!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|ダークスカイズ|Dark Skies』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレ結末
家族の身に起きた奇怪な出来事の原因は、エイリアンによるものであった。エイリアンはずいぶん前から地球にいて、人知れず、同様のことをやっている。家族にとりついて、子供のいたずらみたいなことをやるのが発端で、その後は次第にエスカレートする。
被害者たちは鼻血が出たり、アレルギーになったり、原因不明の病気になる。肉体を乗っとられたような自失感に苛まれる。エイリアンは人間を調べる目的でこんなことをやっている。
という話を夫婦に教えたのは、長年、この現象を研究している、エドウィン・ポラード(J・K・シモンズ)というオッサンであった。夫婦はこの人物をインターネットで知り、会いにいった。彼の部屋の壁には、集めた資料類がたくさん貼ってある。『X-Files』のローン・ガンメンみたい。
夫婦は目を丸くして、オッサンの話を聞く。彼によれば、こんな目に遭った人々は数知れず存在するという。そしてそのいずれもが不幸のどん底に落ちたということであった。
「エイリアンは3種類いるんですよ。the GraysとInsectoidsとthe Reptilians。でもほとんどのケースはthe Graysによるものです。私自身の見解では、他のふたつは存在そのものが疑わしいと思っているくらいでして」
こんな調子で、オッサンはエイリアン知識を披瀝するんだが、残念ながら、彼は有効な解決策を持っているわけではない。知識はくれるけど、積極的に助けてくれるわけではないのです。てか、助けたくても、助けようがないんですな。
オッサンがいうに「エイリアンは長く家族を監視し続ける。そして時がくると、家族の誰かを誘拐する。それは最初に兆候が顕れた人物である」なんて、これはつまり、末息子のサミーではないか。これを回避するには「家族が結束するしかない」そうな。極めて稀に「エイリアンさんが諦めた」という例が過去にあったという。
夫婦は家に帰り、子供たちに事情を話す。こんな話を警察に話して信じてもらえるわけはないから、彼らは自分たちだけで闘おうとする。いまは独立記念日の真っ最中で、ご近所さんはお祭りきぶんで遊んでいるが、この家族には関係ない。もう他人の目なんか気にしている場合ではないのである。
最後。
家にエイリアンがやってくる。サミー坊やはさらわれちゃうのか。と思ったら、意外にも、兄のジェシーがさらわれる。キャー。悲痛な叫び。
3ヶ月後。
さらわれたジェシーは行方不明者として扱われている。誰も真相を知らない。説明不能な状況からして、両親が疑われているらしい。残された家族は引っ越しをする。
新しい家。
部屋の壁には新聞の切り抜きや地図などがびっしり貼られている。夫婦は息子を取り戻すため、独自調査を始めたらしい。サマンサを探し求めるモルダーみたい。
ジェシーの持ち物を悲しく眺めていたママは、ジェシーが幼い頃に描いた絵を見つけて驚く。そこにはエイリアンが描かれていた。
ジェシーは小さい頃に大きな病気をして死にかけたことがあった。じつは、その時点で、エイリアン・アブダクションの兆候はあったのですね。最初から彼が標的だったというわけです。
という点を知ったママは驚く。
兄弟が夜中におしゃべりするのに使っていたトランシーバーが不意に鳴りだす。サミーがおそるおそるトランシーバーを手にすると、雑音に混じって、ジェシーの悲鳴が確かに聞こえた。
Jesse: Sammy!
おしまい。
※DVDのDeleted Scenesの中には、いろいろとおもしろいのが入っているんだが、中でも、「キチガイ扱いされるパパが近所をトボトボ歩く。誰にも相手にしてもらえない」というヤツがよかった。
また、Alternative Endingには、チョロッと違うエンディングが入っていて、サミー坊やがめんたま光らせたりするヤツなんだが、これも悪くないが、やはり、採用されたエンディングの方がいいと思った。
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