PV1,882

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|メモリー・オブ・ザ・デッド|Memory of the Dead』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレ結末

集まった故人の友達のみなさんは各自の人生に基づくゴアゴア悪夢を見せられ、ヒデー目に遭わされるんだが、話はそれで終わりではなかった。妻アリシアと友人ヒューゴは「今宵、ホルヘは蘇る」と約束したけれども、そこにはこんな秘密があったのです↓

「ホルヘが蘇るためには、彼を真剣に愛した者たち5名を集めて、殺す必要がある」

生け贄は誰でもいいってわけでなく「彼を愛した者に限る」というのがおもしろいですね。上に書いた通り、この企画は死んだホルヘが妻に残した遺言によって実行されている。妻アリシアは(海を愛したカモメさんのように)夫を深く愛していたので、夫のいいつけ↓

「自分が死んだら、友達5人を集めて、ブッ殺して、儀式を行い、おれを生き返らせろ」

これを忠実に実行した。ヒューゴは友人代表として手を貸した。てわけだったのであります。

しかし、映画を観ている私らは、人数が合わないことに気づく。アリシアとヒューゴは首謀者なので除外すると、4名しか残らないではないか。一番最初に死んだイヴァナという女は条件に合わないじゃん。どうすんの?と思ったら、友人ヒューゴは自分を捧げるつもりなのである。彼はそれくらいにホルヘを愛している。

という話が明かされ、コンビは殺人を実行するんだが、ここで思わぬ障害が発生する。殺すべき相手のうちのひとりの芸術家男は、じつは、アリシアに惚れていたのであった。彼はアリシアに接近したいがため、その夫の友達のフリをしていたのである。彼はホルヘを愛していない。ガビーン。こうなると儀式の条件が満たされない。アリシアもヒューゴも困ってしまう。

このドタンバにおいて、アリシアさんは決死の選択をするのであります。彼女は自分を犠牲にすることにした。が、障害はまだある。彼女が死んだら、5名の生け贄はそろうが、儀式をやる人間がいなくなってしまう。困った彼女は自分に片想いの芸術家男にすべてを打ち明け「わたしを愛しているなら、わたしのために働け」つって、儀式をやってくれと頼む。芸術家男は、迷った末、彼女の望みを叶えることに同意する。

えー。なんだかすごい展開。

とにかくこの映画に出てくるひとたちは『愛に生きている』わけですよ。どいつもこいつもカモメなんですよ。という次第で、アリシアさんも死んで、芸術家男が儀式をやったら、死んだホルヘが蘇る。

翌朝。

墓から蘇ったホルヘがふらふらと歩いてきて、家に着いて、芸術家男と出会う。その姿はゾンビじみたものではなく、普通っぽいからちゃんと成功したみたいです。でもどうなるんですかね。蘇ったのはいいが、アリシアは死んじゃったじゃん。ここでびっくりすることが起きるんですよ。

ふたりの男は満面の笑みでブチューとキスをし、抱擁をする。感動的な音楽が流れる。えー。えー。

Jorge: I must have a terrible breath, right?
Nicanor: I can't believe you're here.
Jorge: Well, it's what you wanted, right?
Nicanor: Yes.
Jorge: Was it what you wanted?
Nicanor: Yes. I followed your wife, you know... Then I cheated a little bit, but it was worth it, isn't it?
Jorge: What now?
Nicanor: Now go and brush your teeth.

ホルヘ「口が臭くてごめんよ(さっきまで死んでたから)」
芸術家男「ヤッター!ほんとに生き返ったんだね!」
ホルヘ「フフフ。うまくいったな!」
芸術家男「うん」
ホルヘ「うれしいか」
芸術家男「あなたの奥さんとちょっとナニしちゃったけど、その価値はあったよね!」
ホルヘ「くくく」
芸術家男「歯を磨いておいで」
ホルヘ「わははは」

おしまい。

このふたりはホモ恋人だったんですね。アリシアさんは完全にダマされ、コケにされてしまったというわけでした。映画の前半で、ホルヘという男がいかにハチャメチャだったかという点が強調されるんだが、こんな意味があったとは。

この芸術家のアンちゃんてのが、金髪の美少年風で、いかにもホモのオッサンが好きそうなかんじで、いわれてみればなるほどーって思うけど、でも最後の最後までぜんぜんわかりませんでした。おもしろかった!

この映画の記事に戻る↓