!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!
本ページは『映画|ファイナル・デッドパーティ|Night of the Demons』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓
ネタバレあらすじ
85年前の怪奇事件の真相は徐々に明かされていくのであるが、まとめるとこうである。
1925年。ニューオーリンズ。
ブルサード家の女主人、エヴァンジェリン・ブルサード(Tatyana Kanavka)はルイス・デヴロー(マイケル・アラタ)という色男に片想いであった。あきらめきれない彼女がオカルト秘術をやったら、悪魔が出てきて知恵を授けた。
「ハロウィーンの晩に、ルイスとその友達を屋敷に招いて降霊会をやれば、ルイスはおまえにイチコロ惚れる」と教わったもんで、その通りにしたら悪魔が出てきて、そこにいた者たちはガガーとブッ殺された。悪魔は彼女をダマしたのである。
この悪魔は地獄から追放された悪魔であった。地獄の住人から愛想を尽かされるくらいだから、悪魔の中でも、悪魔的にたちが悪い悪魔である。この悪魔は罰として永らく封印されていたのであるが、エヴァンジェリンがオカルト秘術でちょっかいを出したせいで、彼女は利用されてしまったのである。
※悪魔が罪を犯したら、悪魔にとっての罪は善行をするという意味になって、これすなわち、善人になるんじゃないかという気がするんだが、そういう理屈は立たないものらしいです。さて、悪魔の目的は封印を破ることだった。そうすれば、外に出ていって好き勝手にわるさができるから。悪魔が自由になるためには、次のようなルールがある↓
『ハロウィーンの夜に、7人の生きた人間に憑依をすれば、悪魔の封印は破られる』
これを実践するために、悪魔は7人の人間をおびき寄せることに成功したわけだが、最後のひとり、エヴァンジェリンに憑依しようとしたらば、このドタンバにおいて、悪魔の意図を知った彼女は自殺することによって悪魔の策略を防いだ。というわけだったのでした。生きた人間じゃないとだめなのですね。
この事件のあと、たったひとりの生存者がいたんだが、それはエヴァンジェリンのメイドさんだった。この少女はわけのわからないことをわめきつつ、部屋の壁に呪文を書き殴っているところを発見され、救出されたのであるが、その後、彼女は狂人になってしまったという。
という過去の真相が明かされつつ、ドタバタアクションの末に、マディちゃん(モニカ・キーナ)、コリン(エドワード・ファーロング)、ジェイソン(ジョン・F・ビーチ)の3名だけが生き残る。
彼らはわっせわっせと逃げまくって、小さな部屋に逃げ込む。そこは大昔の事件の生存者であるメイドさんが隠れていた部屋で、壁中に呪文が書かれてあった。どうやらこの呪文のおかげで、悪魔たちは部屋に入ってこれないらしい。「てことは、朝までここに隠れていればいいのだ!」という点に気づいた彼らは「やったぜ、わはは」と安心する。
ところが、悪魔は時計を狂わせ、ニセの朝日を見せて彼らをだまくらかす。悪魔の意図は成功し、彼らはまたまたピンチになり、コリンとジェイソンも憑依されてしまう。残るはマディちゃんのみ!
という状況は85年前のあの日とまったく同じ。
マディはエヴァンジェリンがやったのと同じく首吊り自殺する。ちょうどそのとき朝日が射して、悪魔の意図は失敗に終わる。ふぅ。
と思ったら、じつはマディは首吊りしたと見せかけて、ちゃっかりおなかにロープを巻いていたと明かされる。てわけで、彼女だけが脱出成功したのであった。
Maddie: Demons?! Not so smart.
Maddie: 悪魔ってけっこうチョロいじゃん。テヘ。
おしまい(このあとちょっと小ネタがあるよ)
※最後のマディちゃんのスマイルがよかったですね。
※「悪魔がニセの朝日を見せてだまくらかす」ってのは、私、子供の頃に読んだこわい絵本にあった気がする。『耳なし芳一』の妖怪話だったと思う。その絵本のなかに『ちみもうりょう』という言葉が出てきて、それがものすごくおそろしかったなあという点を明瞭に記憶しているんですよ。それが思い出されて、余計におもしろかったです。
感想その2
あ、いっこ書くのを忘れたから追記。
スザンヌ役のボビ・スー・ルーサーは顔の表面をはぎ取られちゃうところがよかった。そのあとのところがおもしろいのです。
グロ顔になった彼女がガオーと襲って、みんなはギリギリ逃げるんだけど、あとから「い、いまのスザンヌか!?」「ちがう!スザンヌには顔がある!」っていうの。ははははははははは。あれはウケた!
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