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!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|レトロ・パペット・マスター|Retro Puppet Master』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレあらすじ

1902年。ここはエジプト。3000年の寿命を持つエジプトの魔法使いアフゼルは、地獄の王様スーテックの秘術を盗んだので刺客に追われる。が、彼は刺客を撃退し、パリに逃げる。怒り心頭のスーテックは3つのマミーを復活させ、アフゼルを追わせた。

ここはパリ。『theatre Magique』というシアターにて人形劇一座を率いる若きトゥーロン。なかなか男前。4人のアシスタントを従えてダンテの『神曲』の人形劇をやったら拍手喝采を浴びる。この時代のトゥーロンはちょっとしたセレブである。観客の中にカワイコちゃんエルサがいる。彼女はスイス大使の娘で、厳しいパパの目を盗んで人形劇を見にやってきた。「トゥーロンさま〜」とうっとり。きらきらおめめがハートになってます。

ショーを見終えたエルサが大満足でシアターを出たらば、暗闇で格闘している男たちに出くわして仰天する。3人のわるもんが老人をいじめているではないか!きゃああああと悲鳴をあげたら、チンピラたちは逃げていった。エルサはトゥーロンに知らせて、助けを求めた。優しいトゥーロンは老人を招き入れて介抱してやり、エルサには迎えの馬車を呼んであげるという紳士ぶりなので、エルサはますますファンになっちゃうのであった。

トゥーロンが助けた老人は魔法使いのアフゼルで、彼を襲ったのはスーテックの刺客だった。余談だがこの刺客トリオは元マミーだが、包帯グルグル巻きでは目立ちすぎるからか普通っぽく変装をしているんだが、やっぱりマミーなので顔の皮膚がぐじゅぐじゅになっているというのがおもしろい。

さて、救われたアフゼルはトゥーロンを気に入ったようであり、彼に秘術を伝授する。トゥーロンはパペットマスターになる。その後アフゼルは再びマミー刺客に襲われ、逃げ場がなくなると自殺した。この闘いのさなかに、トゥーロンの助手4名が巻き込まれて死亡した。愛する部下たちを殺されたトゥーロンは復讐を誓い、アフゼルに教わった秘術を用いてパペットたちに生命を吹き込む。

むっくと立ち上がったパペットはぜんぶで6体。4名の助手、アフゼル、チョイ脇役で出てきたかわいそうな物乞い少年がベースになっている。この6体は、映画の冒頭で出てきたサイクロプス、新顔のドクター・デス(Dr. Death)に加え、私たちがよく知るパペットたちの原型モデルが含まれる。それらは、ピンヘッド、ブレード、トネラー、シックス・シューターなんだが、トネラーの原型は『ドリル・サージェント(Drill Sergeant)』と呼ばれていたのでそういう名前らしいが、他の3体はその後のパペットたちと区別するために、『レトロ・ピンヘッド(Retro Pinhead)』『レトロ・ブレード(Retro Blade)』『レトロ・シックス・シューター(Retro Six Shooter)』と呼ぶもんらしいです(Wikipediaに書いてあった)。

混乱する人がいるかもしれないのでいちおう書いておくが、レトロナントカのパペットはその後につくられたモダンスタイルのパペットたちとは別物である。造型デザインが踏襲されたというだけで、同じパペットではない。遠い親戚といえばよいのだろうか。

さて、こちらはスーテックの刺客たち。アフゼルの死を見た彼らは「ヨッシャ任務完了!」と喜んだが、その後、秘術はトゥーロンの手に渡ったと知り、焦る。この秘術は門外不出であるべきなので、これを手に入れた者はとにかく抹殺しなくちゃいけないのである。

刺客たちはエルサを捕まえ、トゥーロンの夢に出てきて、彼をおびきだす。トゥーロンはパペットたちを連れてエルサを救いに行く。ばばーんと格闘。トゥーロンの勝ち。彼女は救われました。エルサは動く人形たちを見てびっくりした。ふたりは結ばれる。

回想シーンは以上でおしまい。

ここまで語り終えたトゥーロンはパペットたちにいう。「大昔にこんなことがあったんだよ。その後の彼らがどうなったのか、これまたいろいろあるんだけど、それはまた別の機会に教えてあげるネ」という続き話の余韻を残して終了。

この映画は1999年制作だが、このエントリを書いた時点(2010年3月)において、気になるその後のお話はまだ明かされていない。このシリーズのプロデューサーであり、フルムーンの総帥チャールズ・バンドが生きている限り、いつか明かされるのだろうか。

この映画に登場するパペットたち

パペット・マスター - キャラクター図鑑

魔法使いアフゼルについて

この映画でトゥーロンが教わった秘術は魔法の指輪を使うというやり方で、これまでのシリーズで見たような緑色の液体を注射するというシーンはなかった。なんで?

人形に生命を吹き込むときの呪文↓

「にーく、ならかー、あらくまん、らるふぁらー」

詳しくはこちらをご覧ください↓

トゥーロンが秘術を得た経緯についての考察

トリビア/気づいたこと

imdbのトリビアによれば、このシリーズ7作は「ドイツを脱出しようとジタバタするトゥーロンがナチスに追われてヒャー!」というアクション物語をやろうと思ったんだけど、それだとドイツのファンの反感を買うのではないかということで路線変更し、こういう物語になったそうです。

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