映画|コールド・ストレージ|Cold Storage

女優の卵のおねーちゃんが長旅ドライブをしてレイナースポイント（Rainerspoint）という町にやってくる。夜道でどどーんと事故が発生。彼女は外に放り出され、地面に墜落。そこに別の車がやってくる。オッサンが降りてきて、動かない彼女を車に乗せて走り去る。

男は彼女を自分ちに連れてくると、ソファに寝かせ、体を拭いてやったりするんだが、ちと頭の足りないオヤジなんだなと思ったら、まもなくして、彼女はすでに死んでいるという点が明かされる。が、オッサンは相手が死んでいようがおかまいなしであり、死体を「愛するロサリーちゃん」と呼び、お人形遊びをするような調子でお風呂に入れたり、服を着せ替えたりして遊びほうけ、死体にウェディングドレスを着せてプロポーズする。このオッサンは、町の人から変人扱いされている孤独なマザコン男で、クライブという。

そうこうするうちに、死体女の恋人と姉が彼女の安否を心配して探しにくる。やがて彼らはクライブの家にたどり着くのであるが、ががーんと襲われてとっつかまる。きゃー。

トレイラー動画

感想

狂人クライブを演じたニック・サーシーという俳優さんは、脇役が多いですが、いろんなテレビや映画に出てますね。この映画では、不潔で狂った孤独男を演じてました。彼の役づくりはほんとに汚かったです。汚い汚い汚い。部屋も汚い！車も汚い！ぜんぶ汚い！町の人たちは彼はアホ扱いしているんだけど、まさかこんな危険人物とは思っていなかったようです。

そこらへんの演出はよかったけど、変態的猟奇的なシーンはありませんでした。彼は女の死体を持ち歩いてイヒヒと喜んでいるんだけど、死体とナニするなんていうのはないので、ヤバいもん見た！というほどのインパクトはありませんでした。

映画の冒頭でがつんとゴア死体が出てくるので「なんかすごそうじゃん！」と期待させるんだけど、その後のペースはゆるいです。いくつかチラときもちわるいのが出てきましたけど、総じてマイルド描写でした。そこらへん残念だったですが、でもまぁ普通くらいにはおもしろかったです。とにかく汚い！stink！という点はなかなかのもんなので。

ところで、"Cold Storage" というタイトルとこのパケデザインはミスリードだと思います。これだとカワイコちゃんを氷漬けにしちゃう話かと思ってしまいますが、そんなシーンはありません。大きめのアイスボックスがチラと出てきただけでした。

あとから思い出したから、ちょと追記します。ゴアはあんまりないと書いたけど、ゴアといっていいのかわからないけど、あの歯磨きシーンは痛そうでした。ああいうの、すごくいいですね。工夫が感じられます。詳しくは映画でどうぞ。

DVD Special

DVDのSpecialにはこんだけ入っていました。私はぜんぶ見てないけど。

• The Actors Speak: The Making Of Cold Storage
• Blood, Sweat And Rain: The Effect Of Cold Storage
• Death In 20 Seconds: Filming The Car Crash
• Too Many Places: The Locations Of Cold Storage
• The Wit Of Clive Mercer
• You People Get To Work: Crew Bloopers
• Cold Storage Trailer
• Also From Lionsgate

"Death In 20 Seconds: Filming The Car Crash" てのは冒頭の事故シーンのメイキングですが、20秒のシーンにえらい手間をかけましたよという話で、夜道をドライブしてたらフクロウ（かな？）がフロントガラスに当たって事故になるというのを撮るために、手づくり風の発射装置を使っていました。鳥の模型をエアガスでドドーンと発射するのです。あんな風につくるんだ。

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