周りにガイジンいない?だいじょうぶ。Yahoo Answersみたいなサイトがインターネット上にはゴマンとあります。みなさん親切に教えてくれますよ。

英語で質問するということは、それ相応の英語力が必要とされます。単純に ***** という単語の意味がわからないのであれば、What's *****? といえばいいけど、そんな単純ケースはまれですよね。質問をするには、自分がなにがわかっててなにがわからないのかを相手に伝える必要があります。この点をよーく考えて、第三者にわかってもらえるように英作文をしてみる。という行為そのものが大きな勉強になります。

他の質問者の投稿を読んで学ぶというのも有用です。たとえば「わたしゃ英語が母国語じゃないので、答えてくれるんならわかりやすい言い回しでお願いします」といいたかったら、"My mother language is not English. Plain English would be appreciated if you could answer me." とかなんとか。そういう表現がよくでてくるので、自分でも使ってみるのですね。

あなたの質問に対して「Your question doesn't make sense to me. So what's your point? = なにを聞きたいのかがわからないヨ」といわれるかもしれません。そこで落胆してはいけない。相手はあなたに手をさしのべようとしているのです。でも質問の意味がわからないから困ってるのです。落胆どころか、こんな親切な人に見てもらってラッキーと思いましょう。あなたは知恵を絞って自分の疑問を伝えるのです。日本人同士で日本語を介して英語を教え合ってる限り、このような訓練はできません。これがすなわち上達の道です。

といっても、人によってレベルは様々なので、そんな英作文をするなんてとてもムリである。という人もいるでしょう。そういう方はですね、あなたの周りにいる英語が得意な日本人(あるいは日本語が堪能な英語ネイティブ)に、そのままあなたの疑問をぶつけるのではなく、「わたしゃこの部分がわかんないから、こういう質問をガイジンにぶつけたいのだが、その場合、どのような表現で質問すればよいのか?」という風に質問します。答えを教わるのではなく、質問の仕方を教わるのです。相手は「そんなんおれが教えてやるわ」というかもしれませんが「いやそれだと勉強にならないから、めんどくさいだろうが、つきあってくれヨ」とお願いしてみましょう。

少しわかってきたら、こんどは自分で英作文をし、添削してもらう。それを質問サイトに投稿する。答えがくる。どきどきするよ。あー、通じてる!ワーイ!おー、そういう意味だったのか!ありがとおおおおお!みたいな。そういう感動を味わってください。答えがわかったとたんに新たな疑問が発生することもあります。そしたらまた聞けばいいです。とにかく猛勉強して「自分がなにをわからないかを英語で伝達できる」というレベルに大急ぎで達するというのが肝要です。その先は自力で切り拓くことができるようになります。

それくらいのレベルになったら、英和辞典は捨てましょう。捨てなくてもいいか。ま、たまには使うんで、横に置いといて、メインの辞書はEnglish to Englishに切り替えましょう。いまの日本の学校教育がどうなのか私は知らないのですが、私が中学生の頃には国語の授業で『語句調べ』ってのをやらされました。教科書を読んで子供には難しい言葉、漢字、ことわざなどを国語辞典、漢和辞典で調べてノートにまとめろっていうやつです。いまはああいうのやらないのかな。あれと同じことを英語でやったらいいです。これを癖にすると自然にボキャブラリが増えます。

英語脳で考えろとかよくいいますが、いきなりそういわれもむずかしいと思いますが、この小さな努力を積み重ねていくとけっこうイイかんじになるんじゃないですかね。すでに実践している人も多いと思いますが、いつも日本語で質問しちゃってる人はこういうのをやってみたらどうですかという話でした。

いやー、こんな文章を長々と書いていると、「1週間で英語がペラペラに!」みたいなインチキサイトをやってる詐欺師になったきぶんです。ホラー映画のレビュー書いてるほうが性に合うんでそっちに戻ります。んじゃ、お互いがんばりましょう!

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