PV3,426

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖]|Dread』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレあらすじ

サディストキングのクエイドは、恐怖する者たちに恐怖を与える実験を次々に行う。

ジョシュアの恐怖実験。

ジョシュアは子供の頃に聴覚を失った経験のある男。彼は「また聞こえなくなったらどうしよう!」という根源的な恐怖を持っているんだが、クエイドはこの男をとっつかまえて監禁。両耳を銃撃。その聴覚を完全に奪った。ジョシュアは入院。

アビーの恐怖実験。

アビーは顔と体に大きな痣のあるカワイコちゃん。「5歳の頃から他人の視線に怯えてきた」という恐怖を持つ彼女はスティーヴがすきだった。彼女はカメラの前でハダカになり、すべてをさらけだして愛を告白するという大技をやるんだが、玉砕する。深く傷心。このイベントを知ったクエイドは彼女に接近し「セクシーだ」とだまくらかし、『痣のない肖像画』を描いてやって喜ばせる。そして、地獄へと突き落とす。

クエイドはアビーの告白ビデオを学校中に流した。さらにビデオには続きがあった。アビーの肖像画が出てくる。筆が出てきて、彼女の肌は黒く塗りつぶされる。そして最後にメッセージが出る↓

This is your reality. You will never be normal.

これが現実。おまえがノーマルになる日はこない。

これを見たアビーは狂う。お風呂に入り、体を金属タワシでゴシゴシ血塗れ。自ら漂白剤を浴びてぐじゅるううううう痛痛痛痛痛痛痛痛。ハダカ血塗れでウロウロしているところをスティーヴンによって発見され、救出された。アビーは入院。

シェリルの恐怖実験。

シェリルはかつて食肉工場で働く父にレイプされたせいで肉を食えない女。クエイドは彼女を小部屋に監禁する。部屋の中には特大ステーキがある。シェリルはその匂いを嗅ぐだけでもいや。部屋の温度はチョイ高め(肉が腐りやすい)で、ハエが飛んでいる(ウジがわく)。空腹に耐えられないシェリルは無理をして肉を食べるか、あるいは、我慢をしていると肉が腐って悪臭を放つというチキンゲームをやらされる。彼女はしまいにウジのわいた腐肉を完食する。という状況をクエイドはビデオ録画し、スティーヴに見せ「ほーれ、すげえだろー?」とうれしそうに解説する。彼女はいまどこに?

そしてラスト。

てな調子で、数々の猟奇実験を行って満足げなクエイドだが、彼にもまた恐怖がある。クエイドは子供の頃にオノを持つキラーに目前で両親を惨殺されたという過去トラウマがあり、いつかまたキラーに襲われるという根源的な恐怖を持っている。

これを知るスティーヴはオノを持ちクエイドに突撃するが、逆にとっつかまり、拘束され、シェリルの監禁ビデオを見せられる。「おまえは狂ったサディストだ!」と怒っていたところに、聴覚ナシ男のジョシュアが突入してくる。彼は復讐にやってきたんだが、彼がズダーンと振りおろしたオノは誤ってスティーヴの胸を直撃する。ジョシュアは狂ったケタケタ笑いをする。クエイドは彼を射殺する。

クエイドは死にゆくスティーヴを満足げに眺めたのち、死体を地下に運ぶ。このシーンで流れるナレーションは原作へのオマージュに満ちている↓

Quaid: Watching the fear of death, the pinnacle of all dread approach, that was the limits. Someone once wrote that no man can know his own death. But to know the death of others, intimately, to watch the tricks that the mind would surely perform to avoid the bitter truth, that was a clue to death's nature, wasn't it? That might, in some small way, prepare a man for his own death. To live another's dread vicariously was the safest, cleverst way to touch the beast.

地下室の扉を開けると、シェリルが監禁されている。クエイドはシェリルの前にスティーヴの死体を置く。そしてナイフを床に刺して去る。「腹が減ったらこれを食え」という意味である↓

Quaid: Let's see how hungry you have to be to get through that.
Cheryl: No!

クエイド: どこまで腹ペコに耐えられるか、見てみようじゃないか。
シェリル: いやああああああああ!

おしまい。

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