!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！
本ページは『映画|デッドガール|Deadgirl』のネタバレ全開です。この映画の普通の（ネタバレのない）レビューはこちらにあります↓
謎の女は殺しても死なない女であった。死んでるんだけど死なないのです。銃で撃っても死なないし、殴っても死なない。だからDead Girl。ゾンビ体質なんですかね。という点を発見したのはJTだった。彼は女をレイプする。その日以来、廃墟ビルに入り浸ってヤリまくるという調子で、いわばいつでもヤれるsexドレイを手に入れてわっはっはになった。サル状態。
いくら女日照りでもアレとナニするっていう神経は、常人には理解できないであろう。彼は変態だったのですね。パッと見はちょっとワルぶってる高校生にしか見えないんだが、映画の後半になると、このJTくんが真っ赤なパンツにブーツという変態ルックでFワード連発の長台詞をいい、悪の帝王みたくなってくるのがおもしろいところ。
JTはおきらくキャラのウィーラーくんを誘って廃墟に入り浸る。拘束女性はダッチワイフ状態。彼女はほとんど動かないが、たまにケモノのように暴れだすんでヒモで手足を縛ってある。リッキーはJTと親友だが、この鬼畜プレイには嫌気が刺しており、かといって警察にいく勇気もなく、彼はこっそり女を逃がしてあげようとするんだが妨害される。「おめーもヤレ。オラー」なんていわれて、JTは変態キングである。
ところで、リッキーの初キス相手のカワイコちゃんはいまは別の男の女になっちゃったんだが、彼はいまも彼女を好きなんだがまったく相手にされないというフィリップ・ロス的な不幸シーンがときおり挿入されるのだが、この恋敵のボーイフレンドがとつぜんリッキーを襲ってボコボコにした。「おれの女をジロジロ見てんじゃねーよ」というのがその理由である。そのとき横にいたウィーラーもついでにボコられた。ウィーラーは悔しくてたまらなくなり「おれたちゃいつでもヤレる女を持ってるんだぜ。てめーの女なんかいらねーよ、くそったれこっちの女は最高なんだぞバーローまいったか」と言い返したもんで、相手は「ナンじゃソレ？」と首をかしげた。
バカなウィーラーが口を滑らせたんで、相手は「なんだなんだ教えろ教えろ」となり、しょうがなく廃墟に案内した。そこには赤パンツの変態キングのJTがいた。威勢よく乗り込んできた男は拘束女性を見るとチビリ顔となり「これはなんですか？きみたちなにしてるの？」と聞いた。JTは「彼女はこれが好きなのさ。SMを知ってるだろ？おまえもタダ乗りさせてやるから遊んでいけ」と誘った。「ぼ、ぼくはけっこうです」とおののいたが、JTは許さない。「タダのオマンコ辞退するの？へー。あっそ。それなら、おくちでヤッてもらえばいいジャン！この女は喜んでてめーのチンコをしゃぶるわさ。おめーのかわいいカノジョはそういうことしてくれるワケ？」と挑発した。そしたら、相手は「そ、そんなら、やってやらー」てな具合にチンコをくわえさせた。女はガオーとチンコに噛みついた。いぢめっこは悲鳴をあげ、とんだ災難だという顔で、下半身から流血しつつ退場。JTはゲラゲラ。これはヤツは口を閉じているだろう。
いぢめっこ男の災難はこれで終わらず、その後彼は腐臭を発するようになり、きもちわるくなってトイレでゲロを吐いたら、自分の肉体が腐っていることに気づいて絶望した。チンコをかみつかれたことによって伝染したようである。
ここらへんになると、JTとウィーラーはもう狂ってるんで、バレたらヤバいとかそういう気はまるでないのであり、もっとダッチワイフがほしいなと考えはじめた。どっかから女をさらってきてカミカミさせればいいのである。なんてひどいんだ！もっとひどいことに、彼らが選んだのはリッキーが恋い焦がれるあのカワイコちゃんなのだった！
カワイコちゃんはよせばいいのに、JTのところにずかずかやってきて「あんたら、わたしのボーイフレンドにナニしたの！いいなさい！」と学級委員みたいなことをやったので「知りたい？じゃ見せてあげるからついておいで」と廃墟に連れ込まれる。
そこにリッキーが出てきて「彼女に手を出すな！」とケンカになる。カワイコちゃんは泣きわめく。JTはリッキーを説得する。「この女を助けたい？あっそ。助けてどうする？助けてやったらコイツはなにをする？おれたちを刑務所に送るんだよ。助けてやったって、おまえは彼女を手に入れられない。どっちにしてもおまえは負け犬。だけどさ、この女をここにおいておけば、いつでもおまえは好きなときにヤれるんだぜ。そっちの方がいいジャン。おれらみたいなゴミムシ（cannon fodder）は社会に出たって浮かばれないんだよ。それならせめてこの部屋の中だけおれらの王国にしよう。イイと思わない？わかるだろ、リッキー」てなことをいう。病的ですね。このシーンでは彼は長々といろいろしゃべるんだが「おまえにはおれがいるじゃんか！」みたいな台詞もあったので、JTが狂いだしたのは、自分には未来がないという思い込みプラス嫉妬のような感情があったものと思われる。自分の親友が身分不相応なカワイコちゃんばかり見ているという状況に腹を立てていたのですね。どっちにしても病気ですが。ノア・セガンの邪悪演技はなかなかのもんです。
最後はどーんどーんうぉおおおりゃああああああぎゃおおおおと格闘シーンに突入。拘束女性は自分をレイプした相手をガオーと襲ってグチャグチャ。リッキーだけが助かる。
ラスト。
カワイコちゃんは格闘のさなかにおなかをカミカミされたもんで第2のDead Girlとなる。それを知るのはリッキーのみ。彼は愛する女を手に入れたっていう病気オチで終了。
この映画の記事に戻る↓