PV853

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|ラン・オブ・ザ・デッド|Devil's Playground』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレあらすじ

N-gen Industriesていう製薬会社がRAK295ていう画期的な新薬を発表。社長さん(コリン・サーモン)が出てきて「RAK295は人間の能力を飛躍的に高める夢のお薬です!」とかいうんだが、公式サイトには "legal performance enhancer" と書かれてあるんだが、じつにあやしい。「ソレってシャブじゃねーの?」といいたくなるシロモノなんだが、社長は自信満々。「3万人の被験者がすでに体験済み。副作用ゼロ!」という。

が、やっぱり重大な副作用が出てきて、気づいたときにはもう遅くて、被験者のみなさんは血を吐きブッ倒れる。んで、ゾンビになる。ガオー!カミカミ感染してゾンビを増やしていくもんで、たちまちロンドンじゅうがパニック!わーわー。

物語の中心になるのは、アンジェラ・ミルズという女性。彼女は被験者のひとりだったのだが、なぜか彼女だけが発症しなかった。3万分の1の確率で免疫を持ってるらしい。彼女の血液を研究すれば治療薬をつくれるかも。という点をコール(クレイグ・フェアブラス)という男だけが知っている。

コールはN-gen Industriesに雇われた男である。社長に命じられてヨゴレ仕事をやってきた彼は、深い自責の念に駆られ「もうこの仕事をやめよう!」と決めたんだが、そこでゾンビ騒ぎが始まって大わらわになった。アンジェラだけが免疫を持つという点を知る彼は、彼女を見つけて安全圏に連れていきたい、そうすれば世界を救える、と思うんだが、彼もまたゾンビに噛みつかれて、感染してしまった。あー。

コールは3本の注射器を持っている。これは治療薬ではなく、ゾンビ化するのを遅らせる(発症を防ぐ)効果を持つ。タイムリミットは18時間。それまでに目的を遂げるのだと誓う。

コールの動機は自分の過去への償いである。いまはもう無政府状態であるからして、ぜんぶほっぽりだして逃げたっていいんだが、それは良心が許さない。ロンドンのどっかにいるアンジェラを見つけて、助ける。それが彼にとっての救済になる。

そのアンジェラちゃん(マイアンナ・バーリング)は自分がそんな運命の女であるとは知らず、急にゾンビ騒ぎが起きたもんで、兄(バート・ルスポリ)、女友達(リサ・マキャリスター)といっしょに逃げる準備をしているところ。彼らの会話の中に『ジョー』という男の名前が出てくる。「もうジョーのことは忘れろ。あいつはロクなもんじゃない!」「そうよそうよ、ジョーはわるもん!」という調子で、やたら評判が悪い。

彼らが噂しているジョー(ダニー・ダイア)ってのはアンジェラのカレシで、元警官。彼は子供を殺した殺人犯として逮捕され、いまは拘留中。みんなの信用をいっぺんに失った。でも彼は「わるいことはしてない!」と主張している。

ジョーは孤立無援で「くそったれめ!」とわめていたんだが、親友スティーヴ(クレイグ・コンウェイは『ドゥームズデイ (2008)』のモヒカン男!)てのが現れ、保釈金を払ってくれたんで外に出れた。「おまえはいいやつだなあ」つって、彼の家に行く。スティーヴはとてもいい脇役キャラなんですよ。

スティーヴの家にいったら、彼の商売道具であるクルマが消えている。保釈金のためにぜんぶ売ったそうな。ジョーは「ありがとうすまぬすまぬ」と感動する。さて、彼は留置場にいたから世間の騒ぎなんかまるで知らなかったんだが、テレビニュースを見ておったまげる。

その頃、アンジェラちゃんは女友達といっしょに移動中。兄が脱出用のヘリコプタを手配したというんで、ヘリポートに行こうとするんだが、町のなかはゾンビだらけ、渋滞で動けず、うだうだやってるうちにクルマが壊れ、困った彼らは、ジョーの友達のスティーヴがクルマ関係の仕事をやってると思い出して、そっちに助けを求めていく。んで、ジョーと鉢合わせして、びっくりする。留置場にいると思っていたから。

そこにコールさんが登場。彼はずっとアンジェラを尾けてきたんだが「偶然通りがかったひと」のフリをする。さらに、部外者カップル(ジェイミー・マーレイシェーン・テイラー)もやってくる。こいつらは逃げてる途中に偶然通りがかって助けを求めてきた。てわけで、7人のみなさんが集合。彼らは力を合わせてピンチ脱出を図る。

