PV1,866

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|新 死霊のしたたり|Initiation: Silent Night, Deadly Night 4』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレ結末

キムさんは女店主率いる魔女カルト軍団に引っぱりこまれ、へんなお茶を飲まされ、へんな儀式をやらされる。女どもに囲まれ、手足を拘束されたところで、リッキーがニタニタ顔で登場。彼はキムのおなかにへんなイモムシを置く。その上からネズミの血液をブッかけたら、イモムシさんはぐにょぐにょ動いて彼女の肉体に侵入。ウゲゲー。

キムはさんざん苦しんだのち『パペット・マスター (1989)』のリーチウーマンみたいな案配で、口からゴキブリみたいなグロ巨大成虫を吐き出した。リッキーはその生き物をナイフでチョン切り、そのグニョグニョ体液をキムさんの顔にブッかける。きもちわりー。彼女は気絶した。

目が覚めたら、女主人の部屋で寝かされていた。普通に服を着ている。ぜんぶ夢だったんだろうか。そこに魔女軍団が出てきて「まだ終わってませんよ」と引き止められ、女主人に「わたしは娘を取り返したいの」と意味不明なお願いをされるが、すきを見て逃げだす。

アパートに帰ったらカレシがのんきに寝てやがるではないか。彼女は頭にきて「勝手に部屋に入るな」つってケンカするんだが、結局、仲直りしてふたりはいっしょに寝る。

そこにリッキーが侵入してくる。彼は勝手に寝室に入り、テレビを見る。『ヘルブレイン/血塗られた頭脳 (1989)』が出てきて、リッキーは手を叩いて喜ぶ。カレシが目を覚まし「おまえはだれだ!」と怒ったら「サンタクロース・キラーだよ!」つってケタケタ笑う。

カレシは怒って格闘。リッキーはカレシをブッ殺し、キムを拘束。そこに、キムの同僚女がやってくる。助けてくれるのかと思ったら、じつはこいつも魔女軍団の一味だったと明かされ、キムは驚く。

キムは魔女軍団に再びとっつかまり、次なる儀式が行われる。女たちに囲まれ、呪文を聞かされ、SM風マスクをつけたリッキーにレイプされる。気絶して目が覚めたら、おなかが痛くなり、へんな生き物を出産した。また気絶。

女主人が再び登場。「よくがんばったわ。ほんとにえらいわ」と褒められる。キムはこのすべてが夢であると思っていたが、女主人はそれを否定する。儀式はすべて現実に行われたと述べ、初めてその意味を明かした。

女主人の言葉によれば、一連の儀式は心の内奥に巣食う恐怖を克服するための通過儀礼であるそうな。この『恐怖』というのは、これまでの女主人の発言からして『女が男に抱く恐怖』を示していると思われ。つまり、あれだ、狂ったフェミニスト思想なんですな。キムがグロ生き物を出産したのは、自分自身の恐怖を体外に排出したという意味ですかね。

さらに、映画冒頭の自然発火死体は、女主人の娘だったと明かされる。自分の娘に通過儀礼をやったら、失敗して死んじゃったということらしい。それがなんで火だるまになるのかわからないですが。女主人はこんな脳内理論を大まじめに信じており、娘を失った彼女はキムに同じことをやらせて、自分の娘にしたいんだと。

むちゃくちゃなことをいいやがると呆れてしまうが、相手は「よくやった、えらいえらい」とうれしげである。これで終わりかと思ったら「もうひとつやらねばならぬ。これが最終」と要求される。それは殺人。死んだカレシの弟をさらってブッ殺せといわれたキムさんはスタコラ逃げだす。

自分のアパートに戻り、刑事を呼んだ。カレシが殺されたと訴えたが、殺人の痕跡はきれいに消えており、信じてもらえない。会社にいったら、みんなはおきらくにクリスマスパーティをやっているではないか。

浮かれ騒ぐボスに「ハンク(カレシの名前)はどこだ!」と怒ったら「彼は仕事中だろ」とトボけたことをいわれ、友達だと思っていた同僚女には「おめでとう!あんたもファミリーだね!はやく子供を捕まえておいで」といわれる。こうなると「回りはぜんぶグルだったのか」と思え、ますます全方位的に責めたてられているようである。

キムはひとりぼっちでモーテルに逃げ込む。したら、自然発火現象が起きて、足から燃えてくる。シャワーを浴びて火を消し、ひぃひぃいってるところにリッキーが飛び込んできて助けてくれた。キムさんはもうあきらめ気分になってしまい、リッキーといっしょに少年を誘拐する。

アパートの屋上。魔女軍団に殺人を強要されるキムさん。

ナイフを渡され「少年を刺せ。やらねばならぬ」といわれ、どうしようと迷っているうちに、例のイモムシさんがウジャウジャ出てくる。どうやらこいつらは人間の恐怖を餌にしているみたい。キムは迷った末、女主人のおなかをズブリ。少年を逃がしてあげる。

女主人が怒ってキムさんに詰め寄る。ここでなぜかリッキーが間に入ってキムさんを助けてくれる。彼はキムさんを好きだったみたい。オカルトじみた格闘の末、女主人が自然発火して墜落死亡。餌を求めてうろつくイモムシさんたちは、リッキーのおなかを食い散らかしてしまいました。

おしまい。

ということなんだが、たぶんあれは、キムさんがドタンバにおいて恐怖を克服したから勝てたということかなあ。

と、まァ、頭のおかしいひとたちがうわーと出てくる、わけがわからない話なんだが、けっこういけるんですよ。

キラー・ホビー/オモチャが殺しにやって来る (1991)』に続く。

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