!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|ハチェット アフターデイズ|Hatchet 2』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレあらすじ
※本作パート2では、メアリベスを演じる女優さんがタマラ・フェルドマンからダニエル・ハリスに変更された。
前作『HATCHET/ハチェット (2006)』ラストの続きから。
沼ツアー参加者は、ビクター・クロウリーのオバケに襲われて全滅。最後に生き残ったメアリベスもウギャー!絶体絶命!
というところで前作は終了したが、彼女はギリギリ瀬戸際において、決死の目潰し攻撃。ピンチ脱出。ひーこら逃げた。
彼女は近くに住んでるオッサン、ジャック・クラッカー(ジョン・カール・ビュークラー)に助けてもらったが、なぜか彼はメアリベスがサムソン・ダンストン(前作ではロバート・イングランドが演じた)の娘であると知るや、猛烈に怒りだす。ショットガンを出して「出てけ!」というだけで、なにも説明してくれない。しょうがなくひとりで歩いて町に帰った。
ここでチョット小ネタ。
ジャックさんはメアリベスを追い出したあと、イヒヒと笑って鞄を開ける。そこから取り出したのは、前作で死亡したシャピロさん所有のビデオカメラであった。沼で拾ってきたみたいですな。
こりゃなんだろうつって再生してみたら、シャピロさんが撮影したエッチな映像がウジャーと出てくる。子供と大人の中間くらいの年頃のネーチャンがハダカで出てきて「あー、わたし、オジサン知ってるー!小学校のときのバレット先生だ!」とかいわれる。シャピロさんはロリ方面もお盛んだったんですな。
さらに、その先には、前作で死亡したお色気ネーチャンコンビのジェンナさん(ジョリー・フィオラヴァンティ)とミスティさん(マーセデス・マクナブ)も出てくる。このシーンはおもしろいよ。
ジャックはエッチなビデオを見て喜んだが、ここにビクターさんが登場。腸をずるずる引き出され、オモチャにされ、もてあそばれ、自分の腸を首に巻かれて窒息死という手法でオダブツになりました。
もうひとつ小ネタ。
メアリベスさんがズタボロ姿で、てくてく歩いて町に帰ってきたところで、ヨッパライ男がゲロを吐いて道路にブッ倒れているが、これはアダム・グリーンのカメオです。
はじまりはじまりー。
町にたどりついたメアリベスはジャック・クラッカーの教えに従い、町の怪しいブードゥー土産物店経営者のReverend Zombie(ゾンビ尊師とでも訳せばいいのかな。トニー・トッド)に会いにいった。
前作では、このゾンビ氏は「うちはもうツアーをやってないヨ。どうしても行きたいならあっちにいきな」つって、観光客たちをインチキガイドに誘導したんだが、じつはそこには裏があったと明かされる。
ずいぶん前に沼が立ち入り禁止になったものだから、彼はツアー商売をやれなくなった。困った彼はズルをして、隠れ蓑のお店をあっちに持ち、そこに客を送り込んでいたんですな。だから、前作で死亡したアジア顔アンちゃんのガイド男のショーンは、ゾンビさんの子分だったのでした。
さらに新しい事実もわかる。
彼はメアリベスから昨夜起きた惨劇の内容を聞き、自分のボートがパーになり、ガイドも観光客も死んじゃったと知り、さらに、彼女がサムソン・ダンストンの娘であると聞くや「うーん、そうであったか」顔になり、昔話をしゃべりだした。その内容は前作で明かされた昔話の、もっと詳しい内容であった。こんなの↓
昔々、トーマス・クロウリー(ケイン・ホッダー)とその妻シャイアン(キャスリン・フィオーレ)が沼に住んでいた。妻シャイアンはガンで寝たきりだった。トーマスは献身的に看病をしていたんだが、通いの看護婦さん、レナ(エリカ・ハミルトン)とデキちまった。
哀れな病気妻シャイアンは、ふたりを憎みながら死亡。彼女は死ぬ直前、レナに呪いをかけた。んで、産まれてきたのが奇形児ビクター。レナは奇形ベイビーを見てショック死。残されたトーマスは、すべておれが悪いんですよ、と自責の念に駆られつつ、ビクターと名づけて赤ん坊を育てた。
その後、悪ガキ3人組のいたずらで火事になり、不幸な事故が起きてビクター死亡。残されたトーマスは悪ガキ共を許さないと誓ったが、彼らの親は子供たちを家に隠し、知らないヨとつっぱねた。やがてトーマスも死んだ。以来、沼にビクターのオバケが出るようになった。沼は立ち入り禁止区域となり、ゾンビ氏の商売はあがったりになった。
ということなのだった。
そして、さらに、メアリベスの父サムソン・ダンストンは、この悪ガキ3人組のひとりだったとゾンビ氏の口から明かされる。ゾンビ氏はダンストン氏の古い知り合いで、それを知ってたそうな。
という話を聞いたメアリベスは「あんたは商売のために、危険を知りながらツアーに行かせたのか!」と怒り「復讐したいから手伝え。ボートを出せ」という。ゾンビ氏は止める。「オバケを殺すのはむり。生き残っただけでもめっけもんなんだからやめときな」「わたしゃあのビクター野郎の顔にオノを叩き込んで、メッタメタのギタギタにやっつけないと気が済まないのだ!わたしのいうことを聞かないと、あんたの裏ビジネスを警察にいってバラスぞ」
Marybeth: I'm gonna bury that hatchet deep into his fucking face!
