!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|レッド・ライト|Red Lights』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレ結末
詳しいことは映画でどうぞ、と思うが、結局のところ、ロバート・デ・ニーロ演じる盲目の超能力者はインチキだった。彼が盲目というのも嘘であった。そして、じつは、助手のキリアン・マーフィが超能力者だったのでした。うわー、びっくり。
というオチでありました。助手のアンちゃんは明確に自覚していなかったけれども、薄ぼんやりと異常性に気づいていて、それゆえに、シガーニー・ウィーヴァーの助手仕事をやり続けていたのかなって思いました。自分探しの旅をやっていた。みたいな。この台詞を聞いてそう思いました↓
Tom Buckley: You can't deny yourself forever.
これはなかなかおもしろかったけど、私はひとつ気に食わないのです。
シガーニー・ウィーヴァーが死んだあと、彼女のライバル研究者のトビー・ジョーンズがエリート学者を集めてプロジェクトチームをつくり、ロバート・デ・ニーロをラボに越させて、あらゆる先端技術を駆使してその真偽を検証するという場面があったのですね。そこでは嘘が見破れなかったんだが、その後、女子大生のエリザベス・オルセンの機転により、じつは目が見えていた、インチキだった、という点が露見した。
という流れでありましたが、あのなー、先端科学の粋を凝らして検証するんだから、肉体的な身体検査をどうしてやらないのであるか。自称めくらさんが嘘をついているくらいわかりそうなもんなのになあ。
私はこれが気になって気になってたまりませんでした。ロドリゴ・コルテス監督の『[リミット] (2010)』を観たときも「どうしてイラクからcall 911してアメリカのポリスにつながるのか?」と不思議に思ったんだが、あれと似てるかんじがする。気になりだすとそれが頭に残ってしまう。
いや、べつに、重箱の隅を突つくつもりはなくてですね、細かい矛盾を突いてもしょうがないのはわかっていますが、そういう矛盾を忘れさせてくれるのが演出力ではないかと思うのであります。みんなはそんなこと思わないのかな。あるいは、私がなにか見落としているのかもしれないですが。
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