!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|1800cc|The Bleeding House』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレ結末
不意に現れた闖入者、ニックなる男の正体↓
彼は、全国津々浦々、旅をし、不幸なひとに出会うと、拉致し、血液を採取する。ミルクを絞るみたいに血を搾り取って殺してしまう。その儀式が人々の魂を救う行為であると信じている。こんな変態趣味のシリアルキラーだった。
んで、母の放火の真相↓
母は町の誰かと浮気していたが、相手に捨てられて逆上。家に放火。結果、複数の人が死んだ。とされていたんだが、じつは、殺人を行ったのは、娘グロリアだった。父と母は娘を守るため、カバーストーリーをデッチあげた。母は放火犯のフリをし、夫は弁護士として妻を守った。これが真相だった。グロリアがなぜ殺人を行ったのか、その経緯や細かい事情は不透明なんだが、とにかくそういうことだったらしいです。
グロリアという娘は、元々から先天的な殺人者だったのですね。両親はそんな娘をかばい、刃物を触らせないように絶望的な努力を続けていた。兄はたぶん知らなかったんじゃないかな。彼だけは母が放火をしたと信じていたんじゃないかな。食卓の会話から、そのように思えました。
こんな変わった家族の家に、これまた変わった趣味のシリアルキラーがやってきたという状況なのです。ニックは父と母をとっつかまえ、血を抜く。ふたりはコテンと死亡。息子もブッ殺された。
ところが、ニックはグロリアに対してだけは格別の情を抱く。仲間になるように誘い、息子のガールフレンドを殺させるようにしむけるが、彼女は拒否する。
Gloria: You kill bacause you think you have to, to save souls. We don't have souls. I kill because I like it.
あなたは魂の救済になると信じて殺人をする。でも私は好きだから殺しをする。
最後は格闘の末、グロリアの勝ち。ニックは「君みたいな娘がほしかった」といい残して死亡。グロリアさんは闇に消える。
おしまい。
DVDのオマケのAlternative Endingには、「グロリアがニックの鞄を拾って去っていく」という別バージョンのエンディングが入っていました。つまり彼女が第2のニックになったという意味ですかね。
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