!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|ラブド・ワンズ|The Loved Ones』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレ結末
ローラとパパは拷問をやりながら、ブレントに手製のアルバムを見せてくれます。それは過去に拉致された者たちの記録で、ローラはひとつひとつをうれしそうに説明してくれるんだが、その中に、Timmy Valentineという男が出てくる。
このTimmyくんてのが、離れたところでデートをやってるゴス女の家族なのですね(Valentineという姓が同じ)。弟か兄なのかわからないが、見たかんじ弟ぽい。映画の冒頭でダダーンと出てきた血塗れ男が彼だったのかなと。「コイツは逃げちゃったんだよ」とローラがいってたから。
この点が明かされると「あー、そうだったのかー」と思いました。
ゴス女はやたら怒りっぽいし、その両親は腫れものに触るような調子で娘に接し、とても悲しげなのです。今日はめでたいプロムなのに、なぜこのひとたちはこんなに悲しげなんだろうと不思議だったんだけど、そのせいだったのですね。両親の寝室には子供たちの写真スタンドがありました。
DVDのExtraに入ってた監督さんのインタビューで「トラウマ経験があるゆえにdeath wishに囚われた若者たちがどーのこーの」としゃべってましたが、ゴス女もそのひとりだったというわけでした。
映画の後半になると、過去に監禁されたひとたちも出てくる。彼らは汚い地下室に閉じ込められ、動物の死骸をエサとして与えられているんだが、脳を損傷させられ、生ける屍のありさまです。
こんなにたくさんの行方不明者がいるわけだから、きっとカメラの回ってないところにも、町のあちこちに悲しげな家族たちがいるんだなーという点が想像され、それが映画全体に不吉な影を落としているのです。
そしてラスト。
すったもんだのアクションの末、ローラはバックするクルマに轢かれて死亡。まさに傷だらけのローラでした。壮絶。
アスファルトを匍匐前進する彼女は死ぬ直前までギラギラ目のキチガイビッチで、片手にナイフをつかんだまま、死んでいきました。すばらしい散り際です。
どうか成仏してください。
おしまい。
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