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!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|チャイルド・プレイ/誕生の秘密|Curse of Chucky』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレ結末

ニカさんが産まれる前の話が明かされる。こんなの↓

当時、家族はシカゴに住んでいた。パパ + ママ + 娘(ニカ姉)の3人家族で、ママのお腹の中にはニカがいた。平凡な家族が幸福に暮らしていたところで、近所に住むチャールズ・リー・レイと出会ったら、まもなくパパは溺死。以来、ママはレイにつきまとわれ、監禁された。どうやってか知らないが、レイは季節外れのひまわりの花をたくさん持ってきて、ニカのママにプレゼントし、相手の気持ちはお構いなしで「家族で仲よくやろうじゃん」とかいうのである。そこにポリスがやってきて、レイはスタコラ逃げた。追われて、オモチャ屋に逃げ込んだ。

てわけで、『チャイルド・プレイ (1988)』の冒頭の場面につながるのである。その後産まれたニカが下半身不随の障害を負ったのは、レイのせい(彼がナイフでお腹の子供を傷つけた)。

余談だが、Blu-Rayに収録されているDeleted Scenesを見ると「25年前、レイがニカのパパを誘って車に乗せる場面」てのがあって、レイがパパを殺したのだなとわかります。

もうひとつ余談だが、映画の冒頭でニカのママがひまわりの絵を描いているんだが、これはつまり「25年前にレイにヒデー目に遭わされて人生が狂っちまった不幸なママ」というのを暗示しているんだと思われます。

さて、チャッキーの目的は自分の人生に関わった人間を皆殺しにすることである。だから関係者をズバズバとブッ殺す。ドタバタアクションの末、ニカと少女アリス(ニカの姪)だけが生き残って救出されたが、ニカはキチガイ殺人者扱いされてしまう。人形が殺したなんて信じてもらえないから。

裁判。彼女はサイコ病院行きを宣告される。車イスで法廷から退出するときには、チャッキーに「わたしは生きているぞ!ざまあみろ!」とかいうんだが、その姿は狂人のよう。

その後、買収された警官がチャッキーを証拠品倉庫から持ち出し、誰かに売ろうとしてズバッと殺される。相手はティファニー(ジェニファー・ティリー)。この場面の警官の台詞は『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁 (1998)』の冒頭と同じである。彼女はニタリ笑いで「あんたら学習しないわねえ」とかいう。その後、彼女はチャッキーを郵便局に持ち込んで、どっかに送る。この女は人知れずチャッキーをいろんな人に送っていたずらをしているらしい。

こちらは少女アリス。

彼女はパパとママをチャッキーに殺された(アリスは伯母のニカがやったと思っている)後、おばあちゃんに引き取られたという話であるが、母方の祖母は映画の冒頭で死んだから、これは父方の祖母なのだろうと思われるが、そこらへんの説明はない。祖母とふたり暮らしになったところで、チャッキーがまたまた出てくる。チャッキーは彼女に「いっしょに遊ぼう」つって、呪文を唱える。カメラがぐるーりと回ると、おばあちゃんらしい人が殺される場面がチラと出る。

おしまい。

と、思ったら、エンドロールの後に小ネタがあった。以下の映像はUnrated版のみに収録されている。

半年後。

かつてのアンディ坊や、いまはアンディオヤジの元にチャッキーが送られてくる。彼の部屋には、ママと撮った写真や『チャイルド・プレイ2 (1990)』でいっしょに闘った不良少女のカイルさん(クリスティーン・エリス)の写真が飾ってある。彼はママと電話で話す。その会話からして、カレンママはまだ生きているんだなとわかる。

また、ここで「マイクはげんき?」とかいうんで、カレンママは『チャイルド・プレイ (1988)』で出てきた男前刑事(クリス・サランドン)とつきあっているらしいとわかる。このママは一作目の後キチガイ病院に送られたということ以外に詳細は明かされていない。あの後、いったいなにが起きたのか、真相解明が待たれる点である。

という興味深い会話が流れつつ、チャッキーが箱の中からそろりと出てきて、アンディを襲う。と、思ったら、アンディはライフルでチャッキーをズドン。

おしまい。

再び感想

最後に出てきたジェニファー・ティリーは『人格はティファニーで、肉体はハリウッド女優のジェニファー』なのだろう。ちょっとおさらいだが、ティファニーとジェニファーは別キャラである↓

ティファニー ... 『チャイルド・プレイ/チャッキーの花嫁 (1998)』『チャイルド・プレイ/チャッキーの種 (2004)』においてジェニファー・ティリーが演じた女キャラ。女人形になっちまって、チャッキーと結婚した。

ジェニファー ... 『チャイルド・プレイ/チャッキーの種 (2004)』においてジェニファー・ティリーが演じた実名キャラ。ハリウッド女優の彼女はチャッキーとティファニーに襲われた。

ティファニーは人形になってチャッキーと結婚したが、夫婦ケンカの末に出産&死亡。『チャイルド・プレイ/チャッキーの種 (2004)』で復活。子供グレンと出会って再びチャッキーとくっついたが、最後はまたケンカになって、チャッキーと別れて、ジェニファーに乗り移った。その彼女が本作でチャッキーのために働いているという点からして、またまたヨリを戻したのだろう。そのように考えると理屈が合う(気がする)。

最後のアリスの場面はなにが起きたのかよくわからない。チャッキーが唱える呪文は、彼が人間に乗り移るときのヤツなので、彼はアリスに乗り移ろうとしているんだなと推測されるが、なんだか謎めいたかんじである。この場面の解釈を巡り、IMDbのBBSでは議論が続いているが、私自身は以下のページのXen11さんの解釈がいちばん好き↓

「いまのチャッキーは自由自在に人間と人形をいったりきたりできる不死身のプロである。加えてティファニーのアシストがあるから、郵便でいつでも好きな場所に行ける。ホイホイと移動し、好き勝手に殺人を楽しんでいるのだろう」

という解釈は、エンドロールの後の場面、6ヶ月後に起きたアンディのお話と合わせると筋が通るではありませんか。

でも、細かいところを考えると、他にも疑問点がたくさんあって頭がこんがらがってくるんだが、まぁ、あれだ、そういうのをうだうだと考え悩むのがこの映画の楽しみ方なのだろう。

あ、ところで、子守りバイトのネーチャンはニカ姉のレズ愛人だったのでした。だから、お金がないのに無理をして週給400ドルを払っていたのですね。お笑いゼロと書いたが、これはちょっと笑えました。

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