ゾンビ氏は「うぅむ」とうなり「そこまでいうのなら、船を出してもええよ」と承諾した。「でも危険な仕事だから、ハンターたちを雇わなくちゃいけない。用意をするから、あとでまたおいで」と述べたのだが「君の伯父さんを連れてきなさい」と条件を出した。
彼はなにやら策略を思いついたようです。メアリベスの目的は復讐なんだが、ゾンビさんの方は商売絡み。ビクターがいなくなれば、沼ツアーを再開できるから。それにしても、なぜ伯父さんなんでしょうか。ま、なんとなくわかりますが。
メアリベスが出て行くと、入れ替わりに階上からジャスティンという男が出てくる。彼はゾンビ氏の子分であり、前作で死亡したガイド男、ショーンさんの兄なんだが、同じ俳優さん、パリー・シェンが演じている。ふたりは双子だったんだな。
ゾンビ氏はジャスティンに「昨夜のツアーボートが戻ってこない。ショーンを助けにいくぞ」と嘘をつき(ほんとはもう死んじゃってる)「ハンターを雇うから、この連中を呼んでこい」とメモを渡して指令を出した。
こういう調子なので、ゾンビ氏という男は小悪党のインチキ男です。ブードゥー風のメイクをして、ドクロの杖を持ったりして、見ためはソレ風なんだが、頭の中は金儲けのことでいっぱい。
彼は町のひとたちを集め、ハンター志願者を募った。「ひとりにつき500ドル、さらにビクターをブッ殺したら、5000ドル上乗せしますよ」なんてすごい条件を出して、数人を雇った。
一方、メアリベスはボブ伯父さん(トム・ホランド)に連絡をして、彼を呼んだ。彼らはゾンビ氏 + ハンターたちといっしょに船に乗り、沼に行く。ビクターめ!やっつけてやるぞ!と威勢よくいくんだが、ボコスカ返り討ちに合うあうってわけで。
船に乗るメンツは、ゾンビ氏、メアリベス、ボブ伯父さんに加えて以下のみなさんです。
- いかついハゲヒゲオヤジのトレントさん(R・A・ミハイロフ)。
- 気弱なヒゲ男のレイトンさん(AJ・ボーウェン)。
- レイトンさんに片思いのネーチャン、アヴェリーさん(アレクシス・ピータース)。
- クッキー好き男のバーノンさん(コルトン・ダン)。
- なんだか頼りないチャドさん(デヴィッド・フォイ)。
- 典型レッドネックののクリータスさん(エド・アッカーマン)。
- おそろしく無口で存在感のないジョンさん(リック・マッカラム)。
ハゲヒゲのトレントさん以外はぜんぜん頼りない調子の連中です。こいつらはオバケなんか信じてないし、行って帰ってくるだけで500ドルもらえると思ってるだけ。
さて、オバケであるビクター・クロウリーをどうやって殺せばいいのであるか、という点について、首チョンパすればいいんじゃないか、とかいろいろ意見が出るのであるが、ゾンビ氏には思惑があった。彼は、だれにも内緒で、次のような仮説を信じたのである↓
ビクターを死に追いやった悪ガキ3人組がブッ殺されれば、ビクターの怨念は静まり、安らかに成仏する。
3人の内のひとりはメアリベスの父で、こちらはすでに死んでいる。残りのふたりってのは、メアリベスの伯父のボブと、ハンターのひとりのハゲヒゲオヤジのトレントさんなのであった。これを知るのはゾンビ氏だけである。
これゆえに、彼はメアリベスに「伯父さんを連れてこい」と条件を出し、トレントに対しては「おまえがいなくちゃ困る」つっておだててボーナスを弾んだんですな。
ゾンビ氏の予定では、このふたりを強制参加させ、うまいこと立ち回って、ビクターに殺されてくれればオッケー。ビクターは成仏し、沼は平和になり、自分は商売を再開できる。他のハンター連中はダシに使われたようなもんです。わるいひとですなあ。
ビクターは順調にひとりづつブッ殺し、ゾンビ氏の思惑通りに進行する。最後にトレントとボブ伯父さんも殺される。残ったのは、ゾンビ氏とメアリベスのみ。
ゾンビ氏は「やったぞ」と喜んだが、ここでメアリベスが驚くことをいう。
「ボブ伯父さんはほんとの伯父さんじゃないよ。彼は死んだパパの親友。パパの兄弟はわたしが12歳のときに白血病で死んだのさ」
え、そなの?と思ったら、ビクターがどどーんと出てきて、ゾンビ氏をブッ殺す。
ラスト。
メアリベスはオノを持ち、倒れたビクターを襲う。うぉおおおおりゃああああああああつって、顔をオノでメッタ打ち。その頭蓋を完全破壊することに成功する。ぐちゃぐちゃ。血塗れ。どうだ、やったぜ、まいったか。満足するメアリベスさん。ハァハァ。
ふぅ。
彼女が去った後、ビクターの指がぴくぴく動く。
おしまい。
じゃなかった。
メアリベスさんが再び登場。こんどはライフル銃を持っている。ファック・ユーーーーー!と叫んで、損壊した頭部にズドン。さらに細かく粉砕。もう死んだかな(てか、オバケだからすでに死んでるんだが)。
おしまい。
PART3に続く↓
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