!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|ボディ・ハント|House at the End of the Street』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレ結末
真相は徐々に明かされるが、まとめるとこんなかんじ↓
ブランコ事故のとき、キャリーアンは重傷を負ったのではなく、じつは死亡したのである。両親はそのとき家にいたが、ヘロインだかなんだか知らないが、よからぬヤクをやっていた。両親はひそかにキャリーアンの死体を埋めた。
以来、息子ライアンは『キャリーアンとして』育てられた。「ぼくはライアンだよ」といえば、ママにぶん殴られる。娘が死んで親が狂ったのか、あるいは、元から狂った両親だったのかわからないが、彼は異常な環境で育てられたのである。
少年ライアンは自分のせいで妹が死んだと罪悪感を持ち、そのまま大きくなった。彼は両親を憎み、ついにブッ殺した。
てことは、彼が地下に監禁しているキャリーアンは誰かといえば、それはライアンにとっての『代替妹』である。無関係な女性を拉致し「愛するキャリーアンよ」と呼んで監禁し続けた。本当のキャリーアンは青い瞳だったから、女性に青いカラーコンタクトを着用させ、ままごと遊びをやっていたのである。
最後はエリサさんにぜんぶバレる。ライアンは彼女を次なるキャリーアンにしてしまえと襲う。そこにママもやってくる。格闘アクションの末、母娘はなんとか相手をやっつける。ふぅ。
その後、ライアンは精神病院入り。母娘はこの土地を去っていく。
おしまい。
という話だったですが、上に書いた通り、US版のDVDにはTheatricalとUnratedの2バージョンがあり、Unratedの方が1分程度長いです。
そのちがいはライアンが親切警官をブッ殺すシーン。
Theatricalはこう↓
Weaver: I protected you.
Ryan: No! You're just like everyone else!
警官: おまえを守ってやったじゃないか!
ライアン: ちがう!おまえは他のやつらと同じだ!
ライアンは警官をブッ殺す。
Unratedはこう↓
Ryan: You could have stopped all of this a long time ago, but you didn't. You knew.
ライアン: おまえが止めてくれりゃよかったのに、なにもしなかった。知ってたくせに。
ここでライアン子供時代のフラッシュバック。
キャリーアンがブランコ事故で死んだ直後。スコップを持つ父が家に帰ってくる。彼は娘をどっかに埋めてきたらしい。そこには妻とライアンに加え、警官もいたのであり、彼は両親といっしょにヤクをやっていたと明かされる。
警官はヤク発覚を恐れ、共犯者にならざるを得なかった。キャリーアンが死んだこと、両親がライアンを虐待していたことを知っていたのにも関わらず、知らないフリをした。
ライアンが伯母の家に引き取られたというのは嘘だったわけですが、この嘘がバレなかったのも、警官が共犯者だったからと思われます。
フラッシュバックおしまい。
Weaver: I protected you.
Ryan: No! You protected yourself, even though you knew what they did to me!
警官: おまえを守ってやったじゃないか!
ライアン: ちがう!おまえは自分を守りたかっただけだ。おれがどんな目に遭ってるか知ってたくせに!
ライアンは警官をブッ殺す。ズボズボ!
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という違いがあります。Theatricalを見ると「ライアンはヤケクソになって善良なおまわりさんを殺してしまった」という風に見えるが、Unratedを見ると「こういう事情がおありになったのですね。こいつは殺さなくちゃいけないですね」とわかるのです。わずかな違いですがこれはけっこう大きいような。Unratedの方がずっといいと思う。日本の劇場でご覧になったみなさんはどちらをご覧になりましたか。
ところで、余談ですが、青目にこだわるライアンさんだったですが、エリサさんの友達娘がきれいな青目だったにもかかわらず、まったく興味を示してませんでしたよね。なんで?こっちもカワイコちゃんなのにね↓
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2013年1月15日。台詞を一部訂正しました。教えてくれたひと、ありがとう。
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