!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|踏み切り|Fingerprints』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレあらすじ
メラニー(リー・パイプス)は少女のオバケ(シドニー・ハーラン)を目撃する。これをきっかけに彼女は、事故の真相を調べだす。
当時の新聞には以下のように載ってたんだが↓
霧で視界が悪く、電車とスクールバスが激突。子供たちは全死亡。その後、まもなく、車掌のパールさん(ベン・ホール)ていうのが、事故は自分のせいだと悲観して自殺した。彼は市民に愛される優しい車掌さんだったから、人々は悲しんだ。彼にはふたりの娘がいた。下の娘は事故で死んだ中のひとりでジュリーという。上の娘はメアリーといって、こちらは父に先立たれて孤児になった。かわいそう。
というのが当時発表された話で、メラニーが見た少女オバケは死んだジュリーちゃんだったとわかったのだが、いろいろ調べていったら、上の話はうそっぱちなのであった。メラニーに情報を教えたのは、事故当時の市長であり、いまはヨッパライホームレスのキーラー(ジョフリー・ルイス)というオッサン。
少しづつ謎が明かされるのであるが、まとめるとこうである。
1957年当時「駅を廃止してハイウェイをつくろう」という開発話が盛り上がった。電車を愛する車掌さんは「そんなのいやだ!」とひとりで反対してたんだが、もうどもならんので、スクールバスを待ち伏せし、子供たちをさらうという暴挙に出た。
なぜそれがハイウェイ開発に関係があるかというと、さらわれた子供たちの親は、道路開発の決定権を持つ町の議員たちだったのである。車掌は子供たちを人質にして議員たちを脅そうとしたらしいんだが、市長たちにとっつかまり、リンチされた挙げ句に殺された。
さらわれた子供たちは駅のどっかに閉じ込められていたんだが、車掌が死んだので行方がわからなくなり、助けてもらえず全死亡。その後、市長と父兄たちは自分らが殺人したことをバレるのをおそれ、踏み切り事故をデッチあげた。ゆえに現在に至るも子供たちの死体は行方知れずなのであった。
市長と父兄たちによる隠蔽工作だったという点を、メラニーちゃんはひとりで暴いていくんだが、そうこうやってるうちに別のオバケが夜な夜な現れ、関係者たちをブッ殺す。こっちは顔は見えないんだが、車掌の格好をしているので、車掌オバケが復讐しているのかなと思ったら、じつは、オバケなんかじゃなくて、死んだ車掌の娘(死ななかったほう)のメアリーさん(サリー・カークランド)であった。
メアリーさんは、子供の頃にパパが市長さんたちに殺されるのを目撃したもんで、いつか復讐してやる!と思ってたみたい。最後はこのメアリーさんがガオーと登場。大迫力。もう彼女は狂っちゃってるみたいで、メラニーに襲いかかります。クルマの上に乗っかって「おまえもしねしね!」と叫んで鉄パイプでばんばん。
したら、かわいそうな子供たちのオバケが現れ、メアリーを線路の上で捕まえて動けなくする。そこに電車がガーと通って、キチガイメアリーはオダブツになりました。
エピローグ。それから3年後。
例の踏み切りにギャル2名が乗ったクルマが通りがかる。彼らは3年前の事件の噂話をしていて「ほんとだってば!」とかいうんだが、その会話の内容から、メラニー一家は町を離れ、ママは狂ってサイコ病院入りになったと明かされる。
彼女たちはゲラゲラ笑って、踏み切りの前でクルマを止めてみる。そしたら、クルマはなにかに押されるようにそろーりと動いて、線路の上で止まる。ひぃい。と思ったら、後部シートに車掌さんのオバケがいた!きゃー!
おしまい。
※死んだ子供たちの中には、車掌の娘であるジュリーも含まれていたが、なぜ車掌は自分の娘までさらって死に追いやったのだろうかという疑問がわくのだが、たぶんジュリーはパパのやっていることをだれかにしゃべってしまいそうになったのだろうと思われ。車掌が当時子供だったメアリーに「おまえの妹はおしゃべりだから口を縫ってしまえ」というシーンがあったからそうかなと思う。監督さん的に「姉が妹の口を縫う」というゴアシーンを入れたかったからそうなったんじゃないのかな。
※てかんじでだいたい合ってると思うけど、なんか違ってたらツッコミよろしくです。
※「踏み切り事故を町ぐるみでデッチあげたなんて都合よすぎ」「善人車掌がじつはサイコパスだったなんて無理ありすぎ」とか、いろいろあるかとは思いますが、ま、いいじゃないですか。メラニーちゃんはがんばったんだから。
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