PV2,225

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|デッド・アウェイク|Dead Awake』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレあらすじ

10年前の悲劇の内容は徐々に明かされるのであるが、まとめるとこうである。

当時、高校卒業間近だったディランさん(ニック・スタール)は、恋人ナタリーさん(エイミー・スマート)とラブラブの日々を送っていた。そこで悲劇が起きた。

その日、ディランの両親は空港まで迎えにくるよう、息子に頼んだのだが、彼はナタリーさんとsexしてて、両親との約束をスッぽかした。息子がこないので両親は仕方なくタクシーに乗った。したら、事故が起きて、両親は死亡した。

以来、ディランさんは両親が死んだのは自分のせいであると考え、人生に対する情熱を失い、ナタリーさんと破局した。彼女に直接的な原因があるわけではないが、その顔を見る度に、自分の過ちが思い出されてしまうからである。以来、彼はヨーヨー人生にハマってしまったというわけで。

というのが、10年前の悲劇の真相であるが、では、チャーリー(ローズ・マッゴーワン。ディランのウソ葬式にきた謎の女)てのはナニモノかというと、彼女はディランの両親が事故死したタクシーを運転していたのであった。

彼女はカネ欲しさにタクシーを盗んで、運転手になりすまして、お金を稼ごうとしたところで事故ったということで、いわば、ディランの両親を殺した張本人である(殺したわけではないが、限りなくソレに近い)。

彼女は事故現場から逃走し、警察も真相を知ることはなかった。なんで、この女がいまごろ出てくるかというと、これが謎めいているのであるが、この女は10年前の事件以来、死亡記事を見つけて死者の顔を見にいくという行為をずっと続けていて、それをやれば天使が出てきて救われると思ってたらしいです。要するに、イカレてるんですな。

んで、前述したように、ディランさんは自分の葬式を偽装したところに、チャーリーがやってきて、このふたりが出会ったというわけで。ふたりはお互いの過去の因縁を知らない。

チャーリーさんはディランが死んだと思ってるので、それがスタスタ歩いているのを見たらば、てっきり自分を天国に連れていってくれる天使だと勘違いする。

ディランはそんなチャーリーを見て、彼女に同情して助けてあげるようになる。彼女が自殺未遂をすると助けてあげて、病院にいてあげて、おまけに、彼女の借金をスパッと払ってあげたりもする。

なぜ彼が彼女を助けたのか明確には明かされないが、落ち込んでる者は他人に優しくなりがち、ということなのかなと思うが、その後の展開を考えると、この出会いは運命的である。人には親切にしておくもんですな。最後にその意味がわかるよ。

さて、チャーリーが入院した病院には、ディランの元カノであるナタリーさんが勤務しているので、そこで彼らは出会って、昔話をしたりして、盛り上がるのであるが、ナタリーさんには新恋人がいて、彼女はそっちにプロポーズされ、人妻になってしまう(婚約だけかも)。あー。

そうこうやってるうちに、ディランはチャーリーの過去を知る。ディランは彼女の借金を払ってやったとき、ヤクザのところにいったのだが、そこで10年前に事故死したママの指輪を発見し、ズラズラーと過去が明かされ、じつはチャーリーがタクシーを運転していたと知ってびっくりする。彼女は逃げるとき指輪を盗んだのであった。

これを知ったディランさんは強烈に怒る。自分の親を殺して、指輪を盗んだ女を助けてやったのかと頭にきちゃって、ますます不幸になる。

と思ったら、ここで、チャーリーさんがびっくりすることをやる。真性ダメ女のジャンキーは天使に会えることを夢見て、死亡広告を探す日々だったんだが、そんな彼女が最後にいいことをする。

彼女がディランさんとナタリーさんを引き合わせて、彼に愛の告白をさせるのである。その手法はかなり都合がよすぎるなあという展開なんだが、まぁ、感動的ではある。詳しくは映画でどうぞ。

チャーリーさんのお陰で、ディランさんとナタリーさんは結ばれる。ナタリーさんは人妻だったんだが、ヒョイと旦那を捨ててディランさんのところに走ってくる。

よかったですね。

めでたし、めでたし。

と思ったら、もういっちょうtwistが。

後半の展開で、じつはディランさんは死んでいるのかな、と思わせる演出が多用されていたんだが、じつは、そうではなくて、チャーリーさんの方が10年前に死んでいた、つまり彼女はオバケだった、というオチで終了。

ラスト。

自分のお墓を発見してびっくりするチャーリーさんのシーンにかぶせて、彼女がディランさんを天使だと勘違いしたときの会話がリピートされます。

Charlie: What was it like?
Dylan: What's like what?
Charlie: What made you die. Walking dead are all around us.
Dylan: She saw me. She touched me. How could she do that if I was dead? How could I interact with people?
Charlie: You believe it so intensely that you've become real to yourself and to others. Believing is seeing. You're just trapped in Purgatory. Really could go either way for you.
Dylan: So, how do I get out of Purgatory?
Charlie: First of all, you need to accept that you're dead. Then I think you have one more chance to make things right.

Natalie: You wanna die?
Charlie: I don't wanna go without making amends.

彼女はディランさんに「あんたは死んでるんだよ。それを認めて、物事を正しくしろ」とかいってたんだが、それぜんぶ自分のことだったと気づいて、ひえー、そういうことだったんですかとびっくりして、やっとこさ成仏できました。

チャーリーさんのお墓には、ディランさん愛用のヨーヨーがポツンと置かれてありました。彼女はクズ女だったですが、最後に人の役に立つことをしたからえらかったですね。彼女にとって、ディランさんはやっぱり天使だったんだな。

おしまい。

他に、じつはオバケだった刑事とかいろいろと細かい話があるんだが、簡単にいうとこんなお話でした。

再び感想

オバケがどうやって入院できるんだ!とか、いろいろと矛盾点はありますが、細かいことはまあいいじゃないですか。Believing is seeing.ですべてカタがつくだろと思っているんだな、この監督さんは。

ナタリーさんは、ふたりの男を手玉に取るようなことをして、いやな女ではないかという気もするが、そこらへんについては、彼女は葬儀屋の奥さんとの会話で「女はふたりを同時に好きになるってこともある」なんていわれて悩んでいました。

この映画の関係者の中で、一番気の毒なのはナタリーさんと結婚してすぐに捨てられるスティーブさんですな。彼は最初は嫌なヤツだったんだが、途中からほんとに彼女を愛するようになってきて、普通にいいひとだったのに、別れのシーンさえ与えられず、軽くフェードアウトさせられてしまいましたから。この次には、彼が亡霊になっちゃうんじゃないですかね。

葬儀屋夫婦が黒子のように動き回って、ディランの恋を援護する天使みたいな役どころなんだが、スティーブさんにとっては悪魔のようなやつらですな。ははは。

余談だが、葬儀屋の奥さんは、ディランの母の形見の指輪と同じものを持っていました。映画の中では、それはただの偶然として描かれているのであるが、彼らがディランのためにやったことを考えると、なにか超自然的なものが感じられますね。死んだパパママの意思が乗り移っていたような。

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