アンジェラは自分の兄が待っているはずのヘリポートの話をして「そこに行こう!」というんだが、ひとつ問題がある。ヘリは4人しか乗れないのだ。パイロット、アンジェラ、兄、友達女の4名で満杯なのだ。んー。これが疑心暗鬼を産んで、おもしろい展開になるのですね。なんとなく、ジェイミー・マーレイの役どころが匂ってきますなあ。

ところで、ジョーは偶然ながらアンジェラに会えてうれしさいっぱいで「おれがおまえを守ってやるぜ」とかいうんだが、ゴミムシ扱いされてトホホなんだが、いくつかのじわーんなシーンがあって、やっとこさ仲直りをする。彼女はジョーの子供を妊娠していると明かされる。ジョーはぜったい彼女を守るんだと誓う。

みなさんはヘリポート目指して移動開始。4人しか乗れないのはわかっているが、それはあっちに着いてからどうにかしようという話でいくんだが、ジェイミー・マーレイの部外者カップルが身勝手なことをやってひっかき回して、すったもんだするうち、ジョーの親友スティーヴがゾンビに襲われて死亡する。

彼が死ぬところはとても悲しい。詳しくは映画でどうぞ。

彼が死んだあと、アンジェラが次の台詞をいうところがすごくいい↓

I don't care what you think! I'm not lowering myself to their level!

知ったことか!わたしはコイツらと同レベルになりたくないだけ!

という台詞は、だれがだれを裏切ったとか小汚い口論になり、コールが「裏切りものめ!」と怒りだしたのを見たアンジェラがコールに向けて放ったものである。彼女は「もうどうでもいいから、全員バンに乗れ!」と怒鳴り、上の台詞をいって口論を終わらせた。

コールという男は、目的のためなら手段を選ばずという調子で全力疾走するように突き進んできたのだが、彼女のこの台詞を聞いたら、すぅーとおとなしくなり「あー、おれは罪人なんだなあ」という複雑顔をした。マイアンナ・バーリングクレイグ・フェアブラスもじつによかった。

ラスト。

なんだかんだのアクションの末、最後までいけたのは、アンジェラ、コール、ジョー、部外者カップルだけであった。ところが、彼らがヒーヒーいって、ヘリポートに着いてみたら、ヘリは無惨に破壊されていた。がびーん。

「お先真っ暗ですよ」と落ち込んだら、アンジェラ兄がズタボロ姿で出てきた。兄妹は再会して喜ぶ。彼はパイロット男がゾンビにヤラレたあと、ひとりでアンジェラを待っていたんだが、彼によれば「ヘリはだめになったが、ボートでどこどこまでいけば助けてもらえる!ボートはあっちにある!」だそうな。彼は無線で救助の情報を聞いたのだ。「おーそうか!」と喜んだら、部外者カップルが脱落。ジェイミー・マーレイはビッチらしく哀れに死亡。彼女もすごくよかった。

残ったのは4名。アンジェラ、ジョー、コール、アンジェラ兄。彼らはボートに向かう。あとちょっと!と思ったところで、アンジェラ兄がゾンビに襲われる。ジョーが身を挺して彼を助けるが、感染してしまう。ひぃ。

ラストのラスト。

ジョーは生きることをあきらめ、アンジェラをボートに乗せる。ふたりは悲しくお別れをする。そして、コールもまたボートに乗らない。彼はアンジェラを救えたから、目的を遂げることができたのである。アンジェラは兄といっしょに去る。

残ったジョーとコール。ふたりの男たちは、各自事情は異なるが「おひめさまを救ったぞ!」という思いは同じであり「おまえはよくがんばった!」と健闘を称えあい、ゾンビの群れに飛び込む!

おしまい。

※このお話は「人間、どんなわるもんでもセカンドチャンスは与えられる」というレッスンが通底しているのです。

※書き忘れたけど、コールは最後のシーンで裏切り女のジェイミー・マーレイを射つんだけど、おなかを狙うんですね。これは、彼女にゾンビのエサになってもらって、アンジェラが逃げる時間を稼ごうというハラだったのだと思われます。おそろしく冷酷ですが、これが彼のキャラなのですね。

※てのがだいたいのお話ですが、かなりハショリ気味です。映画を観る前にネタバレを読んじゃった方もぜひ映画を観てください。きっと気に入るよ。

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