PV1,448

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|テル・テイル|Tell Tale』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

真相が少しづつ明かされるんだが、まとめるとこうである。

テリーは殺人を重ねる。彼が平常心を失うのときには、常に幻視が見え、心臓どくどく音が大きくなる。殺す相手はいずれもドナーの死に関わっていた者たちなんだが、最初のうちは彼自身さえ自分の行動に説明がつかなくて苦悶してたんだが、移植ドナーの過去を調べるうちいろいろとわかってくる。ドナーであるVieillard氏は、奥さんと共に、臓器目的で殺人を犯すわるもんチームに殺されたのであった。殺された人物が(心臓を通じてテリーを動かして?)復讐をしていたということです。

テリーが苦悶の日々を過ごしていた頃、わるもんの方もタマげていた。絶対バレてないはずなのに、まるでどこかのだれかが自分たちをひとりづつ狙い撃ちしているようではないか。彼らにしてみれば「なぜ?だれが?」という疑問がわくのであり「どこのだれだか知らないが、おびきだして殺してやる」と考えるのは必然である。

テリーと恋人女医はわるもん医者に捕まる。この医者が臓器売買アングラ組織のボスってことらしい。テリーは氷漬けバスタブで拷問される。「おまえはなんでおれらのことを知ってるのだ?だれかにしゃべったのか?」てなことを聞き出そうとするんだが、そこで初めて自分らが殺して売った心臓がテリーに移植されたという事実を知っておののく。テリーは殺される。と思ったら、ブライアン・コックス演じる老刑事がダダーと突入してきて、格闘の末にテリーと恋人は助かる。

ラスト。

数日後、テリーは恋人女医と再会する。ふたりは感動的に会うんだが、テリーがナニゲにいった「もう秘密はナシね」という言葉、彼は自分が隠しごとをしていたからすませんでしたというつもりでこういったと思うんだが、その言葉を聞いた恋人女医は驚きの告白をする。

「あなたに心臓を手配したのはわたしなのです。医者仲間のうわさ話で『アイツにいえば順番待ちの移植臓器がパッと手に入るらしいヨ』ていうのを聞いたから、彼に頼んだの。彼はすぐに応じてくれた。わたしはその心臓がどこからくるかなんて聞かなかった。あなたがドナーの順番を待ち続けていたこと、そしてもう長くは持たないだろうということも知っていた。アンジェラ(娘)がかわいそうで見ていられなかった。助けたい一心でそうしたのです」

つまり彼女はまさか相手が殺人者だったとは知らなかったのですね。この告白を聞いたテリーはマッサオになる。絶句。「もうこの女とはやっていけません」という悲しい余韻で終了。

ドックン!(心臓の音)

おしまい。

※ラストで突入してきた刑事(ブライアン・コックス)はテリーが殺人をしているらしいと知ると「最後までやり遂げろ」なんて刑事らしからぬ発言をする謎のオッサンで、その理由は彼がドナーの奥さんの不倫相手だったからというサブ物語が明かされるんだけど、そこらへんはどうでもいいってかんじがしました。テレビドラマばかりつくってると、こういう話を入れたくなるのかな。

※この映画のレナ・ヘディは献身的な恋人なんだけど、私は彼女がこういう役をやってるとなにかウラがありそうだと思えてしまうんですが(じつは女医は仮の姿で未来からきた女戦士とか)、やっぱりありましたね。

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