!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|Murder Loves Killers Too (Blood Camp)』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレ結末
オッサンキラーは終始無口でブッ殺し続けていたんだが、最後のネーチャンの番になったら急にべらべらしゃべりだす。オッサンの好みだったらしいんですな。
「ちょ、わたくし、もうチビってしまいそうで、興奮を抑えきれませんで、すません」
なんて前置きをしつつ、セールスマンみたいな口調でキラーの話が始まる。
「わたくし、性的な障害を抱えておりまして、ぜひともあなたのようなお嬢さんに助けて頂きたいと思うのであります」
なんていうと、ネーチャンはめんたま飛び出そうな顔で、ギャーギャーわめきだす。
「あー、わかっておりますよ。お気の毒なことでございます。ほんとうに。でも、少しだけ協力的になってくだされば、きっとわたしたちはよい関係を築けるとおもうんでありますよ」
といいつつ、女にメガネをかけさせたり、香水を吹きかけたりしつつ、独白は続く。
「さきほど、あなたのお友達のみなさんをひとりづつお相手致しまして、ブッ殺しちゃったんでございますが、不幸にも、わたくし、あのような下品な方々にどのようにお話をしてよいものやらわからなかったのでございます。でもあなたはちがう。とても素敵な方とお見受け致しました。わたくし、時間がありましたもので、お恥ずかしながら、拙文をしたためました。どうぞおらくになさって、お聞きくださいませ」
というなり、ポケットからメモを取り出し、真摯な口調で古風な文体のラブレターを読み上げる。
「美しい花よ。あなたを見ていると、ぼくの躍動は高まり、人生バラ色に見えるのであります。あなたとこうして出会えたのは、偉大な愛の力によるでありましょう」
ぎゃはははは。ネーチャンのヒキツリ顔演技がすっごーいたのしい。
ネーチャンはやっとこさ反撃開始。格闘してスタコラ逃げる。が、結局、捕まって、首締めされて、トランクに放り込まれる。
男は自分の家に帰る。彼は妻と娘がいる平凡な男であった。出張と称してちょくちょく山に行っては、だれかをブッ殺しているらしい。サエないオッサンのホームドラマ風景が少々。
翌朝。
彼が車で出かけようとしたらば、トランクからネーチャンが飛び出て、悲鳴を上げながら襲いかかる。「うりゃうりゃぎゃあぎゃあ」つって、バールでメッタ打ち。口に手を突っ込んで、小生意気な舌を引っこ抜いてやりました。
奥さんと娘さんが家から出てきて、びっくり仰天。
めでたしめでたし。
おしまい。
※最後のギャーギャー演技がすごくおもしろいんですよ。
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