映画|ラン・オブ・ザ・デッド|Devil's Playground

N-gen Industriesていう製薬会社がRAK295ていう新薬を発表した。「画期的な新薬！被験者3万人が体験済み！副作用ゼロ！」と宣伝したが、これが大嘘で、やがて被験者たちは血を吐いてブッ倒れた。んで、ゾンビになった。たちまちロンドン中に拡がって大パニックになる。わーわー。

物語の中心になるのは、アンジェラ・ミルズという女性（マイアンナ・バーリング）。彼女は被験者のひとりだったのに、なぜか発症しなかった。3万分の1の確率で免疫を持ってるらしい。

という点をコール（クレイグ・フェアブラス）という男だけが知っている。コールは彼女を発見し、安全圏に連れ出したい。「そうすれば世界を救える！」と信じて孤軍奮闘するのであるが、彼には時間リミットがあるのです。

当のアンジェラは自分がそんな運命を持つとは知らず、友達と一緒に逃げている。彼女の兄が脱出用のヘリコプターを用意したっていうのでヘリポートに行きたいんだが、ゾンビに襲われてオタオタしてたら、アンジェラのカレシのジョー（ダニー・ダイア）ってのが出てきて「心配するな！おれが守ってやるぜ！」とかいうんだが、彼は信用ゼロで、アンジェラにもその友達にもムシケラ扱いされているという気の毒男なんだけど、ほんとはいいひとなんですよ。

そこにコールも合流。さらにゾンビから逃げたきた部外者カップル（ジェイミー・マーレイ + シェーン・テイラー）もチーム入り。

都合7人のみなさんは力を合わせてピンチ脱出を図る。彼らの目的地はヘリポート。襲ってくるゾンビどもとせめぎ合いをしながら進む。アンジェラちゃんの運命は？！

トレイラー動画

感想

"28 Days Later" meets Danny Dyer!

この映画のゾンビは走るゾンビです。ダダーと走って、ぴょんぴょん飛びついてきやがる系のヤツ。低予算のゾンビ映画だと思いますけど、スゲーおもしろかった！チト安っぽいところがあるが、そんなの気にならない！

ゾンビ映画にしては珍しく、なかなかのドラマ性があるのです。ラストに感動した。ゾンビ映画で感動するなんてじつに珍しい。感動しちゃって、じわーんとしちゃって、我ながらびっくりしましたよ。

ダニー・ダイア以下キャストのみなさんがとてもよい。ダニー・ダイアは日本じゃあまり人気ないようでチト悲しい。彼はUKじゃスターなのになあ。この映画のDVDのパケではセンター位置だし（UK版の話）、『マリス・イン・ワンダーランド (2009)』でもUK版DVDのパケはマギー・グレイスを押しのけて大きく顔が載ってます。あのオトボケ顔で、独特の声でしゃべるところがいい。彼が出ている『ゾンビハーレム (2009)』もおもしろいですから、未見の方はぜひどうぞ。

余談ですが、『マリス・イン・ワンダーランド (2009)』は私的にはかなりよかったんですが、その後、日本でもDVDが出たそうなんだけど、でもあまり評判がよろしくないみたいで残念。はー。あれは英語の言い回しがおもしろい映画なので、日本語字幕だとやっぱりだめだったのかなあ。

さて、『Devil's Playground』のダニー・ダイアは、惚れた女にムシケラ扱いされる不幸男で「それでもぼくはがんばる！」という役どころです。彼はこういうroleがよく似合う！

『ドゥームズデイ (2008)』でモヒカン男をやってたクレイグ・コンウェイがいい脇役ぶりでした。彼が死ぬところは泣けた。癖のある悪女役が多いジェイミー・マーレイも彼女らしいかんじでよかった。クレイグ・フェアブラスも、マイアンナ・バーリングもよかった。

テンポよく進行し、アクションたくさんあり、うだうだがなく、最後はホロリと泣かせてくれる、がんばってるゾンビ映画です。低予算のホラー映画がロンドン市内でロケをやるという点からして、大きなチャレンジだと思う。「がんばったよ！観てくれよ！」という心意気を感じた。

日本でリリースされるかどうかわからないけど、そのうちDVDが出るんじゃないですか。英語オッケーな方はUK版DVDをどぞ↓

• amazon.co.uk - Devil's Playground [DVD]

追記。と思ったら『Devil's Playground』は、邦題『ラン・オブ・ザ・デッド』にて12月23日日本版DVDリリース予定だそうです。みんなも観よう！↓

• アマゾン - ラン・オブ・ザ・デッド [DVD]

もひとつ追記。と思ったら、えれー高いのでびっくりしました。日本版DVDってほんとに高いんですね。

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• Tweet