!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|デビルズ・フォレスト 悪魔の棲む森|The Barrens』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレ結末
大昔の話。
Mother Leedsという変人女が森に住んでいた。彼女は娼婦だった。避妊をしなかったので、何度も妊娠して子供を産んだ。ぜんぶで12人になった。お金のない女ひとりで大勢の子供を育てるなんて、無理な話である。
子供たちが大きくなると、しょっちゅう町のひとたちに迷惑をかけた。町のひとたちはMother Leedsに「もう子供を産むな。こんど産んだら森から追いだす」と通告した。彼女はこの通告に怯えたが、それでもまた妊娠してしまった。
やがて13人目の子供が産まれたら、それは悪魔的な姿の奇形だった。ひづめがあり、ヘビのようなしっぽに、頭は馬、体はカンガルー。産婆さんはおののいて奇形の赤ちゃんを落っことした。そしたら、翼が生え、部屋の中を飛び回り、2人の兄弟を殺した。悪魔はいまも森にいる。おお、こわいこわい。
これが、キャンプファイアで語られたジャージー・デビルの概要である。この悪魔はSic ay Mahtantuという。映画の後半でパパが語ったところによれば、この話は一部ちがっているらしい。パパはこのように主張する↓
「赤ちゃんが奇形だったというのは嘘である。Mother Leedsは普通に出産した。彼女は悪魔と取引し、13番目の子供を川に流した。赤ちゃんの死体は消えて、悪魔にとられた」
まァ、どっちにせよ、この森には悪魔の言い伝えがあるのです。そして、じつは、パパは子供時代にこの森で悪魔を目撃したことがあるそうな。昔の記憶だからあいまいだが、少なくとも本人は悪魔を見たと信じている。それがまた見え始めて、彼は狂ってきちゃう。
いろいろあるがハショる。
パパは狂犬病に感染していたのでした。キャンプにくるだいぶ前、彼は愛犬に腕を噛まれた。その傷が悪化し、その精神は蝕まれていたんだが、家族に隠していた。でももう耐え切れなくなってしまったのですね。
その事実が明かされる頃には、もう末期症状である。もはや家族に信用してもらえない。木の幹に縛られちゃう。暴力衝動が抑え切れないから危なっかしくてしょうがないのである。本人は「解いてくれえええ」とわめくが、縛られて当然だよね。
映画を観ている私らは「やっぱり悪魔は幻視だったのか」といったん思うが、でもそれだけでは説明できない事柄があることに気づく。家族がキャンプに来る前、変死事件があったし(クマに襲われたということになっていたが)、動物の異常な死体があったから。パパの妄想で説明できないこともあるよね。どっちなんだろう。
最後。
ジャージー・デビルはいたんですよ!
パパは自力で拘束を解き、家族を追う。子供たちはギャーと逃げる。ママはわめく。彼の耳には子供たちの悲鳴は聞こえていないよう。パパはついにライフルを手に入れ、自分の子供に銃口を向ける。ひぃいいい。
まるきり狂人。
ところが、娘の背後に ......... 身の毛もよだつ異形の生き物が出現!翼を持つ巨大な悪魔的水牛っていうんですかね。ケモノ臭い息を吐きながら、娘を襲おうとしているのです。パパはこのバケモノに銃口を向けていたんですね。
ドタバタアクションの末、パパはポリスに撃たれてしまう。ジャージー・デビルはポリスを盛大に襲う。そこにいた人々は、バケモノを確かに目撃した。やっぱりパパは優しいパパだったんだ。パパのおかげで娘は救われた。家族はやっとパパのきもちを理解してくれた。あー、よかったですねえ。
と、思ったら、空から悪魔がガオー!
おしまい。
ここで映画は終わりなんだが、DVDのオマケの中にその後のお話が入っています。こんなの↓
事件後。娘と坊やだけが救出される。パパママは死亡したと明かされる。他にも犠牲者多数。警察は娘に事情を聞くが「ジャージー・デビルが出てきた」といわれて困ってしまう。でもそうとしかいいようがないよね。
その後、娘はキャンプ場のおじさん(彼もバケモノの姿を見た)たちといっしょにライフルを持ち、森に入る。敵討ちにいくんだな。
という内容でした。
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