PV1,313

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『怪談 宇津谷峠(日本怪談劇場)』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレあらすじ

十兵衛(御木本伸介)はめくらあんまの文弥(沢村清四郎)をブッ殺した後、100両を奪って江戸に戻るが、その途中で、十兵衛に金策を頼んだ元主人、六郎左衛門(明石潮)が自殺したところに出くわしてびっくりする。十兵衛は野次馬に紛れ込み、未亡人宛の遺書をササッと盗んで、走って逃げちゃう。

十兵衛は100両と遺書を未亡人に渡すつもりでいたのか、あるいは、そのまま逃げちゃうつもりだったのか、どちらにもとれるようなかんじなんだが、ともかくも、やっとこさ、江戸に帰ってきたらば、品川の宿で遊女に泣きつかれ「わたしのお客になってくださいまし」なんていわれて「ちょちょちょ」と逃げ腰になりつつも、ヤリ手ババアに「どうぞどうぞ」と引っぱり込まれ、したら、その女に惚れちまって、身請けする。100両は身請け代にいっちゃったんですな。

その遊女ってのが、文弥の姉の菊さん(藤田佳子)なのであった。菊にしてみれば、弟のために身を売って遊女になったら、そこで得た金が巡り巡って自分の身請け代に使われたということで、まったくドジな、いや、気の毒な話であるが、彼女はそんなことは知らないのである。

十兵衛は菊を文弥の姉と知らず、いい旦那っぷりで、彼女をヨメにして調子よくやる。こうなると自殺した男のことなんかどうでもよくなってくる。

菊は、哀れにも、優しい旦那様に出会えてよかったと喜んで、はやく弟が帰ってこないかなあ、座頭の位は買えたかなあ、と心待ちにしていたんだが、そこに、自殺した六郎左衛門の未亡人、しず(市川春代)が訪ねてくる。

「金策の件はどうなった?六郎左衛門はどこだ?おまえは遊女の身請けをしたそうだが、どこでそのカネを手に入れた?」と追及された十兵衛は答えに窮し、しずを絞殺。という場面は菊に見られていた。彼女は十兵衛の秘密を知り、愕然とする。

ここらへんから死んだ文弥のオバケが出てくるようになる。十兵衛は冷や汗ダラダラで、デヴィッド・リンチの映画に出てくるひとみたいな顔になってくる。さらに、菊は原因不明の病に罹り、目が見えなくなる。文弥の呪いであろうか。

さて、ところで、山辺新之助(伊吹吾郎)という男前の侍がいて、彼は遊女時代の菊を見初めたんだが、ヒョイと十兵衛が身請けをしちゃったということで、彼にしてみれば悔しいはずなんだが、この男は無欲恬淡な人柄で「あんたが幸せになってくれるんならいうことないヨ」なんつって、爽やか男ぶりだったんだが、その新之助が、どこでどう知り合ったのか、文弥を襲ったチンピラ風情の男、提婆の仁三(北上弥太郎)を連れて、十兵衛のところにやってくる。

仁三は、十兵衛が文弥を殺すところを見たといって、ゆすりにきたのであった。十兵衛はチンピラにカネを要求され、さらに、菊には「わたしはあんたが殺した文弥の姉だよ」と責められ、ヒャーと怯えて、もう狂っちまって、オバケを相手にギャーギャーわめいて、しまいに、自殺する。

十兵衛が死亡すると同時に、菊の目は見えるようになった。泣き崩れる菊さん。その場に居合わせた新之助は彼女を哀れに見守り、死んだ十兵衛に手のひらを合わせ、無言でその場を離れていく。文弥のオバケは復讐を果たして成仏できました。

おしまい。

この映画の記事に戻る↓